「思考の整理には、忘却がもっとも有効である。」
「思考の整理とは、いかにうまく忘れるか、である。」
外山滋比古『思考の整理学』での言葉。
東大、京大で最も読まれている本として紹介されていますが、
初版は古く、86年。
自分がこの本を読んだのは、2年ほど前で、
強烈な衝撃を受けたのを覚えています。
それは、自分とまったく同じ行動をしている人の存在を、
を知ったからです。
それは、思ったこと、気づいたこと、
考えたことをとにかく手帳に書いていくということ。
自分は数年前からで、去年にいたっては、手帳5冊、
ページ数でいえば、1000ページ近く、
一日あたり3ページ書いていたことになります。
量で言えば、このブログ1日分より多いですが、
ブログを本格的に書くようになってから、
手帳に書くことは、まったくしなくなりました。
なぜなら、このブログをカキカキすること自体が、
自分の考えを整理することになっているからです。
自分の場合、とにかくインプットの量が多く、
興味が広範で、速読で読むのも速ければ、
映画も休みに2本とか、また、常時DVDをツタヤで借りたりしてます。
なので、ブログのネタも幸いにして、
尽きることはないのですが、それを自分の中で、
整理し、消化する作業がとにかく一苦労。
整理し、消化するためには、
やはり書かないといけません。
ブログに切り替えてよかった点は、
他人と共有できること、文章を推敲すること、
また、自分でも読み返しやすいという点です。
手帳に関しては、手書きのため、自分でもかろうじて、
読める程度で、インデックスがあるわけではないですし、
それらをすぐに再利用できません。
この本では、手帳を読み返して、
おもしろいと思う部分を別の手帳に
書き写すことをすすめています。
「読む」「書く」「考える」
これらを再定義する上でも、おすすめの一書です。
「忘却と アルツハイマー 紙一重」 シチョウアタリ
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