福澤諭吉展 | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 



横浜にある神奈川県立歴史博物館にて、
福澤諭吉展 「福澤諭吉と神奈川」に行ってきました。



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もともと自分は、福澤諭吉が好きで、
彼の著作、『学問のすすめ』、『福翁自伝』、
『西洋事情』まで読み、その他、彼の伝記も読みました。
 
今回の展示では、自筆の原稿や、遺品、
「独立自尊」の書など、多数があります。
 
こういう展示会に来ることにより、
本の中でしか存在しなかった人物が、
より立体的に、かつ、身近な存在になるのです。
 
彼は、もともと蘭学(オランダ語)をやっていたわけですが、
横浜を訪れたことがきっかけで、いち早く、英語へ転進しました。

  
展示品の中で、彼が、日本の友人に、
あえて練習を含め、英語で書いた手紙があります。
 
文末に彼の署名があるのですが、
ここで、自分は1つ、不審点を発見しました。
 
それは、通常、諭吉なので、英語だと、
"Yukichi"という表記になるはずですが、
それが、"Yukitchy" になっているのです。
 
これが、図録に載っている証拠です。
 


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解説を行っている係員に、このことをたずねましたが、
今まで気づかなかったといいます。
 
その時、たまたま居合わせた壮年の方が、
ドイツ語がわかるらしく、自分と係員のやりとりを見ていて、
おそらく、オランダ語の場合だと「chi」では、
「チ」と発音しないから、あえて「tchy」としたのではないかと、
いうのです。
 
このことは、係員も知らず、この展示の解説にも、
記されていない点からすると、
実は、新たな学術的発見!? 
かもしれません。
 
自分の憶測では、彼は、本来、
"Yukichi"と書くのを知りながらも、
格好をつけるために、あえて、
"Yukitchy"としたのではないかというのが、
自分の見解です。
 
読者であるみなさんに、ぜひ証人になってもらいたく、
ブログに掲載しました。 
 
もし、関係者の方がいらっしゃいましたら、
ご一報のほどお願いします。