ショージ君のネタづくり | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

1万回以上にわたって、4コマ漫画、
アサッテ君を連載している東海林さだお。
 
では、彼がどうやって、
そのネタを考え出しているのでしょうか。
 
4コマは、ネタが浮かべば、
10分でも、描き終えれると思いますが、
思いうかばなければ、徹夜したってダメでしょう。
 
そう考えると、4コマ作家というのは、
非常にシビアな仕事であると自分は思うのです。
 
そんな、東海林さだおのネタづくりの秘訣とは何か?
 
かつて、何かで読んだのですが、
彼は、本業は、漫画家でありますが、
文章の方では、エッセイを書いています。
 
それらが、いわゆる「ショージ君」シリーズとして、
発刊されています。
 
彼の仕事のパターンとしては、普段は、
文章を書いている時間の方が長いみたいです。
 
その文章も、一般人が書くような文章と違い、
一度、読んでいただければわかりますが、
非常にくだらないです。


しかし、それと同時に、ある種、きわめて優れた洞察力、
観察力をもっているというか、
おもしろ過ぎて、電車の中でにやにやしながら、
読んでいたこともしばしでした。
 
よくぞここまで、人情の機微というか、
サラリーマン事情というか、
ひとが思ったことはあるけど、
言葉にしなかったような細かいことを、
的確すぎるほどに、描写しています。
 
彼いわく、そうやって、文章を書いているうちに、
ふと、4コマのアイデア、ネタが浮かぶそうなのです。
 
自分は、それを知って、非常に感動し、
また、東海林さだおらしい柔軟な発想であると
思いました。
 
人間の脳というのは、複雑で、
何もない状態から、ネタをつくろうと思っても、
そんなにひらめくもんではないと思います。

否、むしろ、逆に苦しむだけでしょう。
 
しかしながら、こうして、ブログなり、
文章を書いていると、頭の中が、整理されたり、
いろんなことを次々と思い出してきたりします。
 
そうやって、ひもをひっぱると、それがずっとつながっていって、
いろんなものが出てくるように、
確かに、何もしないでいるときよりも、
文章を書いているときの方が、
よっぽど、脳が活性化し、いいアイデア、
ネタが浮かぶのは、うなずける話です。
  
もし、時間があれば、文庫でも売っているので、
読んでみてください。
 
きっと、新しい発見?ができるかも。