依田紀基『プロ棋士の思考術
』です。
プロが勝ち続けるための8つの要素として、
通称、「か行」で始まる「勝ち続ける8つのK」があります。
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1.「感動」
2.「繰り返し」
3.「根本から考える」
4.「工夫を加える」
5.「感謝」
6.「健康」
7.「根気」
8.「虚仮(こけ)の一念」
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これらは、囲碁に限らず、仕事や経営、
人生全般にも通ずることだと思います。
囲碁の世界では、
よく「生き死に」という言葉、表現をつかいます。
直接的な意味としては、自分の石が、
囲まれて取られてしまう状態を「死に」といいます。
ただ、囲碁の魅力は、相手にも、
地(陣地)をあえて与えるという点です。
相手にも与えるけど、自分も得る、という状態です。
一か百かではなく、45対55。49対51、
というようなイメージです。
これをWIN-WINの関係というのは、短絡的すぎますが、
相手を含め、全体的なバランスを考えながら、
打っていくところに、囲碁のおもしろさがあるのではないでしょうか。
ある意味、ピースの多いパズルに似ているかもしれません。
碁盤は19路×19路です。
黒石と白石を交互に打っていきます。
「模様になる」という表現を使いますが、
パズルでいえば、ばらばらだったものが、
何となく、全体像が描けるようになってきた、
という状態でしょうか。
囲碁は、理詰めの左脳と、
感性の右脳の融合したものです。
また、黒と白の石から成り立ち、
それが、なんとも美しいのです。
囲碁は、あらゆる人にとって、
プラスになると自分は思うのです。
将来、何らかの形で、日本を含め、
世界の囲碁の普及に、貢献していくのが、
自分の夢なのでした。