「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

そもそもこの作品を知ったきっかけは、
アムネスティ関連です。
 
はじめ、地元のツタヤに行った時は、
別の人に借りられていて、
1ヶ月後にもう一度行ったところ、
売り場が変わっていて、ツタヤベスト100に、
入っていて、100円でレンタルできました。
 
自分はいままでこの作品を知らなかったため、
マイナーだと思っていたのですが、
後輩に言ったところ、有名ですよ、
という答えが返ってきました。
 
ここでは、あらすじは、省略いたしますが、
この映画を観ている時の複雑な感情は、
ミュージカルの部分が所々あるのですが、
作品全体のトーンが低いために、
純粋に楽しめなかったりします。 
 
通常、ミュージカルは、
割と楽しいイメージのものが、
多いと思うのです。
 
人によっては、
この映画を重いと感じる人もいるみたいですが、
確かに一概に否定はできません。


ただ、ノンフィクションや実話をもとにしているわけではないので、
割り切ってしまっていいと思います。
 
自分としては、主人公の演技もそうですが、
脚本がよくできていると思いました。
 
また、個人的な感想として、
自分が絵を描く一芸術家の立場でいいますと、
「暴力に対する芸術による抵抗、勝利」という風な、
とらえ方ができると思うのです。
 
あの美しい歌声を目の当たりにし、
誰もがこの平和の心をもった女性を、
この身体を傷つけたいとは、
思わないのではないでしょうか。
 
自分が観てきた中で、
何とも区分しがたい作品ですが、
一度、見ておく価値はあると思います。