野口健の清掃活動は、
エベレストだけでなく、富士山でも行っています。
富士山清掃に関しては、
「富士山クラブ
」というNPO団体が中心となっており、
野口健も積極的に関わっている状態になっております。
富士山の難しい点は、
地理的に、山梨県と静岡県の県境に位置し、
いくつもの自治体、市町村にまたがっているという点にあります。
つまり、ばらばらで行っていたのでは、
おのずと限界があり、
かといって、どこかの自治体が、
すべての関係市町村を統括するほどの、
力量がないといった点が現実でした。
また、富士山は、樹海が延々と広がっており、
管理が、監視が難しいといいます。
野口健は、清掃活動をマスコミや、
政治家を巻き込んで、行うとともに、
これ以上、不法投棄を増やさないためにも、
海外の国立公園にいるような、
専門のレンジャーをたくさん配置して、
監視すべきであると提案しています。
ゴミも、山の上のほうにあるのは、
登山者の残した排泄物であったり、
ゴミであったりするわけですが、
樹海に捨てられているのは、
多くが業者による不法投棄であり、
かなり悪質なものが多いといわれています。
また、一度入ってしまうと、
戻れないことが多く、そういった環境から、
自殺者が多く、清掃活動をしていて、
死体に遭遇することもあるといいます。
富士山の清掃活動も回数を重ね、
はじめは、参加者がかなり少なかったようですが、
最近では、TOKYOFMを始め、
企業がスポンサーにつくようになり、
年々、参加者が増え、社会的にも
認知されるようになってきたようです。
実は自分も、TOKYOFM企画の
本年7月に行われた富士山清掃活動に
申込みをしていたのですが、
応募者が多く、抽選にもれてしまいました。
もし、参加できていれば、ブログで共有できたと思いますが、
また、機会を見つけて、応募してみたいと思っています。
そんな富士山ですが、野口健いわく、
どの方位、方角からみても、
同じ形をしている山というのは、世界的に見ても、
珍しく、確かに、アルプスやヒマラヤにしても、
西側、東側、南側、北側では、まったく違う山に思えるほどです。
そういう点でも、富士山は、非常に美しく、
世界的にも、非常に有名なのです。
そんな富士山も、温暖化の影響で、
今年は積雪がかなり少なかったように思えます。
それというのも、自分の絵の先生が、
冬によく、富士山を描きにいくため、
富士山の積雪に敏感になり、
今年は裾野まで、全面雪がかぶるということは、
なかったように記憶しています。
野口健をはじめとする清掃活動のおかげで、
バイオトイレも設置され、
上の方は、かなりゴミは、なくなったといいます。
富士山が世界遺産になるかどうかは別としても、
自分たちと親しみのある富士山が、
きれいな山となって、世界から、
後ろ指をさされることがないようにしていきたいものです。