治験な日々・Ⅰ | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

みなさんんは、「治験」という言葉をご存知でしょうか。
知らない人は、検索してみてください。
けっこうヒットします。
 
治験とは、つまり、製薬会社が新薬の開発のため、
市場に出すために、かならず、やらなければならない
副作用のテストです。
 
それって、いわゆる例の人体実験でしょ?
実際、そんなネガティブなものではありません。
昔は、情報の閉鎖性からそういう面があったかもしれませんが。
 
自分が治験を知ったのは、ある本からでした。
それは、別冊宝島で、裏バイトの特集がされていました。
 
まぐろ漁船から始まり、ラブホの清掃員など、
多種多様に描かれていました。その中にあったのが、
この治験であったわけです。
 
普通であれば、読んで終わりなのでしょうが、
自分はそうではありませんでした。
当時、自分が大学2年、2002年ぐらいで、
インターネットはもう普通に普及していましたから、
まず、検索しました。
 
そうすると、いくつか大手の治験のネットワークが、
上位にヒットし、さっそく、登録説明会を予約し、
後日、会場にいきました。
 
まったくどんなものか想像がついていなかったので、
少しばかしどきどきしながら、登録会場に向かいましたが、
着いてみると、普通にクリーンで透明性があり、
人が間接的に、悪く言うのとは、かけ離れていた印象でした。
 
そこでは、基本情報を登録し、治験とはなにか、というところから、
説明がありました。そして、一通り、説明を終えると、
実際にいくつかある治験の案件の紹介になりました。
 
対象の新薬、または患者は多種多様で、
女性向けのもの、男性向けのもの、
健康なひとが条件のもの、特定の病気をもっているのが、
条件のもの、内服薬から、ぬり薬、鼻にくだを通すものもあります。
 
また、検査方法も違い、泊りがけのもの、通うだけのものなどです。


自分の体験は、次に語ります。