ツールドフランス・入門講座Ⅱ(ジャージ編) | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

ツールドフランスには、主に3つのジャージがある。
 
マイヨジョーヌ(maillot jaune)・・黄色ジャージ
マイヨヴェール(maillot vert)・・緑ジャージ
マイヨアポワ(maillot a pois)・・水玉ジャージ


ぷち・ふらんす語講座

「maillot マイヨ」----ジャージの意味
「jaune ジョーヌ」----黄色の意味
「vert ヴェール 」----緑色の意味
「a pois アポワ 」----水玉模様の意味(本当は"a"の上に、アクソン(点)がつく)
 
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<マイヨジョーヌ>
 
マイヨジョーヌは、暫定総合トップのタイムが選手が、
着るジャージである。
 
1日のレースを終えて、総合タイムトップの選手が交代すれば、
マイヨジョーヌを着る人も翌日変わるし、
トップに交代がなければ、同じ人がずっと着続けることになる。
 
つまり、最終日にマイヨジョーヌを着ている選手が、
最終的に優勝するケースがほとんどである。
 

 
<マイヨヴェール>
 
マイヨヴェールは、スプリント用のジャージで、
イメージ的に、分かりにくいかもしれないが、
1日のレースの中にも、ゴールのほかに、
各通過ポイントがあり、そこをトップで通ると、
スプリントポイントが獲得できる。
 
通過順ごとに10p、5p、3p、2p、1pみたく、
ポイントが付与される。
 
そのポイントはツール期間中、ずっと保持しており、
そのポイントが多い選手がこのマイヨヴェールを着る。
 
しかしながら、一般のツール出場選手にとって、
通過ポイントや各ステージのゴールを、
トップで通過するというのは、非常に困難である。
 
大抵は、集団でのレース展開となるため、
競馬でいう最後の直線を、どれだけ差せるかというような状態で、
瞬発的な力のある選手が、マイヨヴェールを着る傾向にある。
 
 
<マイヨアポワ> 
 
マイヨアポワは、白いジャージに赤の水玉模様のあるジャージで、
ある種、子供が着ていても、かわいげのあるようなデザインである。
 
このジャージは、通称、山岳ジャージといわれ、
それぞれ峠や、山の頂上ごとに、マイヨヴェール同様、
ポイントが設定されている。
 
トップで通過すれば、多くのポイントを獲得できる。
 
また、そのポイントも、山の標高や傾斜等により、ランク付けがされており、
低いものから「3級、2級、1級、超級」という順になっている。
 
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言葉で説明しても、なかなか分かりにくい部分はあるが、
ツールを見る上で、これらは非常にカギとなる。
 
優勝する選手だけを称えるのではなく、
それぞれ登りに強い人、直線の駆け引きに強い人等にも、
注目を集めているのである。
 
ロードレースやツールドフランスは、
日本ではまださほど馴染みのないものであるが、
知れば知るほど、分かり、おもしろいのも、
これらの競技の特徴です。
 
今年のツールは例年になく盛り上がることは、
間違いありません。
  
ですから、このブログを通じて、随時、
紹介していていきたいと思っていますので、
みなさんもどんどんツールに関する知識を
吸収していってください。
 
今年のツールは熱い!