世界には色々な地名や国名があります。
しかし、英語での名称や発音が、日本人が日頃「カタカナ」で発音したものとはまるで違っている地域や国もたくさんあります。
そんな地名や国名をご紹介するコーナー。
一般教養として一緒に覚えていきましょう!
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003:「ブラジル」
南米、流域面積世界最大の「アマゾン川」が流れる広大な国です。
英語のスペルでは「Brazil」と書かれます。
発音記号では[brəzíl]となります。
カタカナで書くなら、「ブラズィル」となり、日本語とほとんど変わらないように見えますが、「アクセント」の位置が英語では違っているのです。
まず、最初の「ブラ」の部分。
日本語では「ラ」のところから音が高くなりますが、英語では「ブラ」の部分全体が「低く」かつ「低く」発音されます。
しかも「r」のスペルが使われているので、日本語の「ラ」と違って、舌先を口の中の天井部分につけないようにします。
唇をやや「ウ」の形にすぼめ、舌先がどこにも触れないように気をつけながら「ラ」と言おうとすれば、たいていの人は「r」の音を出すことができるでしょう。
ただ、この場合は[brə]という音の「b」と「r」の間には「母音(ア・イ・ウ・エ・オに相当する音)」が含まれていません。
そこでまずは、喉から「ウ」という声を出さないように気をつけながら、「上下の唇だけ」を使って空気をはじくように「b」という音を出します。
「b」の音は「唇」をぴったり合わせるところから始まりますので、すぐに「r」に入るために、はじめから口の中では「r」の音が出せるよう「舌」を丸めておき、構えておくと良いでしょう。
そうやって[brə]の音ができたら、次は、[zí]の音です。
これは「ジ」ではなく、「ズィ」という音になります。
喉から「イ」という音を出すだけでなく、舌先から「空気」の音も聞こえなくてはなりません。
これができない人は、まず、喉を震わさず、「舌先」と「上の前歯」をうまく使って、ひそひそ声のような感じで「ス~~~」という空気の音を出してみましょう。
空気が空気を切り裂くような、そういう音を長~く、出し続けてください。
そういう空気の音を出しながら、今度は同時に、喉から「ウ」という声を軽く出し続けててみてください。
そうすると、「空気の音」と「喉からの振動音」が合体し、「z」の音が出ます。
その音が出たら、今度は「イ」という音を混ぜ合わせていくのです。
これで[zí]の音が完成です。この音の「イ」のところにアクセントが置かれます。
最後は[l]の音。
これは、「ル」とやるのではなく、日本語で「ル」と発音しようとした時に舌先が「触れる部分」に舌先をつけっぱなしにして、喉から「ウ~」と軽く鳴らすようにします。
そうすると、一見すると「ル」ではなく「ウ」という音に聞こえますが、これこそが実は「L」という音なのです。
直前の[zí]の音からすぐに[l]の音に入るので、上では「ズィル」と書きましたが、聞きようによっては「ズィウ」のようにも聞こえるかもしれません。
しかし、舌先をつけないで「ウ」という場合とは違って、舌先をつけておいて喉から鳴らす「ウ」は、ネイティブにはきちんと「L」の文字として認識されるのです。
「ブラジル」というようにカタカナで発音しても、絶対に通じないということはありませんが、実際の英語の発音は全然違うということを覚えておくと良いと思います。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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