苦手を克服するために(7):複数の視点(2) | 松戸の英語教室、デュープラー英語学院・オフィシャルブログ

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前回の続きです。

英語を身につけたいと思っている人は、たいていは「英語が苦手!」と感じているのではないでしょうか。

「苦手なこと」を克服していくためには、「忍耐力」と「思考力」を持って取り組む必要がありますが、「努力」を積み重ねても「結果」がついてこない人もいます。

前回は、「努力」をしてもなかなか報われない人には「極端な偏りがある」ということを書きました。



「苦手を克服する」という目標を達成するには、「単純な努力」では不十分です。

取り組もうとしていることについて、「複数の視点」から見つめつつ、それに対する「意識」を高めることが重要です。

例えば、私(久末)は当ブログの別記事において「英語を身につけるには絶対暗唱だ!」ということを主張しています。

では、それを聞いた素直な人が、何も考えず、単純に「暗唱」をこなしていけば良いかと言うと、そうではありません。

「暗唱」をするということ自体は大変結構なことですし、それを愚直に、真面目に継続することも大切なことです。

しかし、何も考えず、「ただやるだけ」では、その努力も報われない可能性が大いにあります。

「暗唱」ということをしながら、頭の中では、自分の課題や弱点などを客観的に観察する必要があります。

また、「暗唱」は独りよがりになりがちですが、これはあくまでも「コミュニケーション」の練習として行われるべきものなので、常に「聞いている誰かがいる」ということを意識し続けしなくてはなりません。

自分の弱点や課題に意識を向けつつ、なおかつ聞いているであろう誰かさんを想定しつつ、さらには、暗唱している英文のスペルを頭の中で思い浮かべつつ、さらにさらに暗唱している英文の物語を「映像」にしてみる、など、

「同時に複数のこと」を意識してはじめて「努力」が報われるのです。

人がやれというからやる、
人が良いというから良い、

ではなく、

人が「それをやれ」というのは何故か?
人が「それを良い」というのは何故か?

ということを「複数の視点」から考えていくことが大切なのです。


「複数の視点」を持つためには、まずは「素直すぎる」をやめることです。

1つのことを真っ直ぐ信じることは、1つの見方としては、大変結構なことと言えるでしょう。

しかし、信じているものを見つめる方向の先に、自分が求めている答えが存在しないことだってあり得ます。

信じていることを、まずは「疑ってみる」ということが、複数の視点を持つ第一歩です。

そして、逆に、自分が疑っていることを「信じてみる」ということでも良いかもしれません。

人はいつだって「前」に目が向いています。

しかし、ちょっと首を横に回せば、視点はカンタンに切り替わります。

身体ごと「回れ右」をして「180度」の回転をすれば、真後ろだって見えます。

このように、「顔」を動かし、「身体」を動かして、自分が「今見ている方向」とは別の方向を探す努力をしてみましょう。

「人がこれをやれと言ったから」「人がこれを良いと言ったから」ではなく、

「なぜ人はこれをやれと言うのか?」「なぜ人はこれを良いと言うのか?」ということを、視点を「ぐるっ」と回して考えてみると良いのです。

人が言うことをそのまま鵜呑みにする人は、たとえやっていること自体が「正しいこと」であったとしても、いつまでも身につかないかもしれません。

「正しいこと」がどうして正しいのか、「複数の視点」から色々考えた末に本人が「納得」しながらやらなくては意味がないのです。

「努力しても努力しても報われない」と困っている人は、「なぜそのことを一生懸命やろうと努力するのか?」という基本的な見方を疑ってみると良いでしょう。

自分が素直に「信じている部分」にこそ「落とし穴」があって、自分が「疑っている部分」にこそ「成長の鍵」が隠されているかもしれないのです。

一方、「複数の視点」を持つ人は、はじめからこういう事を頭の中で考えています。

こういう人は、一見すると、「複数の視点」を持たない人と同じような努力をしているように見えます。

しかし、「複数の視点」を持たない人がなかなか成長していかないのすぐ横で、「複数の視点」を持つ人は確実に、どんどん成長していきます。



「複数の視点」は、「前と後ろ」のような2つだけではありません。

360度、ぐるっと見渡せば、それだけの視点があります。

また、上下などの立体的な感覚も含めれば、それこそ視点は無数にあるはずです。

ですが、「素直すぎる」ということをなかなかやめられない人は、まずは「前と後ろ」の2点だけを意識するのが良いでしょう。

つまり、「信じているものを疑う」あるいは「疑っているものを信じる」という「真逆」の視点を持つということです。

世の中には、「ノウハウ」や「方法論」で何かを身につけようとする傾向があちこちで見られますが、それらはあくまでも「できるようになった人」が振り返ってまとめたものにすぎません。

苦手なことを身につけるには、結局のところ、それを実践していく本人の「複数の視点」を伴った努力が必要となるのです。

「努力が報われないな」と思うことがある人は、まずは「自分は正しい方法で努力している」という前提から見直す「勇気」を持つと良いと思います。

是非、参考にしてみてください。





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