英語の勉強法について考えよう(2)音声学習と文法学習 | 松戸の英語教室、デュープラー英語学院・オフィシャルブログ

松戸の英語教室、デュープラー英語学院・オフィシャルブログ

千葉県松戸市の英語教室「デュープラー英語学院」のオフィシャルブログです。音読、発音指導、基本文法、英作文など、ゼロから対応します。

前回 の続き>

前回、英語学習には「音声学習」と「文法学習」の2つに分けることが出来ると書きました。

そして、まず先にやるべきは「音を入れること」だとも書きました。

それはなぜでしょうか。


英語に限らず、どんな言語にも「法則」というものがあります。

そして、その法則は、誰もが「意識的に知っているもの」とは限りません。

母国語に関して言えば、「意識的に知っている」わけではないのに、きちんと正しい法則で話したり書いたりすることができます。

私達日本人ならば、日本語の法則を「意識」で知らなくても、「無意識」に言葉を使い分けたりしています。

例えば、「サッカーで5点先取した」という場合の「5点」は「ごてん」と発音しますが、「5.5」という小数の場合には「ごーてんご」のように発音します。なぜ、小数の場合は「ごー」というように伸ばすのか、意識的に法則を知っている人は少ないでしょう。

「文字と音」に関する法則だけでなく、「文の構造」に関する法則も、「単語の変化の仕方」に関する法則も、全て「その言語の音の世界」に含まれているのです。


一方、「文法」というものは、数多くある言語の法則の中で、「先人達が気づいたものだけ」をまとめたものです。

つまり、「文法」というもの自体が、人為的に作り出されたものであるため、完全なものとはなり得ないのです。


しかし「音」を使った学習は違います。

学習しようとする言語の「音」を大量にインプットし、大量にアウトプットしていくと、その過程で、先人達がまとめてくれた「文法」すらも含んで、その言語の他の全ての「法則」に触れることができるのです。

文法のみを過信し、音を使った学習を全くしなければ、おそらく、「理屈では成立し得る文」を作ることはできても、「ネイティブが聞いて自然と思える文」かどうかを判別することは難しいでしょう。

ところが、音を使った学習をたっぷりと行っていくと、不思議と、「文法」で習ったわけではないのに、いつの間にか「なんとなく自然な英文」を作れるようになったりします。

これは、「音」の中にこそ、その言語の法則の「全て」が含まれているからです。


もちろん、「音」だけで十分というわけではありません。

が、今日はここまで!

続きはまた次回で。


続く