80年代半ばですかね…

ヴィンテージブームってのがあったよね…

 

その頃はヴィンテージって言ってなかったよね。

“オールド”って言ってたの。

 

そして今みたいにその価格が新品価格を上回るようなことはなかったと思う。

あ、これ、アメリカでの話しね。

 

日本ではオールド(ヴィンテージ)ブームが始まってたからね。

もちろんそれなりに高い値段が付いてたよね。

 

例を挙げると。

当時、僕は66年のオールドムスタングが欲しくて探してたんだけど…

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アメリカで400〜500ドル。(当時の換算で5万円くらい)

日本では18〜20万円だったから、その差は歴然だよね。

 

 

 

そんな感じで、当時まだアメリカではいわゆるオールドギターが安く手に入ったので、日本から恐ろしい数のバイヤーがアメリカに押し寄せていたみたいだね。

 

 

いよいよアメリカ市場でのオールドギターも底をついてきて…

(減っても増える事はないからね…)

その頃に登場したのが新品ギターをオールドっぽく加工したレリック(エイジド)加工のモデル。

フェンダーのカスタムショップです。

 

ただ、その発想ってのは、その以前から巷のギターキッズの中ではあって…

新品ギターにわざと傷を付けたり、汚したりってことをすでにやってたのよ。

 

そしてさらにその発想の元となったのはアニメ『機動戦士ガンダム』のモビルスーツ(ロボット)のプラモデル(通称:ガンプラ)にあったと思う。

 

当時、出来上がったそのモビルスーツに、戦闘で付いた傷や汚れをわざと付けて“リアル感”をもたせるってのがめちゃくちゃ流行ったのよ。

なので、その発想と多少の加工技術ってのが身についていたんだよね。

 

 

そんな子供たちが、今やけっこうなオジサンになって経済的にも余裕がでてきて…

今になってリアルヴィンテージ(本物)を買い漁ることで“当時の夢”を叶えているのかもしれません…

それが現在のヴィンテージブームのような気がしますね…。