今日は珍しくクルマの話です…
 
 
とあるトピックで...
『何故N-ONEは人気がないのか?』
…という記事を見て、密かにふふふと思っています…
 
知らない人のために…
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一応、これがホンダのN-ONEですね…。
 
僕はN-ONEをかなり高く評価しています。
 
確かに、ホンダの軽と言えば、圧倒的にN-BOXの人気が高いです。
街中を走っていても十分にそれを感じることができます。
 
 
ちょっと豪華で上品なデザイン、開放的な車内。
スライドドアなど、とにかく使い勝手が良い!
2000年頃からのミニバンブームの流れで、こういったボックス型というかハイト系と呼ばれるクルマに人気が集中しています。
 
ご家族をお持ちの方でしたら断然こちらをお勧めしますね。
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さてさて…
一方のN-ONEですが…。
 
 
N-ONEの売れない理由に、
『実用性がない』
『N-BOX並に高い!』
『モデルチェンジしても変わり映えしない』
…というのがあるらしい。
 
 
まず『実用性がない』ですが…
 
これも考え方一つで。
物は何でも時代に連れどんどん便利になっていきますので、ちょっと古くなればすぐに「不便だ!」となってしまいがちですが、言っても現代のクルマですから、昔に比べれば便利なクルマです。
 
確かにね…
N-ONEはパーソナル性というか趣味性の方が高いですよね。
まあそっちを狙ってるんでしょうけどね…
 
小さなお子さんとかお年寄りがいればスライドドアのあるN-BOXの方が断然良いです。
 
 
 
そして『N-BOX並に高い!』ですが…
 
これもちょっと誤解があります。
高いのはN-ONEの中でも最上級モデルの話です。
そもそもコンセプトが違うので、一概に価格で比較はできません。
N-ONEだってベーシックモデルはめちゃくちゃ安いです。
 
 

そしてここが一番重要!
『モデルチェンジしても変わり映えしない』というところです。
これは逆に良い事なのでは?
 
これはまさに当たり前の話で…
本当に良いデザインというのは、改良の余地など無いはずなのです。
 
N-ONEの開発者にもそんな思いがあったのだと想像します。
 
確かに、新しくなって洗練される物もあり、変えて「良くなった!」って思うのは、以前は駄作だった?って事にもなります。
つまり逆に言えば、変わらないってのは良いことなのです。
 
 
そして特筆すべき点では…
最終的に無駄な部分を省くといったデザイン業界では“Less is more”という考え方があるのですが…
つまり、いかにシンプルに収めるか?という事です。
究極の美とはそういうものなのです。
かのレオナルド・ダ・ヴィンチも「シンプルである事は究極の洗練だ」と言っています。
 
あらためて見てください…
このシンプルなデザイン。
まるで主張がありません。
一瞬、どこの車だか分かりません。
(笑)
 
美しい…
 
 
 
それでもモデルチェンジでは多少フロントマスクが変わっています。
日本の自動車メーカーの伝統として、変えざるを得ないですからね…
2代目では今流行り?のちょっと厳つい感じ?になっています。
 
これも好みの問題ですからどっちが良いってことはないです。
 
僕的に評価できるのは初代モデルの統一感のあるデザイン。
自然なライン取りですかね…
垢抜けない素朴なデザインが良いですね。
 
 
まあN-BOXと比べれば不便な面もありますが、『“不便”という名の贅沢…』という言葉もあるように、それがやがて魅了となっていくのかもしれません。
 
大昔の名車を見ていてもそうですが、どちらかと言えば不便で人気のなかったモデルでも、デザイン性の良さが再認識されて、やがては評価を上げ高値で取引されている物もあります。
将来的にも、結局はこういったモデルが希少性を持ち価値が上がっていくのかもしれません。
 
僕が20歳の時に、60万円のサニーと迷って買った90万円の中古のフェアレディZ(S30型)という、とても不便な車ですが…
今では800万円前後で取引されています。
もちろん、その当時に30万円くらいで売ってしまいましたけどね…