YouTubeで、メイプル指板とローズ指板の比較をバッカスとフェンダーでやってたけど…
うーん…確かに音が違う…
って、いうじゃなぁ〜い…
でもアンタ…それって!
ブランドの比較ですから!
残念!(by ギター侍)
さすがにギターブランドが違うとね…
ブランドの特色が強く出ちゃうよね…
...と言う事で。
一応。
↑【メイプル指板】
↑【ローズ指板】
です。
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ワシントン条約でのローズウッド取引制限で、近年ではパーフェローなど代替材へ切り替わっている物がほとんどですが、ここでは“なんかローズっぽいの貼り付けてあるやつ”を総称して『ローズ指板』と呼ばせていただきます。
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フェンダーのストラトキャスター、また他社のストラトモデルには『メイプルワンピース』と『ローズ指板』ってのがあるけど…
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1950年代のヴィンテージスタイルを模したモデルではメイプルワンピース。
1960年代以降のヴィンテージスタイルを模したモデルではローズ指板になってますよね。
それ以降のいわゆるモダンスタイルでは、なぜか?人気のローズ指板が多い。
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この2つ、
一体何が違うの?...って事なんですが。
まず。
見た目が違う!
(笑)
いや笑うけど。
これ、一番大事じゃない?
どうよ!
ピックガードの色も違うじゃねーか!
って、そうなのよ。
上の50年代は白い1枚のビックガード。
下の60年代からは白黒白の3段重ね(サンドイッチ)で、なおかつ経年劣化で薄緑色(ミントグリーン)になったのを再現しちゃってるからこんな色なの。
何でミントグリーンかって?
もう…それ聞く?
話が脱線するけど…
一応話すと、実は白黒白のサンドイッチって言ったけど、実際には白紺白なのよ。
で、1番上の白が経年劣化で黄ばんでなおかつ薄くなる。
下の紺色と同化して緑色(青と黄を混ぜると緑になるよね!)になるわけ。
それを再現してるから、最初からこんな色になってるわけ。
ネックの話に戻ります!
見た目って大事じゃない?
まあ...ローズ指板の方が高級感はあるよね...
わざわざ指板貼ってんだもの。
近年のローズ指板人気の理由も、一番はそこにあると思います。
フェンダー史によると、長年使っていると指板の汚れが目立つから、色の濃いローズウッドを貼ったって事だよね…
だから実際には、メイプルワンピースよりローズ指板の方がグレードが高いって事なのかな?
でもさ。
逆にメイプルワンピースの潔さってのもカッコいいよね!
そもそも、それが元祖ストラトキャスターだからね。
80年代あたりからヴィンテージ人気がさらに高まり「経年劣化こそがカッコいい!」と、その後、とうとうレリック加工(わざわざ経年劣化を再現したモデル)まで登場する始末。
そう、90年代のフェンダーカスタムショップ(1987年設立)の登場ですよ。
もはや汚かろうが傷が付こうが構わなくなっちゃた。
なので、もうメイプルワンピースでもローズ指板でも良いわけ。
お好きな方をどうぞ!って感じで正解は無いのよ。
冒頭でも書いたけど…
よく『音の違い』をどうこう言うけど、それはあくまでも比較の問題。
ストラトキャスターの音って2種類だけじゃないからね。
あくまでもそういう傾向にあるって意味で、2つの音の違いを表す言葉に…
醤油 と 味噌
ペペロンチーノ と カルボナーラ
せんべい と クッキー
(前者がメイプルで後者がローズ)
なんてのがあったりします。
それで言うと、僕は味噌ラーメン派なのでローズ指板ってことになるなぁ…
つまり、メイプルはカラッとした明るいサウンド、ローズはしっとりとした落ち着いたサウンドということで、その違いは同じモデルで確かめれば明らかに分かります。
(他にも両者の違いはいくつかあります)
しかし、あくまでも比較の問題です。
単体だと確かめようがありません。
もし両方とも持っていれば使い分けができますし…
一本ならどっちにするかなんてそれほど気にするレベルではないと思います。
見た目とネックを握った感触が優先されるべきです。
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最近はローズ指板の方が人気だから…と、ローズ指板を選ぶ人もいますが、人の目を気にして物を選ぶところは、良くも悪くも奥ゆかしい日本人らしい行動だと思います。
そんな人は、他人に「ダサい!」と言われれば、どんなに気に入った物でも買いません。
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僕は「ダサい!」と言われるほど、それが欲しくなる変わったタイプです。
( ´艸`)