...と言う事で。
MAGOです。
昔はフェンダーUSAなんて買えなかったから、その頃のフェンダーUSAの造りなんてどうだったか...
わからないんだけど...
80年代に入る頃だから、ちょうどフェンダーUSAが低迷期の頃ですよね...
そこで登場したのがフェンダージャパン。
僕らにとって待望(安い)のフェンダーだったのよ...
すでに” グレコ ”ブランドでフェンダーが脅威に思うほど優秀なコピーモデル作ってた富士弦楽器がそのままフェンダージャパンを作るんだから。
ちゃんとしたレシピを貰えばもうヤバいでしょ。
かなり良い仕事してたと思う。
僕もフェンダージャパンが最初のフェンダーだけど、当時僕のストラト見た玄人が造りも音も良いって感心してたよ。
その後、90年代に入り念願のフェンダーUSAを手に入れるんだけど...
ぜんぜんそのジャパンの方が良いんだよね。
20万円近いUSAより、5万円のジャパンの方が良いってどうゆう事よ...
まあフェンダーUSAはみんなの憧れだったからね...もうそれだけで買ったようなもんだから...
だけに。
僕にとっての初めてのUSAはガッカリだったってわけ。
当然、ライブではジャパンの方を使ったし。
USAは練習スタジオにすら持って行かなかったよね。
だからそのUSAは即行で手放したよ。
綺麗で高く売れるうちにね。
向こう(アメリカ)で買ったから日本より安かったの。(今は知らないけど)
日本では高く売れるから差額マイナス2万円くらいで済んだのがよかった...。
それからはUSAのレギュラーモデル買うなら、安いジャパンで良いかな...って思えるようになったのね。
フェンダーも巻き返しでカスタムショップなんていう部門を作ったりしたけど、どんなに造りが良くても結局は庶民には手が出ないしね...
そもそもプロ向けなんだよね。それが宣伝になるから。
で。
しばらくそのフェンダージャパンを使っていたんだけど...
やっぱりまた新しいの欲しくなるじゃない?
で、またフェンダージャパンのやつと思って探してたのよ。
そしたらなんかちょっとおかしいわけ。
その時のジャパンが。
とくに気になったのはネックの処理というか仕上げがかなり雑になってたんだよね。
他にもあるんだけどね...
どうした富士弦?って思ったら...
すでに富士弦楽器ではなくなってたんだよね...
なんか一応は日本製って事にはなっているんだけど、実際には中国だか韓国だか知らないけど、下請け工場へ外注して最終組み立てを日本で行っていたって話もあって...
トータルの品質管理が難しかったのかもしれないね...
理想は一つのところで1から10まで全て完結するのが好ましからね。
それならどこの国で作っても良いんだよね...
とにかく!
どうしよう?って思ったもんね。
何を買えば良いの?って。
そんな困っている時に日本に入ってきたのがフェンダーメキシコなのよ。
すでにアメリカでは店頭に並んでいたんだけど、日本ではそれまで無くて...
だからアメリカだけの販売なのかな?って思ってたの。
そんなフェンダーメキシコを日本で初めて見たのは池袋の某イケベ○器。
おお!日本にもあったのか!ってびっくりしたの。
まず手にしてみてその造りの良さにびっくり!
試奏して音の良さにびっくり!
いやその時ね、ストラトのベルトーンってこの事を言うんだ!って初めて感動したもんね。
いままでのストラトは何だったの?ってくらい感動したのよ。
しかも当時のフェンダーメキシコは安いんだからね。
イケベさんはただでさえ値引きが凄いでしょ!
その時の店員さんもUSAやジャパン差し置いて「正直一番良いです」って言ってたもんね。
これはのちに聞いた話なんだけど...
当時のメキシコ工場は、USAコロナ工場に追いつけ追い越せで頑張っていた時らしいんですよね。
つまりはひじょうに良い仕事をしているわけなんですよ。
そんな逸話も相まって、僕はそこから完全にフェンダーメキシコのファンになるんですよね...。
【Fender Classic 50s Stratocaster Made in Mexico】
フェンダーメキシコのその造りと音の良さはずっと続き、そこから4本メキシコを買い換えたり買い足したりしてきたからね。
しかしね...
掲示板ではメキシコに対する酷評も目立つようになったんですよね...
塗装のムラや浮きがあるとか...
僕はそんなのは見た事無いけどね...
まあね...。
とかく安いモデルは酷評の矢面に立たされるのが常ですが...
僕もしばらく新しいの試奏していなかったので、まあ最近なんですが触ってみました。
ちょっと残念なのは安いモデルでヴィンテージスタイルが無くなっちゃったんですよね...
モダンスタイルになっちゃって...
いわゆる往年の50sとか60sとかじゃないのよ。
かんぜんにニュースタイルなわけ。
ネックがちょい太めでサテン仕上げってのが今の流行りみたいで...。
サテン仕上げは工程がひとつ省略できるらしく低コストで出来るってのと、同じ材ならネックが太い方が当然丈夫で反りなどの不良も少ないからそうしているんだって言う人もいるけど...
太くても反るもんは反るけどね。
( ´艸`)
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とにかく、ストラトやテレキャスターってのは、どうしても往年のヴィンテージスタイルを求めてしまうんですよね...
余計なギミックや付加価値など無くシンプルだからこそ美しいのです。
今はジャパン製の『Made in Japan Traditional』が頑張ってます。
まあこれがメインだんだろうね。
けして安くないけど...
あとはメキシコやUSAのもっと高いやつになっちゃうもんね...
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とにかくUSAにしてもジャパンにしてもメキシコにしても、その時代、その時の事情で品質も変わるって事ですよね。
一概にジャパンだから品質が良いUSAだから良いとは言えないんですよね。
あの廉価ブランドのスクワイヤーだって、ジャパンやUSAに負けないくらいの逸品が実際にありますからね。