東海地方はまだ梅雨に入っていません。梅雨入り前のいいお天気の日は、洗濯物がよく乾くし気持ちがいいなあと思っていましたが、ニュースを見ると、農家の方が困って見えるようです。例年にある分の水が少ないのです。何事も適度な量がいいんですね。

 

最近は、ほっと一息の時間を、椿姫のコーラスの暗譜(名古屋テアトロ合唱団に去年から入って、7/7日のコンサートに向けて必死で暗譜していた)に充てていたので、読書量が少なくなっていました。椿姫の合唱の量はとても多く、こんな量の合唱曲の暗譜なんて無理だと思っていましたが、繰り返し練習すると何とか頭の中に入ってきて、やっと最近見通しが立ち、再び読書が出来るようになりました。もちろん名古屋や京都のレッスンに通う特急の中ではずっと読書です。軽いのでもっぱら文庫本ですが、普通サイズのなら一冊読めてしまいます。

 

一番最近読んだのは、佐藤愛子さんの「98歳、戦い止まず日は暮れず」です。佐藤さんは現在100歳になってみえて、もう断筆されたそうですが、こんな年までお元気で執筆できるなんてすばらしいと思い、その元気の秘訣でもと思い読み始めました。

 

この本は「90歳 何がめでたい」の続編です。この本を原作にして映画が作られ、同じく90歳になってもうらやましいほどおきれいな女優草笛光子さん主演で映画化されたようで、この21日に封切られます。

 

佐藤さんの元気の秘訣は本を読んでわかりましたが、肝の座ったあっけらかんとした性格ですね。ご主人がすごい借金を残されてもめげることなく完済を成し遂げたり、落ち込んだり悩んだりすることなく、ガンガン前に進むので、気持ちがいいことこの上なしでした。

 

作家ということもあって、政治のことにも言及されると、普通ならSNSで炎上しそうなものですが、全く気にしない、何故ならSNSは見ないからといわれます。なるほど見なかったらいいんだ、世の中にはSNSで悪口言われて自殺する人まであるんですから、考えてみたらSNSが世界のすべてみたいに勘違いしている人がいっぱいいて、それって変な話ですね。

 

精神科医の和田秀樹先生がよく言われる長生きの秘訣、したいことをする、楽しいことをするという話とこの方の生き方はぴったりです。

 

アジサイの季節ですね。よそのお宅のお庭にはきれいにお手入れされたアジサイがいっぱい咲いていますが、うちの寺はきちんと手入れが出来ていないので、今年もそれほど咲きませんでした。バカに大きくなったガクアジサイを一輪玄関に飾りました。

境内の端っこの大きな木の下に、紫色の花をつけるハーブが咲いてきました。セージの仲間だということぐらいしかわかりませんが、毎年この時期に咲きます。

この花は無茶苦茶生命力があって、冬場にこの草の上に薪を積み上げたことがあっても、薪の間を縫って茎を伸ばして花をつけてきます。

 

もうすぐ梅雨入りですね。雨も欲しいけどほどほどにしてくださいとお空に向かって祈ります。