今日4月8日は、お釈迦様がお生まれになった日、降誕会(ごうたんえ)とも言いますが、花祭りの日です。

 

お釈迦様は、出産が近いお母さん、マーヤさまが実家にお帰りになる途中で、ルンビニ園というお花畑で産気づかれ、そこでお生まれになったと言われています。今から考えると、何とも危機的な状況ですが、無事に生まれたということは、安産だったのでしょう。しかしお母さんは、その後まもなくお亡くなりになっています。昔は珍しいことではない産後の肥立ちが悪いケースです。

 

そのこともあってお誕生をお祝いするのに、花御堂を作り、お花で飾ります。

天から甘露の雨が降ったという言い伝えに従い、甘茶を沸かし注ぎます。「天上天下唯我独尊」という言葉は、大変誤解されて使われますが、命あるものすべてが尊いという意味で、お釈迦様のその後の生き方を見ればよく分かることです。

 

今日の午前中は、梅花講さんと一緒に花祭りのお勤めをしました。

 

実は昨日と一昨日、私は東京にいる娘の長女が小学校に入学するのでお祝いに行ってきました。本当は入学式を見に行きたかったのだけど、8日の入学式は、寺で花祭りをしないといけないので、前もってお祝いに行ったのです。

 

6日は涼しい日でしたが7日(日)は、日差しもあって暖かく、あちらの桜もこちらの桜も、桜という桜が示し合わせたように満開で、本当にきれいでした。帰りの近鉄特急の窓から見ていると堤防の桜並木の下で、公園の桜の下で、家族連れがお弁当を食べてる景色をいくつも見ました。こんなのどかなお花見はいいもんだなあと思いました。東京の上野公園は大騒ぎだそうですが。

 

温暖化の影響で、年々桜が早くなってしまいました。3月に咲くのが当たり前でしたが、こうしてゆったりと4月の入学式や入社式に合わせて咲くのはいいなあと思いました。孫の入学式も桜がお祝いしてくれたようです。

 

今日はシトシトと雨が降っていますが、桜はこの雨には負けないと思います。水曜日以後の好天にも楽しめるかなと期待しています。