昨日2月18日(日)は、今年の初午祈祷をしました。天気予報は最悪の雨時々曇り。案の定、朝からしっかり雨が降っていました。

紅梅がきれいに咲いた観音堂。今も雨が降り続いています。

今年の祈祷を受ける人は18人。ここにいない人は代わりに家族の人が祈祷を受けに来ます。

段ボール箱の中はお餅やお菓子が詰まっています。

 

祈祷は観音堂で行うので問題ないのですが、そのあとの餅まきをどうするか、悩みました。例年この時期は雪がちらつくことはあっても、雨が降ることはあんまりなかったのです。

 

もし雨が止まなかったら、ポリ袋に拾いに来る人の数を予測して詰め合わせて、渡すことにするかということにして、ポリ袋を50枚以上用意しました。

 

しかしここで奇跡が起こります。お経が終わった11時40分ごろ、雨が止んだのです。12時からの餅まきに合わせて,止んでくれたようでした。晴れ女の私にちょっとは気を使ってくれたかと、自慢したくなる気分でした。

 

12時の餅まきタイムが近づくと,拾い手がどんどん集まり始めます。雨の中なのに今までより多い感じです。50人も超えているようです。近所の人によると、あちこちにあった神社や、祠の餅まきが、コロナで中止になり、その後復活してないらしいです。

 

そういえば大蓮寺は、コロナの時もめげずに続けていました。拾い手の顔を見ると、かなりの遠方の人もいたようです。

時間厳守なので、12時の鐘の合図まで、待っています。

 

いよいよ12時、鐘がゴーンとなったのを合図に餅やお菓子が空を飛び交います。あちこちから歓声が上がり、いつもの餅まき風景です。

 

餅やお菓子はたっぷりあったので、どの人もスーパーの大きいレジ袋に満タンに、人によっては洗濯かごを持ってきて、かごいっぱいになっていました。

 

この後また雨が降り出し、まるで餅まきのために雨が中断してくれたようです。

 

それとともに思い出すことがありました。寺のすぐそばに住む一人暮らしのお婆さん、その人は餅拾いが大好きで、いつも特等席で拾っていたのに、去年は姿が見えませんでした。珍しいなあと思っていましたが、その日の夕方、家の中で椅子に座って眠るように亡くなっていましたと、その人の家族から知らせがきました。90歳ぐらいでしたので、私から見ると理想的な大往生です。

 

今日はまた朝から雨、風も出てきて、とても餅拾いは無理です。ほんの少しの雨間に行事が無事できて、本当に良かったと胸をなでおろしています。

 

これからは雨と晴れを繰り返して春になっていくのですね。そういえば今日は雨水です。この頃の天気予報でよく聞く「寒暖差」に気を付けて過ごしたいと思います。