小春日和という表現がぴったりの、穏やかで暖かい今日は、お釈迦様がお悟りを開かれた成道の日です。

大蓮寺では梅花講の皆さんに集まってもらい、成道会のお勤めをしました。

 

今のところ梅花講のフルメンバーは7人ですが、いつもは何やかやと欠席がありました。でも今日は7人全員が来てくれてお勤めが出来ました。

 

4日前の玄関先のモミジです。半分くらい葉っぱが散って根本はモミジのじゅうたんでした。

出山の釈迦図です。仲間と共に山の中で難行苦行をしたものの、得られるものがなく,決心して山を下りられ、菩提樹の下で瞑想に入られました。そして、仏教のもととなるいくつかの真理を悟られました。仏教の生まれた日なのです

 

お勤めを終えて、お茶を飲んで一息ついています。

 

成道会をすべて終えてから、今日は梅花講員さんと庫裏の座敷で、お弁当を取って、忘年会をしました。みんなで楽しくおしゃべりもできました。80歳を過ぎているのに釣りが趣味の人の話、運転免許証を返納して寂しかった話など、おしゃべりに花が咲きました。

 

テレビで毎日報じられる痛ましい戦争の映像。いろいろ問題はあるけれど、毎日安心して暮らせる日本は、この上なくありがたいことです。

 

私は前から思っていましたが、日本の仏教のような穏やかな宗教と、中東の厳しい宗教との違いは、その環境によるところが大きいと思います。東南アジアのような雨が降って緑豊か、温暖な気候で食べ物に不自由しない国では、穏やかな信仰が可能です。しかし砂漠で、穀物もあまりとれないところでは、お酒も禁止、豚肉も禁止、こうしていかないと人間が飢えてしまう恐れがあるからです。

 

そして今の中東の戦争は、宗教を離れた利権争いになっているようです。人間の欲望はどれだけでも膨らみます。欲望に歯止めをかけること、これはお釈迦様が言われた最も大切な教えです。

 

これから年末に向かって、またいろいろなことが起きるでしょうが、人の命だけは大切にされるべきだと思います。