今日はお釈迦様がお生まれになった日、降誕会の日です。朝から、梅花講員さんたちと花祭りの法要をしました。梅花のお稽古はいつもは金曜日ですが、今日は花祭りに合わせて月曜日ですが梅花で法要です。花御堂は昨日の夕方、お嫁さんにも手伝ってもらい作りました。花御堂を作るのは毎年4月7日なのですが、その年によって咲いてる花が微妙に違っていて、今年の場合は桜と桃をたくさん使いました。

 

花御堂の真ん中で、天と地を指さしているのは、誕生仏です。甘茶をかけてお祝いします。甘茶も昨日たくさん沸かしました。

 

御詠歌の皆さんで、花祭りの御和讃と御詠歌をお唱えしました。

 

今、私が読んでいる本「ホモデウス」に、面白いことが出てきます。基本的に難しい内容なので、どんどん読めないのですが、イスラエル人の作家の話は、世界史を俯瞰して眺める構図で、なるほどということがたくさんあります。大昔はキリスト教世界では神が世界を作ったということになっていて、しかし天文学、科学が発達するといろいろ矛盾が出てきます。はっきりものを言うことは、火あぶりの刑になったり幽閉されたり、命賭けでした。さらに時代が進むと、もうそんな野蛮なことは無くなったのですが、しかし科学者たちは心の中に解決しない矛盾を抱えたまま、何も言わなくなったというのです。

 

しかし、仏教の教えは最新鋭の科学にも何ら矛盾がないこと、さらには先見の明すら感じるところはさすがだと思います。仏教に出会えてよかったと思う瞬間です。

 

寺の庭は、次々と春の花が咲き競っています。

照手桃、別名ほうき桃です。3色ぐらいあります。場所を取らない枝ぶりなので、住職は何本か植えましたが、この木の弱点は根が横に張らないので、大風で簡単に倒れることです。去年の9月の2回の台風で、2回とも根から倒れ、その都度たて起こししました。

 

ボタン桜です。枝垂れ桜が終わって少ししてソメイヨシノと同じころに満開になります。やわらかい花びらは塩漬けにするといいそうです。

 

下草に植えてあるアジュガです。可愛い花ですが、生命力も結構あって、花壇の外にどんどん増えます。

 

この土日から、ソメイヨシノが満開で、堤防の並木もどこかのお家のお庭も本当にきれいです。こういう景色を見ていると、日本に生まれてよかったと思います。先日読んだ、朝井まかての「実さえ花さえ」にこのソメイヨシノが作られたいきさつが出てきました。散りぎわが素晴らしいこの花は江戸っ子に大人気であっという間に日本中に広まったとか。江戸っ子の思いが詰まっている桜なんて面白いですね。