初夏の気持ちいい日が続きます。1週間ほど前からホトトギスの鳴き声が聞こえるようになりました。ただ鶯のようにすぐそばまで来てくれないので、遠くの森か、どこかの屋敷森で鳴いているのが聞こえるのですが。

境内は初夏の花が次々と咲きだしています。



仏教讃歌とともに

 これは、梅花うつぎです。梅とは無関係ですが、花の形が似ています。でもこの木のすごいところはその香りです。鐘撞き堂の傍にあるのですが、傍に行くと、風に乗って濃厚な香りがしてきます。


 ひと月ほど前に、檀家さんで、生前に大蓮寺の永代供養墓に申し込まれた方のお葬式がありました。


 その方は、今から10年ほど前に、ご夫婦で寺にお越しになり、「私には3人の娘がいるが、それぞれ他家に嫁いでおり、自分たちの墓の世話をさせるのは難しいので、夫婦で永代供養に入りたい」と言われました。この頃増えている「生前申込み」です。


 生前申込みは、いろいろ利点があります。まず、戒名をゆっくり考えてお付けできることです。本人さんとよく相談して、こだわりのある言葉、漢字などを入れて、考えます。亡くなったという知らせの後のあわただしい時と、雲泥の差です。


 残された遺族の方ともよく話し合いをされているので、後をどうするかなど、もめることもありません。このご夫婦は寺に見えた当時はまだお元気でしたが、10年ほどたち、まず奥様が亡くなられました。ご遺族の方たちは、永代供養のことをよくご存じなので、長女の方を中心に、スムーズに葬儀を終えられました。お骨は49日法要まで位牌堂にお預かりしました。


 奥様の後2年ほどしてご主人も亡くなられました。お二人とも長生きをされ、天寿を全うされたようでした。今度も奥様の時と同じように、長女の方を中心にスムーズに葬儀、49日と済まされ、皆さん満足そうなお顔で帰って行かれました。


 子供が少ない、いない、いても女の子ばかり、といったケースが多い現代、永代供養というのは一つの解決方法だと思います。○○家の墓という形は、男の子が必ず跡を継ぐという前提に立っています。でも何代にわたって長男が後を継ぐということは、ほとんど不可能だと思います。天皇家を見てもわかるように、また世界史を見ると分かるように、どうしてもそうしたいなら、複数の奥さんがいるわけです。


 ○○家を存続させるために、今まで数知れない女性が、悲しい涙を流してきたことを思うと、これからの時代、こういうことから女性を解放してほしいと思います。


 寺はこれから夏の花が咲き始めます。空気も少し湿気を帯びてきました。梅雨も近いですね。またこのブログで夏の花を紹介したいと思います。