新しい年が明けて、はや一週間、皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨日は母のお誕生日でした。今年91歳になった母は、10年ほど前からアルツハイマー型認知症を患い、今は介護施設に暮らしています。
(母のことその1、その2はコチラ下矢印



母におめでとうを言おうとLINE電話をしたけれど • • 。だめでした。ちょっと前までは調子の波はあるものの、何とか会話は成立していたのに、この2~3ヶ月でビックリするほど病状が進み、会話どころか、私の事も分からない。虚ろな目をして「ウワア、ウワア」叫んでる。ショックだった時折まともな時もあるけれど、最近は大抵こんな感じらしい。

「自分の中の母親像が壊れていく❗」そう思っちゃった。と同時にここ一月ほど、仕事が忙しくて、日本との時差の都合もあって電話出来ていなかった事を激しく後悔した。


「母」である彼女と最後に会えた2年前の夏。コロナの第7波(だったかな)で、面会禁止だったんだけれど、特別に許可してもらってそっと会ってきたのが最後になっちゃった。今年の夏はもう自由に会えるけど、現実を受け入れるのが、実はすごく怖い。

2年前の夏

私の留学を全力で応援してくれた母。私が音楽家になった事が自分の誇りだと言っていた母。俳句をやっていた母。自分では「ちっとも上達しないヘッポコ俳人」と言っていたけれど、私は母の句が大好きだった。

      チェロ弾ける子の後れ毛や秋灯
    (ドイツより帰省の次女演奏会より

怖いけれど現実を受け入れて、夏に会った時にはどんな母であってもギュッとバグしてあげようと思う。