こんにちは。結構間が空いてしまいましたが、実はすごく真面目に仕事してました。

先日のこの記事下矢印 で書いたコンサートが一昨日ありました。

ここに書いた通り、2曲は比較的弾きやすく普通の楽譜だったんですが、
案の定最後の3曲目が難曲で• • •
特殊奏法のオンパレード。ヤッパリね。人生そんなに甘くはないよね。

ピアノはこんな風にセットアップ。



取り付けられた装置は前にある機械に繋がっています。スイッチを入れると青い紙製の羽が回って弦を奏で、遠くで鳴っているハープのような和音が響きます。羽の回転速度は楽譜に指定されていて、機械で操作できます。

ピアニストは音のしないように鍵盤を押さえるのが仕事。しかも指揮者に合わせて次々に和音を変えなくちゃいけないガーン


こちらは打楽器奏者の戦場。右にある台の上には卵カッターまであります。現代曲アルアルです爆笑


ムチを鳴らす練習をする打楽器奏者。
お願い!!こっちに向けないでぇ~笑い泣き

私はと言えば弓のネジ部分で弦を押さえたり、弦を取り付けているテールピースを弓で弾いたり、楽器の裏板擦ったり、顔の前で巨大な風を表現したりと、大忙しアセアセダッシュ

こ~んな変な事やってますが、実はこの仕事、とっても勉強になるんです。まず自分のスキルが非常に上がるし、考え方も柔軟になる。音楽って何か、と常に考えてきました。自分のアカデミックに凝り固まった考えを打ち砕かれる事がしょっちゅうです。

参考にすべき録音もないことがほとんどの中、「楽譜の裏」を読んで理解する力が付くこの仕事。

バッハやベートーベンも彼らの時代は超モダンな現代曲だったんだなあって思いを巡らせています。