永井隆博士永井隆博士
今泉宏記事

長崎原爆の日の朝・・・
すべて戦死者の方々の
ご冥福をお祈りします。
そして
日本政府が心を入れ替えて
一日も早く
核兵器禁止条約に署名することを
切に願います。

長崎といえば・・・
永井隆博士のわが子へのメッセージに
大いに共感します。
「愛の世界に敵はない」。

平和憲法を変えようという勢力が
声高に改憲を訴えるときが
来るかもしれない。
そんな時でも、最後の一人になっても
「戦争反対」を叫び続けておくれ・・・と
わが子を励ます父が
永井隆博士です。

2015年の8月、長崎県の高校数学教師
今泉宏さんが紹介してくれた
永井隆博士のエッセイ。

長崎出身の永井隆博士(1908ー1951)は
医学博士、随筆家でもある。
随筆『長崎の鐘』(1949)は、
ベストセラーとなった。
藤山一郎の歌でヒットした
歌謡曲《長崎の鐘》
(サトーハチロー作詞/古関裕而・作曲)は、
この本をモチーフにして作られた。

日本国憲法が施行された翌年、
1948年、
永井博士の随筆『いとし子よ』に、
予言的な一節があり、
それを知った長崎の高校教師、
今泉宏さんが長崎新聞に投稿されたのが
上の記事。

永井先生の言葉の原文は以下の通りです。
『いとし子よ』 永井隆 著 
1948年10月30日発行

第十九章『鳩と狼』より

私たち日本国民は、
憲法において戦争をしないことを決めた。
憲法の第九条は、
「日本国民は、正義と秩序を基調とする
国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する」と決めている。
どんなことがあっても
戦争をしないというのである。

わが子よ。
憲法で決めるだけなら、
どんなことでも決められる。

憲法はその条文どおり
実行しなければならぬから、
日本人として
なかなか難しいところがあるのだ。
どんなに難しくても、
これは善い憲法だから、
実行せねばならぬ。
自分が実行するだけでなく、
これを破ろうとする力を防がねばならぬ。

これこそ、戦争の惨禍に目覚めた本当の
日本人の声なのだよ。
しかし理屈はなんとでもつき、
世論はどちらへでもなびくものである。
日本をめぐる国際情勢次第では、
日本人の中から、憲法を改めて
戦争放棄の条項を削れ、と
叫ぶ者がでないともかぎらない。
そしてその叫びが、いかにも
もっともらしい理屈をつけて、
世論を日本再武装に
引きつけるかもしれない。

そのときこそ、誠一よ、カヤノよ、
たとい最後の二人となっても、
どんなののしりや暴力を受けても、
きっぱりと「戦争絶対反対」を叫び続け、
叫び通しておくれ!
たとい卑怯者とさげすまれ、
裏切者とたたかれても、
「戦争絶対反対」の叫びを
守っておくれ!

敵が攻め寄せたとき、武器がなかったら、
みすみす皆殺しにされてしまうではないか?
という人が多いだろう。しかし、
武器を持っているほうが
果たして生き残れるであろうか?
武器を持たぬ無抵抗の者のほうが
生き残るであろうか?

昔は、この辺りの山には
狼がたくさんいたものである。
そなたたちが行っていた木場に
犬継という地区があるね。
あれは、旅人が狼に殺された伝説から
出た名である。
狼は鋭い牙を持っている。
それだから人間に滅ぼされてしまった。
ところがハトは、
何一つ武器を持っていない。
そして今に至るまで人間に愛されて、
たくさん残って空を飛んでいる。
如己堂にも巣をかけた一つがいがいる。
愛されるものは滅ぼされないのだよ。
愛で身を固め、愛で国を固め、
愛で人類が手を握ってこそ、
平和で美しい世界が生まれてくるのだよ。

いとし子よ。
敵も愛しなさい。愛し愛し愛しぬいて、
こちらを憎むすきがないほど愛しなさい。
愛されれば愛される。
愛されたら、滅ぼされない。
愛の世界に敵はない。
敵がなければ戦争も起こらないのだよ。
***********************************
丸腰になる勇気。
世界中の政治家、ちゃんと
考えたほうがいい。
それをしたのはコスタリカの
オスカー・アリアス大統領だったし、
日本国憲法に平和条項(第九条)を
入れることをマッカーサーに提案した
当時の幣原(しではら)総理だった。

核兵器が戦争の「抑止力」になっているという
抑止力幻想から脱しないとダメです。
「こっちはこんなにすごい兵器を持ってるぞ!
恐いだろう!!」というのは、
威嚇そのものだし、日本国憲法では
九条により禁じられています。
アメリカ、ロシア、中国、英、仏、インド
パキスタンなどの核兵器の国には
平和憲法はないのだから、やっぱり
日本から「九条」を世界に「輸出」して
世界平和の旗手に、日本がならなくちゃ。

抑止力幻想を離れられないのは
軍需産業が儲かることで、権力者たちにも
莫大な利益、献金があるからです。
すべてはお金中心にまわっています。
資本主義だからです。
これは拝金主義と同じです。

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8月19日(土)午後4時 開演は
山形県白鷹町鮎貝の『あゆーむ』の
コンサートホール(200席)にて。
音響効果が抜群です。

8月20日(日)午後1時開演は
山形市のやまぎん県民ホールのスタジオ1
(定員108人)
ここも音響効果抜群のスタジオです。

みなさんのお越しをお待ちしています。


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1口¥3000のご支援で8月の日暮里公演を
記録したCDまたはDVDを御礼にいたします。
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◆ご訪問ありがとうございます。このブログを
訪ねて下さった方々の幸運を祈ります。




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自由の風 福島公演
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昼の部 午後3:00(追加公演)
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4階 多目的ホール


■やぎりんカルテート・リベルタ♪
第5回 広い河の岸辺コンサート♪白鷹
2023年8月19日(土)午後4:00
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第5回 広い河の岸辺コンサート♪山形
2023年8月20日(日)午後1:00
やまぎん県民ホール スタジオ1



天使と悪魔の絶望名歌集
「世界が終わっても音楽と愛が残る」
歌:大前恵子(★印)
演奏:やぎりんカルテート・リベルタ(1〜16)
 高橋泉(チェロ)
 藤枝貴子(アルパ)
 清永アツヨシ(ギター)
 八木倫明(ケーナとナイ)

演奏:やぎりんトリオ・ケルティカ(17〜18)
 田中麻里(アイリッシュハープ)
 清永アツヨシ(ギター)
 高橋泉(チェロ)【ゲスト】
 八木倫明(ケーナとアイリッシュフルート)

読み語り:河向貴子(5と7)

1. ガブリエルのオーボエ
  (E.モリコーネ作曲)
2. 『銀河鉄道の夜』〜白鳥の停車場
  (藤平慎太郎・作曲)
3. ふるさと銀河に還る★
  (E.モリコーネ作曲/やぎりん作詞)
4. あなたの肩を借りたら
 【You Raise Me Up】★
 (B.グラハム作詞/R.ロヴランド作曲/やぎりん訳詞)
5. [読み語り]
  パラグアイの先住民族グアラニーの伝説
6. チョグイ鳥 (パラグアイ民謡)
7. [読み語り]
 ニュージーランドの先住民族マオリの伝説
8. ポカレカレ・アーナ★
 (NZマオリ民謡/やぎりん日本語詞)
9. 鳥の歌 (カタルーニャ民謡)
10. 聖母の御子★ (カタルーニャ民謡)
11. 愛は花、君はその種子★
  (A.マックブルーム作詞作曲/高畑勲・訳詞)
12. アマポーラ (J.M.ラカーリェ作曲)
13. もう一度愛の言葉を[切れた絃]★
  (ロシア民謡/やぎりん訳詞)
14. 鶴★【ウクライナ名歌】
  (R.ガムザートフ作詞/Y.フレンケリ作曲/やぎりん訳詞)
15. ワルツ 切れた絃 (ロシア民謡)
16. 小さなオルゴール (ウニャ・ラモス作曲)
17. 思い出のサリーガーデン★
  (アイルランド民謡/やぎりん訳詞)
18. 広い河の岸辺★
 (スコットランド、イングランド民謡/やぎりん訳詞)
19. ムーン・ダンス (清永アツヨシ作曲)[ギター+ケーナ]

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LIBERTAD-CD8686 【¥2800+税】
◎お申し込みは、やぎりんへ
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クローバー必然と偶然が時を得て生み出した、
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この歌は今後50年、
100年と歌い継がれて
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湯川れい子

本の表紙
ドキドキ やぎりんBOOK『広い河の岸辺』
(主婦と生活社)!!¥1000+消費税

コンドル合唱譜混声
やぎりん作詞《コンドルは飛んで行く》
やぎりん訳詞《つばめよ》
吉田桂子編曲
合唱譜が出版されました。
女声三部/混声三部の2種類。
それぞれに、易しい二部合唱の楽譜も
収録されています。
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ドキドキやぎりん監修の合唱譜が発売(全音楽譜出版社)。
小川類・編曲
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《広い河の岸辺》(スコットランド民謡)
《思い出のサリーガーデン》(アイルランド民謡)

2曲セット。
定価¥1200(+消費税)


完成した絵本表紙
ドキドキ葉祥明さんの絵本(文:八木倫明)
『ひろいかわのきしべ』(国土社)
発売しました!!


絵本『ひろいかわのきしべ』推薦文の
帯付きは初版のみです。
クミコさんと湯川れい子さんの言葉が
載っています。

ドキドキクミコさん
いま世界にあってほしいと思うものが
この絵本の中にあります。それは
暗い空をてらす、希望の光です。

ドキドキ湯川れい子さん
この歌は、これからの時代に愛され、
その時代を踏み越えて、
未来に継承されていくと信じています。


クミコジャケ写
合唱のスコアもついた
《広い河の岸辺》CD
You Tubeには載っていない合唱バージョンが
このCDには収録されています。
女声合唱団「青い鳥」が素晴らしい演奏をしています。

★《広い河の岸辺》の本質
『小さな死』からの出発。
http://amba.to/1oBdnE3


★地球人が渡るべき河のこと
http://amba.to/1t0E3O6

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「なにも知らない。なにもできない。
なにもない。
なのに、なにかを求めている。
自分の微力は、よく承知している。
とるに足りない才能についても自覚している。

でも、せっかく生まれて来たのだから
感動したい。共鳴したい。
おなじ心のひとに会いたい。

それがせめて
みじかい生命の軌跡の中で
ぼくらが望むものではないか。

ところであなたは・・・。


★エーリッヒ・フロムの愛の論理と音楽