小平公演では誰も写真を撮らなかったかもしれません。
10月28日の小平公演では
なぜ早々とチケットを買って下さったのか、
お客様に質問させていただいたお返しに
お客様からの質問も受け付けました。
鋭い質問がありました。
「《ラピュタ・シチリアーナ》の
アルパの独奏部分で、本来はド＃の音を
ドのナチュラルにしてましたよね。それは
アルパで＃の音が出せないから
そうしているのですか？」
「はい、その通りです！」
「それが素朴で潔くて大変よかったです」
この質問をされた方は、CDをお求めくださって
サイン会のときに長目にお話しして
わかったのですが、
声楽家（ソプラノ）の市川倫子さんの
実のお兄様でした。
どうりで耳がよく、そういう細かいところに
気づかれるわけです。
クラシックの世界の人からみれば
原曲で「ド＃」のところ（ニ短調の導音）を
「ド」で演奏すること自体、
馬鹿にされそうな部分です。
しかしそういうところが
民族楽器らしくて「良い」と認めて下さる
心の広さにわたしたちは感動しました
しかもこの市川さんは
《ラピュタ・シチリアーナ》や《リムジンガン》
のアイディア、アレンジ、演奏スタイルを
絶賛してくださいました。
「この曲をこんなふうに演奏するなんてすごい
シチリアーナとラピュタのテーマが
完全に一体化している。
これは八木さんのアレンジなんですか
」ケーナとアルパ（と歌）用の
楽譜というものはもともと存在しないので、
すべてのレパートリーは、
やぎりん／ゆかちゃんの共同アレンジなのです
市川さんの感動は
よく知っている曲が
自分の思いもよらない展開で進行していき
それが大変心地よい、ということのようです
知っている曲への「期待」が
意外な展開によって
心地よく裏切られる快感ですね
この期待性と意外性のバランスこそが、
やぎりんのめざす
１／f ゆらぎ音楽の本質なのです
これについてはまた次のブログに書きます。
さて、
ポピュラー音楽、民族音楽においては、
芸術として確立したクラシック音楽とは
コンサートの意味合いがだいぶ違います。
何をどう演奏するか、なぜその曲を選曲し、
そのようなアレンジで演奏するのか・・・
という音楽上のほとんどすべてが
二人の責任として問われます。
モーツァルトやベートーヴェンを
演奏していれば
とりあえず「芸術」としてありがたく
聴いてもらえるクラシックとはその点が
一番の違いです。
クラシックは作曲家主義、
ポピュラーは演奏家主義なのです。
ですから
ほかでは聴けないケーナルパ・サウンドに
ピッタリのアレンジで演奏ができるまでは
なかなか人前には出せません。
実はCD販売のお手伝いに、なんと、東大和の
接骨医の阿部さんが来て下さいました。
クラシック・ギターの愛好家でもあります。
終演後駅前のお店で、３人で打ち上げをし、
ごちそうになっちゃいました。
お会計の前にゆかちゃんが
ネット上でお店のクーポンを発見し、
15％くらい安くなったのは、あっぱれでした
阿部さんは若い頃ギターに夢中になって
「譜面どおりに弾く」ということをまず
義務付けられている
クラシックの世界の話をされました。
そこからアレンジの話や、
クラシックとポピュラーの違いなどの話題に
なったのでした。
天使に出逢える！？デュオ・ケーナルパ Xmas コンサート
12月3日（土）7:00千葉市／美浜文化ホール・音楽ホール
（150席のコンサート専用ホール。音響抜群）
全席指定￥2300
12月21日（水）
昼の部3:00
夜の部7:00東京オペラシティ3階 近江楽堂
（120席。カトリックの礼拝堂でもある素晴らしい音響）
全自由席￥2500（前売）
両ホールとも素晴らしい音響効果を誇ります。
天上の音楽に身を委ねている気持ちになりますよ
お申込み（０３）５９８８－９３１６プラネット・ワイ
（平日9時～18時）
★メールでのお申し込み
yagrin88@gmail.com
予定曲♪広い河の岸辺 スコットランド民謡／やぎりん訳詞
♪コンドルは飛んで行く【自由の風求めて】（ペルー）
D.A.ロブレス／やぎりん作詞
♪めぐり逢い A.ギャニオン
♪アヴェ・マリア P.マスカーニ
♪オー・ホーリー・ナイト A.アダン
♪聖しこの夜 F.グルーバー
♪聖母の御子 カタルーニャ民謡
♪映画『ミッション』～ガブリエルのオーボエ
Ｅ.モリコーネ
♪ラ・サンドゥンガ【聖なるつぐない】
メキシコ民謡、オアハカ・ワルツ
♪埴生の宿 H.Ｒ.ビショップ
♪想いの届く日（アルゼンチン） C.カルデル
♪白ワイン（ベネズエラ） P.ペドローソ
♪コーヒー・ルンバ（ベネズエラ） J.M.ペローニ
♪ワルツ・ピカピカ（ベネズエラ） 作者不詳
♪君偲ぶ夜（パラグアイ） D.オルティス
♪チョグイ鳥 パラグアイ伝統曲
♪ラ・ゴロンドリーナ【つばめ】（メキシコ）
N.S.セビージャ／やぎりん訳詞
『大沢悠里のゆうゆうワイド』出演
録音はこちら。
http://mez.xii.jp/top/20110215_high.mp3