$Duo QuenArpa 公式ブログ(新)-千葉CD売り場

10月16日(日)午後1:45~
パラグアイ共和国独立200周年/
千葉市制90周年記念セレモニー&コンサート

例によって演奏中の写真は未入手で、
第一次報告です。

定員1014人の大ホール。
ステージには反響版を使い、生音でのコンサート。
民族楽器の本当の音色に耳を澄ましていただくには、
本当によいやり方だったと思います。
経費もかなり節約できます。

アルパ奏者たったひとりの編成から、最大でも
アルパ6、ギター3、ケーナ1 という10人。
それほど大きな音はしません。

それだけに
700人以上の入場者でほぼ
満席のように見える客席が
クラシック・コンサートのように
静かです。
700人が耳を澄ます「場」の持つ力を感じました。

今まで常に音響機器(PA)入りで演奏して来た
アルパ奏者も、大きなホールで生音で演奏することに
自信を持てたのではないでしょうか。

お客様は皆さん耳を澄ましてくださいました。
満席のお客様がつくる静寂・・・それが実は
非日常的な独特の雰囲気を作っていきます。
無意識のうちに、普段とは違う
耳を澄まさないと到達できない世界へと
入り込むのです。

耳を澄まして聴いてくださった
典型的なお客様の話・・・・

CDを買って下さったおじさまが
帰りがけにロビーでやぎりんに
「いやあ~いい音ですねえ!」と。
やぎりんは右手に、
トウモロコシ・シェイカーを
持っていたので、とっさにそのことかと思い、

$Duo QuenArpa 公式ブログ(新)-トウモロコシ
「いいでしょこれ、おもちゃみたいな楽器ですけど
切れ味いいんですよ」と言ったら、
「いや、ケーナのことですよ。よほど
体に合った楽器を使ってらっしゃいますね」

やぎりんはこの「体に合った楽器」という表現に
初めて出逢った。
整体の先生なのかな~・・・

(実際やぎりんのケーナは特注です)

「体に合った、って面白い表現ですね。
どのあたりでそんなふうに思われるんですか?」

「この大きなホールに実に良く響くし、
音の切れる瞬間など
すべての倍音が聞こえてくるからですよ」

やぎりんは驚きました♪♪♪

確かに、
長い音でディミヌエンド(デクレッシェンド)
していくときなど、音量がいよいよ
ゼロになるかならないかの境目でやぎりんは
ホーミー唱法のように、
基音の5オクターヴくらい上の
いわゆる倍音を意識的に出して、その倍音で
音階などをつくって一瞬遊んでいます。
実に、大変小さな音です。
「ホイッスル・トーン」と呼ばれます。
高音の口笛みたいにも聞こえるからです。

そんな音が出せるほど自在なのは
「体にぴったりの楽器だから」ということのようです。

CDでは、
《埴生の宿》の最後の音などで、
それがよくわかります。
その音が大ホールの
どこかの席で聞こえたということです。

そこまで耳を澄まして下さったのは実に
ありがたいことです。

「失礼ですが、音楽家の方ですか?」
やぎりんは訊きました。
おじさまの隣にいらした奥様がニコニコしながら
お返事くださいました。
「いや、講釈師ですよ」

つまり、いろんなものに興味を持って、それを
深く掘り下げて語る人、という感じなんだろうと
思います。

あの大ホールで、あのPPP(ピアニシッシモ)が
聞こえるくらい、
皆さん耳を澄ましてくださったわけです。

そういう場に身を置くだけで、多くの方は
コンサートという非日常の世界に来た喜びを
感じるのでしょう。

クラシック音楽の世界での仕事歴が長いやぎりんは
そういう場のスリルと喜びがよくわかります。

デュオ・ケーナルパとしての演奏は
《埴生の宿》と《コンドルは飛んで行く》の
2曲だけでしたし、入場無料、
デュオ・ケーナルパが目当てのお客様でもない、
ほかのアルパ奏者のCDもいろいろある・・・・
もろもろ考えて、
CDは20枚もあれば十分と思いました。
ところが休憩中に売り切れてしまいました♪
ビックリ♪♪♪

ハーピストの中村愛(めぐみ)さんが、
CD販売を手伝ってくださいました。
「やぎりん、幸せでしょう♪」といわれた
8月の老人介護施設訪問の再現写真のように、
美しいハーピストとアルピスタに挟まれているのが
上の写真です。


このコンサートには、
豊歳直之・パラグアイ共和国駐日大使
熊谷俊人・千葉市長もご出席され、
それぞれ開演前のセレモニーでご挨拶されました。
(パラグアイ大使・豊歳氏は40数年前移住された一世)

開演後最初の曲が《埴生の宿》。
この曲が震災の犠牲者、被災者の方々への
祈りの曲であることを、しっかり話すように、
というのは
日本パラグアイ協会事務局長/岡山氏からの要望。
しかもその前に、パラグアイからも
様々な支援が届いているという内容で
岡山氏の書いた文章も語らなくてはいけない。

やぎりんは、ようやくわずかに
声が出るようになったばかりで、
長く話すには、聞き苦しい。それで、
大使や市長も列席されたコンサートでの
最初のMCという大役を
ゆかちゃんが見事に果たしました。
よくがんばりました。
おつかれさま♪


$Duo QuenArpa 公式ブログ(新)-千葉ステージ裏にて
右から、山田恵範さん(切れ味抜群。イケメン・ギタリスト)
高橋咲子さん
(やぎりんと《チョグイ鳥》で共演。音色の美しいアルピスタ)
田村恵子さん(大阪のアルピスタ)
奥村陽子さん(愛知県のアルピスタ)
丸田恵都子さん(大阪のアルピスタ)
滅多に会えない演奏家たちとの記念写真。


10月22日(土)午後7:00 
デュオ・ケーナルパ の逗子公演。この日は
初の試みで、朗読とのコラボレーション。
宮澤賢治、葉 祥明、吉武祥子、
『天空の城ラピュタ』の台詞などがテキストです。

独特のケーナルパ・サウンドと
詩人や映画監督のメッセージとの融合が楽しみです。
http://ameblo.jp/duo-quenarpa/entry-11039036618.html
$Duo QuenArpa 公式ブログ(新)-立川/逗子チラシ

10月23日(日)は、
アルパ/池山由香 と 
グランドハープ/中村愛(めぐみ) の
ふたりによる珍しい、注目のコンサート。
http://ameblo.jp/duo-quenarpa/theme-10040281426.html
$Duo QuenArpa 公式ブログ(新)-ハープアルパ

10月28日(金)は、
デュオ・ケーナルパ 小平公演ですが、
これはなんと7月上旬に売切れです(150席)。
どうしてこんなに早く売れたのか???
先日主催者に訊いてきました。
これについては、
またのちほどこのブログにまとめます。

みなさまの応援に感謝します。