今週は「決算書を何処まで開示するか?」です。これは多くの社長様が悩まれることです。お読み下さい | 二代目育成コンサルタント

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社長と同行二人                令和4,10,30

決算書を何処まで開示するか?」

 

こんにちは、齊田です。

先週は出張のために失礼しました

 

さて前回は「何のために経営するのか?」でした。

あれから三週間、この間に友人のコンサルタントやクライアント様と、この件についてセッションしました。

 

やはり資金繰りに追われている方は「先ずは金儲けだろ!」の声が多く占めました。

 

しかし、ある方から「社員のため、社会のため、あるいは自身の夢の実現のため」等色んな話が出てきました。

 

この境目は何でしょうか?

私は「仕組み」だと思っております。「お金が回る仕組み」があってこそ、社員や社会のためと言う言葉だ出てくるのではないでしょうか?

 

その仕組みを分解すると「売れる商品、サービス」とそれを購入して頂ける「顧客」に尽きると考えております。

 

先ずは「売れる商品、サービスとは?」これを徹底的に追求していくことが大切です。

 

先ず過去の延長線上に考えを置き、そこから「売れる商品、サービスとは何ぞや?」を徹底的に考え抜く!

 

性能が良い、安い等から商品やサービスを考えて行きます。そして買っていただける「顧客」これが問題です。性能が良いだけで買っていただけるでしょうか?安かろう悪かろうではダメです。

 

顧客に買っていただける、最高の価格で自社の商品、サービスの価格を設定する、稲盛先生が言われた「値決めは経営である」に尽きます。

 

この「商品、サービス」の楕円と「顧客」の楕円が交わって時に、売れる仕組みが出来上がると考えております。

 

但し「顧客」は浮気性です。ある時には買っていただけますが、時代の流れ環境変化によってニーズが大きく変わって行きます。

 

 

タピオカの例を出すまでもありませんが、消費者は「移り気」です。

昨日売れた商品、サービスが今日売れる保証は全くありません。

 

そこで社長は環境変化に敏感に察知する「鳥の目」を持って下さい。一時売れた商品に固執して市場から消えていった会社を複数知っております。現状に固執しすぎたのでしょう!

 

「金儲けだけ」に陥っておられる社長様、もう一度「お金が回る仕組み」から「売れる仕組み、資金繰りが良くなる仕組み」を考えてみて下さい。

 

さて今週は「決算書を何処まで開示するか?」です。

先々月、先月、今月とクライアント様の決算が続き、BOX図を作成しております。

 

財務諸表がよく理解できない社長様のためにP/LをDOX図で書き直しております。

 

それを使い、P/Lを説明して、少しずつ理解していただいております。

B/Sでは、特に長期、短気借入金を昨年度に比較しての増減、CCC(詳しい事は省きます)、自己資本比率この3項目を説明しております。

 

しかし、社員さんには何処まで開示するのか?それを社長様にお聞きすると「まだ早いので開示しないで下さい」から「P/Lまでは社員にも分かり易く説明して下さい」まで、まばらです。

 

私が考えるには営業外収入は社員さんに知らしめることは不要と考えますが如何でしょうか?

 

本業で如何に売上、利益を確保できたのか? そしてその利益から、どれだけ給与等で配分できたのか?

 

これを社員さんにも知っていただきたいと考えております。

また私のクライアント様にも良く聞かれるのは「社長や専務等の身内の給与等も開示すべきでしょうか?」です。

 

基本的は開示する必要は無いと考えます。そうゆう感覚を持っておられるのも「自分や専務は多額の給料を会社から支払っておる」と思っておられるせいと考えます。

 

多くの会社では金融機関からの借入の際には、社長や専務の「連帯保証」を取っておれる場合が見受けられます。

 

10年前と比べれば、金融庁からの指導で減少しているかと思われますが、私のクライアント様では殆ど「連帯保証」は続いております。

 

そのための「リスク」として給与等は多くても当たり前と感じておりますが、出来ればそれの半分は「万が一」のために別口座への預金として備える事をお勧めしております。

 

そして「人件費」には経営者賞の賃金も含んで社員さんに開示する事をお勧めいたします。

 

そして社員さんには「営業利益」までの開示、経営者層には「経常利益」から「税引前利益」「純利益」まで説明しております。

 

やはり社員さんには「売上総利益(粗利益)から営業利益まで」開示されたほうが良いと考えますが如何でしょうか?

 

今週もお読み頂きありがとうございました。

再来週もよろしくお願いいたします。