社長と同行二人 令和2,11,15
こんにちは、デュオ経営総研、齊田です。
先週は東京での複数のクライアント様との打合せ、なかなかの出来栄えだったと考えております。
営業戦略、経営戦略、3年後の会社の姿を明確に、社員さんのモチベーションアップの方法等、多義に渡ってセッションを行いました。
弊社のセッションには必ず「宿題」が出ます。
これを次回までに必ず考えて答えを持参してきて頂きます。
また中間地点で進捗状況を報告していただく場合も有ります。
これは問題解決を一過性のもので終わらせないために小職がコンサルタントを始めてから実施しているものです。
セミナーでもお話しておりますが、会社には必ず問題があります。
逆に言えば問題の無い会社はありえません。
それは「お金」「人」「将来像」に大きく分けられますがこの問題を放置していくと致命傷になる場合があります。
私の知り合いの会社は社内で親族が入り、この親族が問題を起こしても放置して、その結果後継者問題で社内が混乱しております。
尚且つ、利益がまったく出ていない、「お金」「人」の問題を含有していますが社長は黙認しております。
問題が起きているならば必ず原因があります。それに目をつぶってあえて見ないふりをする、これが最悪の事態を招いていきます。
前述の会社も将来が危なくなってくるでしょう!
それを防ぐためにも、私はクライアント様に課題をだし、問題に目を向けて頂きます。重要ものは、半月毎に進捗を報告して頂きます。
このように私が背中を押して、問題に目をそらさず、強制的に目を向けさせ解決に導き事が私に仕事であると思うからです。
なかには、問題に目を向けない社長様もいらっしゃいます。
これを放置する事は私の存在意義が問われます。
ある社長様には「性格に問題あり」とお話して、これを諫めることもしております。
このようにしてもなかなか社長様の性格や行動は変化させられません。じりじりする場面も多くありますが経営改善には必ず変えていただくことが必要だと口を酸っぱくして説いております。
さて先週も書かせて頂きました、12月2日、OKB総研様のセミナーに講師として参加します
テーマは「脱ナリユキ経営、社員が自主的に成果を上げる組織の創り方」です。
今までは「お金」の話が中心でしが、今回は「人」に焦点を当てては講演します。
お申し込みはこちらより→
https://www.okb-kri.jp/seminar/business/seminar/1164/
今週は「給料だけの問題ですか?」について書いてみます。
先日ある会社の社長様から「評価制度」の導入について相談を受けました。
私は基本的に、「評価制度は出来るだけシンプル」を心掛けております。前回も書きましたが私自身、前職の社長時代は「チャレンジシート」で評価をしてきました。
これに辿り着くまでに、多くの評価制度を勉強し、それに多額の費用を費やしました。社内で何回も導入してみたものの、悉く失敗してきました。
ここから生れたものが、「50人以下の社員ならば、社長面談で対処する」方法がベストであるです。
これをお読みの方で、社員数が50名以上の方もいらっしゃると思います。その社長様にもお伝えしたいのが「できるだけシンプルに」です。
「評価制度」を導入すると、総務関連の社員の作業量が莫大になってきます。時間、お金も膨らんできます。
その結果、社員全員が満足しますか? 多くの場合は、評価にクレームをつけるのは「何時も同じ顔ぶれ」ではありませんか?
「同じ顔ぶれ」の社員の声が大きくて、恰も全ての社員が「評価」に対して問題を持っていると思われがちです。
これらを解決するためには「社長と社員の日々のコミュニケーション」だと考えます。
先代のワンマン経営、鉛筆舐め舐めの評価から、後継者社長は評価制度だけで社員の不満を解消しようとする方が多く見られます。
私はむしろ評価制度の項目だけで査定していると、逆に社員は不満を持つものだと考えます。
私の経験から社員は「給料」だけで不満を持つものではなくて「自分対する評価の低さ」に不満を持つものだと考えます。
後継者社長にお伝えしたのは「給与が安い」と言われる社員にはより多くの時間を使い「不満を聞きだし、改善する姿を見せる」ことです。
単に聴くだけではダメなのです。改善している過程を見せる、これで将来に望みが見えてくる。
人は明るい未来が見えてこないと不安になります。それが「お金」に繋がってくるのではありませんか?
後継者社長の皆様、販売、配達、現場、回収と毎日多忙の事だと思いますが、これから今までより3割多くの時間を社員さんとの「コミュニケーション」に費やして下さい。
そうすれば「不満は給与だけ」ではないことに気付いていただけると思います。
今週もお読み頂きありがとうございました。
また来週もよろしくお願い致します。