以前講演会か何かでお話を聞いた事がある。
それ以外にもインタビュー記事はよく読んでいたし、今回の挑戦も、アタックの中継を楽しみにしていた。
とにかく前向きで、彼が言うと何だか叶う気がしてくる、そんな感覚を覚えさせる、数少ないひとりだった。
前回の登山で重度の凍傷にかかり、9本の指を第1関節から切断していた。
その時の病院の写真で笑顔を見せていたのがとても印象的だった。
なぜこの状況で笑っていられるのだろう?って。
今後の人生を考えるとネガティブになってもおかしくないのに。
人生=挑戦だった栗城氏は、そんな困難でもチャレンジャー精神でいたのかな、とあらためて思う。
表の顔と実際は違うのかもしれないが、少なくとも、表の顔はたくさんの人に勇気とエネルギーを与えてくれたと思っている。
今回は最悪で残念な結果となったが、エベレストで命を落としたことは、彼が望む中では最善の死に方だったかも知れない。
自分も病院のベッドでは死にたくないと思っているが、「ここで死ねたら本望」と言える場所はないかな。
自分の家だと家族が大変だしね。
人生の折り返し地点の自分にとって、今後、そう言える場所を見つけることができるだろうか。
そんな事を考えるたびに、そして、登山はしないけど山を見るたびに、栗城氏の事を、言葉を思い出すだろう。
ご冥福をお祈りしています。