僕はこのゲームのタイトルを元々知っていた。
高校時代、成績優秀で運動音痴のメガネくんという
典型的なオタクの友達がいた。
大柄で鷹揚な口調ながらも、時に辛辣な物言いをし、
しかしどこか抜けている彼は、陽キャ陰キャ男女問わず人気者だった。
そんな絵に書いたようなオタクである彼は、
昼休みは僕たちと同じ輪の中で、1人黙々とPSVitaで遊んでいた。
ある時、僕たちと仲の良かった女子が、
PSVitaに興味を持ち、話かけてきた。
彼のプレイするゲームを言おうとした僕が
タイトルを言い切る前にガチ腹パンされたゲーム。
その名は・・・

ひっっっっっでえタイトル
(Vita版はリメイク前らしい)
あらすじ
異世界・グランバニアに蔓延るケガレ(敵)を祓える特別な力を持つ"マレビト"として召喚され、元の世界に帰れなくなった主人公。
果たして元の世界に帰れるのか!?
簡潔に言えば2行で済んでしまう王道RPGのあらすじ。
しかし、蓋を開けるとそのRPG要素の設定がめちゃくちゃひどい。
ケガレと戦えるのは主人公か、
主人公と巫女の間に産まれた「星の子」だけ。
選ばれし12星座の巫女と愛好の儀(子供を作る行為)をし、「星の子」を産ませよう!
??????????????????
つまり、ポケモンで言えばモンスターボールを投げ、
ドラクエで言えば仲間になりたそうにこちらを見るところが、

このゲームでは子作りとなる。

設定のアホさでここまでやる気が削がれるゲームそうないだろ・・・
ん・・・?
やれやれ・・・救っちゃいますか、世界。
Tips
星の子を産んで、ダンジョンに発生したケガレを倒し、
問題を解決して元の世界に帰るのがゲームの目的。
巫女と仲良くなろう!
マレビトとの間に星の子を産むことができる選ばれし《12星座の巫女》
RPG+ギャルゲーの悪魔合体である本作のギャルゲー要素。
日付が進むごとに回復するハートゲージが5つ尽きるまで、巫女との親愛度イベントを進められる。どんどんイベントを進めて親愛度を上げよう!

子供を作ろう!
《愛好の儀》
星の子を作る儀式、要するに子作り。
意味深な会話の後、意味深なムービーが流れ子供が産まれる。
巫女によって産まれる星の子のパラメーターの特性は異なり、
子供の職業は産まれた時点で決められる。世知辛い。
巫女との親愛度が高いほど子供のパラメーターが高くなる。
つまり親愛度を上げてから作った子供のほうが高い素質を持って産まれる。
世知辛い・・・
Tips
愛好の儀はマトリョーシカ人形に愛を込める行為で、厳密には我々の想像する子作りではないため、アダルトゲームではないらしい。(は???)
バトル
星の子を最大12人まで編成して戦闘を行う。
位置取りによって敵の弱点を突いたり回避をするタイプのコマンドバトル。
RPGで一般的な、スキル、ガード、アイテム使用はもちろん、
星の子4人がなぜか合体ロボットになる"ガッシン"や、攻撃し続けると敵を一方的に殴りやすくなる"オーバーチェイン"等の要素で王道ながらも新鮮味のあるバトルを楽しめる。
Tips
Autoバトルやレベル差のついた敵のスキップ等、戦闘を快適に進める要素も豊富
《星の子》関連
このゲームの一番面白い要素。
先述の通り、巫女との仲良し具合で、
産まれる星の子のパラメーター特性は変わる。
序盤に政治と義務感で作った星の子より、
親愛度を上げてから産んだ星の子のほうがレベル上限自体が高い。

武器や防具も星の子1人1人に装備することができ、強い装備を集めるのも醍醐味。
星の子のレベルは上がりやすく、序盤に作った子供はすぐに
レベルカンストになってしまう。
つまり、バンバン子作りをしてダンジョンに潜り、星の子のレベルを上げ、巫女との親愛度を上げて、より素質の高い子供を作り・・・という流れになる。
そのためメンバー入れ替えの新陳代謝が非常に高く、風通しの良いパーティーでの冒険になりやすい。
Tips
子供を作りまくる意義がしっかり存在するのが魅力。
まとめ
子供を作って仲間を増やして次のダンジョンへ行くゲーム
とんだモンスターボール(直喩)だ。
タイトルと世界観こそトンチキだが、RPGとしての王道は外さず、
そこに入れた独自要素はきちんと面白い作品。
Autoバトル、チームのオススメ自動編成、装備の自動編成など、痒いところに手が届く細かい配慮で、小さなストレスがなく快適にプレイできる。
アホなコンセプトながらも、設定を活かした戦闘や育成で、
RPGに慣れ親しんだ僕でもそこそこ新鮮に楽しむことができた。
かつての友が僕をガチ腹パンしながら言っていた
「中身は普通の良作RPG」が今ならよく分かる。
悪かったな、女子にタイトルバラそうとして・・・
でもやっぱ学校にVITA持ってきて「CONCEPTION 俺の子供を産んでくれ!」なんてゲームをするほうが悪いと思う。







