ラスボスは「がん」ではなかった | 55歳にして大腸がん(ステージ4)になった、自営業のおっさんのブログ

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2015年6月、S字結腸癌を腹腔鏡手術で切除。
7月、胸腔鏡手術で肺の転移癌を切除。ステージ4決定。
9月、肺の転移癌を切除。2016年1月、肝臓の転移癌を腔鏡手術で切除。
肺と肝臓に多発転移が発覚。2016年3月、抗癌剤治療開始。

肝臓の手術が終わったばかりなのに、癌マーカーの値が上がってきた。

それでCTの検査を行ったので、その検査結果を聞きに行ってきた。


結果、癌マーカーの値は上がり続け、肺と肝臓に小さいのがポロポロ出てきた。

今後の方針としては抗癌剤の治療になるみたいだが、

大雑把に言って、

何もしなければ半年。

抗癌剤をやれば多少伸ばせるが、データだけだとそんなによい話ではない。


さあ、どうする?

という話。


5年生存率もいっきにダウン。

大抵の状況は覚悟していたし、抗癌剤の覚悟もできていたが、こんな話になるとは、、、


この話しですぐに頭に浮かんだのが「家計」。

抗癌剤をやれば、そのぶんお金がかかる。

生活費を含めて、命にはお金がかかる。

数年余命が伸ばせたとして、それで何をする?

その間、ちゃんと稼げれば良いけど、今の状況では無理っぽい。


今まで無駄に時間を浪費するだけだった人生。

56年も生きていて何も成し得なかった人生。

飲んで食って寝て、飲んで食って寝て、、、

それで幸せに暮らしていれば世話はないが、あげくに大腸がんになってこんなありさま。

それが、あと数年で何ができる?

体調がガタガタになる状況で、何ができる?

俺の人生って何なんだろう?

何も成さないまま、ただ生きていられたから生きていた人生。

先の事を考えて、今更びっくり。

俺、なにやってたんだろう?

さすがに、あまりの情けなさに泣けてきた。