神話や昔話には、いろいろな真実が垣間みてとれる。
さて、むかし、むかしのお話。
大きな波の襲来から、二ヶ月が経過した。
住む場所を失った農耕の民 シマーフクは、遥か遠来の地で、暮らし始めていた。
大長老 民(たみ)シュートは、技術の民 デンリークに再び命じた。
「故郷を失ったシマーフクに、償いをせよ。せめて持てるだけの財宝をシマーフクに与えよ」
デンリークは、言った。
「あの大きな波は想定を超えたモノ。全責任は負えない。
財宝の50%カットならば、応じよう。足りない分は、トーキの民から取ればいいではないか」
一方、大長老の座を追われた爺(じい)ミントーも動きだした。
再び大長老の座に返り咲くチャンスなのだ。
修理に手こずる民(たみ)シュートを、非難し始める。
世に言う「カンオシローの流言」である。
しかし、タイミングが悪かった。
そんなことをしている場合ではない、と多くの民が気がつき、爺(じい)ミントーの企ては無駄に終わった。
修理の終わらない「装置」から「火」が、大量に溢れ、
隣接するバーラキやチューバの街々へ迫りつつあったのだ。
が、しかし、本当に恐ろしいことは、この後に待っていた・・・。
「倭の国に伝わる話 第一話」は、こちらから。