スペイン映画
監督:アレハンドロ・アメナーバル
主演:ハビエル・バルデム
スペイン映画は「Talk to her(Hable con ella)」を観て以来かもしれません…。
というか、再びこうやって鑑賞した映画を記録にちゃんと残そうとしているので、定かではありません。
本日は、「海を飛ぶ夢」という邦題の映画を観ました。いやいや「The SEA INSIDE」でしょう・・・。
この邦題と英語の題名の違いをみる限りで、スペイン語での理解がしたかったと思うような所がありました。
作品は、いいです。☆☆☆半くらいですね。
浅い海に飛び込んで、首の骨を折った男性が首から下を動かせないまま、28年以上もの間、ベッドで過ごしたという実話を基に作られています。
何よりも、この作品が映画化された背景に、彼の書き溜めた「詩」の本の出版があったからなのだから、日本語にももっと注意して字幕の作成をお願いしたいもんだ・・・。という作品です。
映像もセリフの語り口も詩的で素晴らしい作品です。
この作品の舞台は、ガリシア州(スペイン)です。ガリシアとは元々ケルト民族が追いやられて生活していたところです。なので、映画にはバグパイプの響きや、アイリッシュ音楽のようなBGMが流れます。
そして、カトリックの州のために尊厳死を許されない地域なのです。
その、最期までを描いた映画です。って、ネタバレじゃんと思わないでくださいね。観ないと良さの解らない映画ですので、ネタも何もありません。
障がいを持つ当事者として、また身体障がいを持つ人とも接する者として、いろいろな意味を考えさせられる映画でした。
監督はmakoの紹介してくれた「the Others」の監督です。
スペイン映画を初めて観たのは、高校生の時です。
担任が新宿の歌舞伎町のど真ん中にある映画館で、いい映画がやっているから観て来いと言い、同じ演劇部の友達と学校を早退して(これも担任が許可・・・。どんな学校だ!!)、観に行った「カルメン」と「血の婚礼」。
今でも、初めてアントニオ・ガデスのフラメンコと映画を観た時の感動は忘れられない・・・。
それから、ガデス(&クリスティーナ・オヨス)の日本公演も観に行ってしまった。
昔の話でした。私とスペインの繋がりも、色々とまたあったりするので、これは後日のブログにて・・・。