日曜日は、アールブリュット展に行きました。
最初、ひと通り観て、自分の気に入った作品は、キャンパスの素材や絵の具を確かめながら歩き回っていました。
どうしても受け付けなかった作品は、幼稚なお人形さん的な絵を描いているものでした。
そして、お馬さんの焼き物と一緒に並べられていた、棒状の粘土を長細い楕円形に近い形に積み上げているオブジェ・・・。どうしても卑猥に思ってしまう・・・。
2時からの、美術家さんの話を聴いて感じたことは、心に響く絵はシンクロしているからいい、逆になんだこの絵はと思う作品を観て、どうしてこう描いたのかを受け止めて欲しいと言われた。
そうして、受け付けなかった作品をもう一度観てみた。
そう、見えている世界が違うから、描いた人の幼稚そうに見える絵は、逆にキャンバス全体を埋め尽くされた、その人の世界だったんだ・・・。
そう思えたら、なんて純粋な絵なのだろうかと思った・・・。買おうとは思えないけどA=´、`=)ゞ
逆に、講演をしてくださった「斎(すんません漢字出てこない)さん」に「気に入った絵なら、お金があって好きなように使っていいなら、あの絵に7桁出します!」なんて言ってしまいました。
よくよく近くで再度確かめると、紙質、絵の具の質なんかを考えると、7桁はきついな・・・。
ただ、道楽で買うのなら、作者の心象風景を描いた媒体である作品がわたしの心象に描き出すという流れは、お金には変えられない。
耐久性(紙の劣化、色の褪色など)を考えると、7桁出して耐久性の好い作品をこの先作者が作れれば、無駄な金にはなるまい(*^ー^)ノ
アールブリュットの欠点を見つけた。偶然(ほんとうは必然なんだけど)に生まれた作品が、安い紙、安い絵の具で描かれること。ビジネスとして成り立つには、その壁を壊さないとならないだろう。
ちなみに、わたしの気に入った絵の写真とか、そういうもの撮らなかった・・・。ちと、後悔(T_T)