齋藤智裕著「KAGEROU」昨年の暮は随分話題になりましたね。
12月15日発売後、2週間で100万部突破!
発売前から俳優の水嶋ヒロさんの処女作、ポプラ社小説大賞受賞、その大賞の賞金を辞退などなど数々の話題を振りまいたおかげで驚異の販売部数を獲得した本ではありますが、その実力は?
なんのヒネリもないし、感動もないのでおかげでスラスラ読めましたが・・・。
表現したいことが浅いというか、登場人物の絡みもあっさりしすぎてて薄味ですしね。
ただし、途中で読むのをやめたくなるほどのクズ本というわけでもないのですが・・・。
これで俳優やめて小説家になるってのは、かなり勘違いしちゃったように見受けられますね?
でも、勘違いさせちゃったのは出版社なのではないでしょうかね?
失礼ではありますが、このレベルで小説家一本で食べていける人がどれだけいることか・・・。
ある意味、水嶋ヒロさんは被害者なのかも?
大賞貰ってしまったおかげでバッシングの雨あられですし。(´_`。)
今回唯一得してるのがポプラ社でしょうね?
一過性とはいえ、100万部突破の商品ができたのですから。
「ポプラ大賞の格が下がった」という声もありますが、かえって「この程度だったら私も」的な応募が増えるかもしれませんし、良くも悪くもPR出来たのではないでしょうか?
本の評価に戻りますが、構成や文章能力が全くないというわけではないので、今後がんばって磨きをかけて世間を見返してほしいですね。
でも、小説家というより脚本家の方がもしかしたら合ってるかもしれませんよ?