という本を少し前に読み終えた。
そもそもこの本に出会ったのは偶然。ブックオフで「新宿鮫」でも読んでみようと大沢在昌の欄を探していたら、隣の大崎善生の欄にあったまで。何ヶ月か前に宮本輝の「ドナウの旅人」と読んで以降、まだ訪れた事ないドナウ川にちょいと興味が湧いていたので、「お?」と思って手に取ってみた。裏のあらすじを読んだら、もう買うしかなかった。2001年にドナウ川で心中した日本人男女のノンフィクション。享年、男性33、女性はわずか19歳。
とっても個人的な感想を述べさせていただくと、この男性はとても統合症をもっているように見受けられ、ハーフであり、一人っ子であり、裕福な家庭だが孤独に育ち、いろいろと複雑な幼女、少女時代を送った日実ちゃんは、若くして出会ってしまったこの複雑で助けが必要な男性に共依存していったのではないか、ということ。いろいろな要素がくみ合わさって、こうなるしかなかったのかな、と思わざるを得ない。
日実ちゃんの母、マリアさんはルーマニア出身。日本で生まれ育った旦那さんとは文化も習慣も環境も全く異なりお互いに理解できないことも多かったよう。これはNYで生活、アメリカ人の彼がいる私にはよくわかる。留学先のルーマニアで彼氏ができ、どんどん親と疎遠になる日実ちゃん。「何としてでも連れ戻していたら良かった」と後悔するお父さんと、「日実が選んだことだから親である我々にも何もできない」と涙するマリアさん。日本を離れる前の私だったらお父さんと同じように考えただろうが、アメリカ生活10年を越えた今、マリアさんと同意見である。子供とはいえ、子供である前に一個人であるのだ。
本を読み終え、何とも言えない虚脱感が拭えないでいる。
で、この出来事をもっと知りたい、と思って検索してみたのだが、出てくるのは他の人の読書感想ばかり。なにげに読んでみた誰かの感想に激怒。だって「はっきり言って両親に疑問です!」とか言って批判しておこってるけど、一番悲しいのはご両親だろうし、子育方針など、家庭の数ほどあるはずで、だれに、子に死なれた親に「あなたたちが悪かったのだ」と責める権利などあるのだろうか?
あまりにむかついたので、その人のブログに、そう正直にコメントした。(こういうことは口にださないと気が済まん)
本の最後に日実ちゃんの写真がついていて、それまで活字でしか伝わってこなかった日実ちゃんがなんか突然現実味を帯び、ものすごくショッキングなエンディングだった。
だれにすすめても「暗そうな本だな、おい」と誰も借りてくれず、だれとも感想をシェアできずにいるので、ここに述べてみた。
暗くてすいません。
とっても考えさせられたディープな本だっただよ。
次は今度こそ新宿鮫でも読むか。
そもそもこの本に出会ったのは偶然。ブックオフで「新宿鮫」でも読んでみようと大沢在昌の欄を探していたら、隣の大崎善生の欄にあったまで。何ヶ月か前に宮本輝の「ドナウの旅人」と読んで以降、まだ訪れた事ないドナウ川にちょいと興味が湧いていたので、「お?」と思って手に取ってみた。裏のあらすじを読んだら、もう買うしかなかった。2001年にドナウ川で心中した日本人男女のノンフィクション。享年、男性33、女性はわずか19歳。
とっても個人的な感想を述べさせていただくと、この男性はとても統合症をもっているように見受けられ、ハーフであり、一人っ子であり、裕福な家庭だが孤独に育ち、いろいろと複雑な幼女、少女時代を送った日実ちゃんは、若くして出会ってしまったこの複雑で助けが必要な男性に共依存していったのではないか、ということ。いろいろな要素がくみ合わさって、こうなるしかなかったのかな、と思わざるを得ない。
日実ちゃんの母、マリアさんはルーマニア出身。日本で生まれ育った旦那さんとは文化も習慣も環境も全く異なりお互いに理解できないことも多かったよう。これはNYで生活、アメリカ人の彼がいる私にはよくわかる。留学先のルーマニアで彼氏ができ、どんどん親と疎遠になる日実ちゃん。「何としてでも連れ戻していたら良かった」と後悔するお父さんと、「日実が選んだことだから親である我々にも何もできない」と涙するマリアさん。日本を離れる前の私だったらお父さんと同じように考えただろうが、アメリカ生活10年を越えた今、マリアさんと同意見である。子供とはいえ、子供である前に一個人であるのだ。
本を読み終え、何とも言えない虚脱感が拭えないでいる。
で、この出来事をもっと知りたい、と思って検索してみたのだが、出てくるのは他の人の読書感想ばかり。なにげに読んでみた誰かの感想に激怒。だって「はっきり言って両親に疑問です!」とか言って批判しておこってるけど、一番悲しいのはご両親だろうし、子育方針など、家庭の数ほどあるはずで、だれに、子に死なれた親に「あなたたちが悪かったのだ」と責める権利などあるのだろうか?
あまりにむかついたので、その人のブログに、そう正直にコメントした。(こういうことは口にださないと気が済まん)
本の最後に日実ちゃんの写真がついていて、それまで活字でしか伝わってこなかった日実ちゃんがなんか突然現実味を帯び、ものすごくショッキングなエンディングだった。
だれにすすめても「暗そうな本だな、おい」と誰も借りてくれず、だれとも感想をシェアできずにいるので、ここに述べてみた。
暗くてすいません。
とっても考えさせられたディープな本だっただよ。
次は今度こそ新宿鮫でも読むか。