1985/9/10発行のリングスターVol.26を見てみます。
まずはダンプから。
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"次は飛鳥を血祭り" ドン松本の怪気炎
ダンプ松本
「長与の丸坊主の顔を見たか。極悪同盟に逆らうヤツは、みな丸坊主にしてやる。 次は飛鳥の番だ。何がクラッシュだ。あいつらを叩きつぶしてやる」
大阪城ホールの髪切り 切りデスマッチで長与を葬り、 丸坊主にしたダンプのボルテージは高まる一方。
「あんなヤロウには負けるはずがないんだ。 力もないのにファンのキャア、キ ャア、ワア、ワアで錯覚を起こしている。この世界は力が一番だ。それをあいつらに教えてやったんだ」
とにかく竹刀を持ち出し、 チェーンを使い、フォークを体につきさすなど、ありとあらゆる反則行為、そのうえ極悪軍団が必ず助っ人としてリングに暴れ込んでくる。まるで無法地帯だ。
「極悪同盟は血のオキテでつなが った運命共同体。うれしいことも悲しいこともみんな一緒。勝つためには手段を選ばない」という。
ユウの引退でブル中野と二人だった極悪同盟にコンドル斉藤が参加、 新人の仲前芽久美のほか二、三人が加盟を希望するなど拡大の一方。 戦国女子プロレスの大きな核にふくれあがろうとしている。
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メインの写真が全身コブラをペイントしたときのものですね。1985/6/12の札幌中島スケートセンターで撮影されたものだと思われます。
「次は飛鳥を血ダルマに」にと書かれています。次は「飛鳥と髪切りマッチをやりたい」とダンプは思っていたようですが、会社は長与をプッシュし続けたために、その対戦は叶いませんでした。残念です。
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全タイトル奪取宣言する極悪同盟副将
ブル中野
小松美加との全日本王座決定戦。この時の中野の体調は最悪だった。 サ骨骨折で息をするのも痛かったが、短期決戦に持ち込んでのフォール勝ち。 「前日のリーグ戦で敗れているので自信はなかった。勝ててよかった・・・」 と正直に喜びを語っていたが、骨折のことは最後まで口にしなかった。 骨折は自分の不注意と割り切っているからだろう。
独得のバンクヘア、最近はアメリカにもブル中野のスタイルをまねるレスラーが現れるなど国際的になってきた が、ヌンチャクの使い方もうまくなってきた。ヒマがあるとヌンチャクを振り回しており「もう自分の手と同じです」という。
顔に似あわずヒョウキンな子。寝るのと食べるのが趣味。寝ているか、何かを食べているかのどちらか。かつては"ノミの心臓"といわれた気の弱さもなくなり、堂々とした極悪同盟の副将として存在価値も高まる一方。
「とにかくダンプさんと組んでWWWAの王座を奪い返すのが 最大の狙い。 クラッシュを叩きつぶす」と宣言してはばからない。
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急成長をしているブルは極悪同盟副将として堂々と紹介されてます。
ヌンチャクと半刈りスタイルが板についてます。
続いては小さいですがコンドル。
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空手技使うヒール誕生 コンドル斉藤
斉藤真知子がコンドル斉藤と名前を変えて極悪同盟入り。 大阪城ホールのダンプ松本と長与千種の髪切りデスマッチではダンプのセコンドとして場外乱闘を買って出るなど、いまや極悪 同盟の立派な一員。
新人時代は永堀一恵とともに日本空手 道塾長、山崎照朝氏の内弟子として住込み、厳しい特訓に耐えてきた。
山崎氏は「自分の思う道を進めばよい。頑張って永堀のいいライバルになってもらいたい」といっているが、斉藤の極悪入りに対して大阪に住む家族は大反対、それを時間をかけて説得したというからシンの強さは格別。空手技を駆使する新しいヒール、 斉藤がどんなリングを展開する 楽しみだ。
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またダンプがマイホームを購入したことが記載されています。
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極悪同盟アラカルト
ダンプがマイホーム 両親にプレゼント
ダンプ松本が両親のために玉県熊谷市にマイホームを新築、プレゼントした。 ダンプの リングでの悪虐行為のためお母さんは一歩家の外に出ると近所の子供たちに"ダンプのお母さん"と石をぶつけられ買い物にもいけず、このため知りあいのいない所へ引越しざるをえなくなった。
これを聞いたダンプがお母さんのためにと新しく土地を買い、家を新築してプレゼント、8月中旬には引越しも終了したというわけ。「別に私が住むわけでは ないんですがね・・・ 新築したといったっ てローンがたくさん残っているので大変です」というダンプはローン返済のためいままで以上にリングで暴れまわると宣言している。
タコやきラーメンのCMに登場のダンプ
ダンプ松本が日清食品の「タコやきラーメン」のCMに登場 「マジだぜ。 買ってよな。 みんな頼んだぜ!」とすごみをきかせ、ラジオではCMソングまで唄っている。
すでにテレビやラジオで流されているので、ご存知の人も多いと思うが、このCM制作の裏話をちょっと紹介しよう。 まず、タコやきを積んだトラックがラーメン屋に突入...、 その結果、タコやきラーメンが出来上がるというわけだが、このシーンは竜ケ崎の民間飛行場で本物のトラックを使っての撮影。
ダンプが、この撮影のため食べたタコやきラーメンは数十杯、三箇入っているタコやきを一度に食べてしまったりNG続出。 美しく見せるため、メンの長さをハサミで揃えるなど楽屋裏はテンヤワンヤだったらしい。
日清食品の販売店会にもブル中野と竹刀を持って登場したダンプは「ラーメンは大好き。 毎日食べてるよ。みんな一生懸命売ってよな」と逆に販売店の人たちにハッパをかけていた。
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続いて「フジTV杯争奪タッグリーグ・ザ・ベスト'85」についての記事です。
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8チーム総当たりリーグ戦 優勝決定戦は10月10日後楽園
女子プロレス秋の祭典"フジTV杯争奪タッグリーグ・ザ・ベス ト'86" がはじまった。8月24日の埼玉・岩槻大会を皮切りに10月10日、 東京・後楽園ホールの優勝決定戦まで別表の8チームが参加しての総当たりリーグ戦。 果して今年はどのチームに栄冠が輝くのだろうか--。
昨年のこの大会、ジャガー横田、 デビル雅美のコンビが優勝決定戦でクラッシュギャルズを破って最強コンビを証明したが、今年は横田が大森ゆかり、デビルがジャンボ堀とドッキング、極悪同盟のダンプ松本は中野をパートナー、中野とペアになった小倉は小松と合体、 それに二年ぶりに来日したモンスター・リッパーが初来日のモニカ・ カスティーリョと組んで殴り込むなど、昨年と同じチームは山崎、立野の十九歳コンビとクラッシュの 二組だけ。
V候補の筆頭にあげられている のはチーム結成二年目を迎えたWWWA世界タッグ王者チームのクラッシュ。
飛鳥と長与にとっては初Vで二年目のゴールを飾りたいところ。
このクラッシュにストップをか けようというのが横田・大森組と デビル・堀組、極悪同盟のダンプ 松本・ブル中野組。横田のテクニックと大森のパワーが合体した総合力は急造タックという点を除けば実力はNO1。デビルと堀の同期生コンビも、お互いの負けん気が相乗効果を発揮すると勢いに乗る可能性がある。松本も中野をパートナーに極悪同盟の総力を結集して優勝を狙っており、とくにクラッシュとの遺恨戦がどうなるか注目の的。このほかモンスター組、 山崎、立野の十九歳コンビも優勝を狙うなど、いったいどのチームが優勝するか予測ができない。
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こんな感じの予定ですね。
このパンフレットの発売の時点で山崎・立野組が4勝全勝していますね。
ここからダンプブルのコンビとクラッシュが勝ち上がっていきます。