1985/12/12 大田区体育館 デビル雅美vsダンプ松本 WWWA世界シングル | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

Evito-X-PuroさんのYoutubeより

1985/12/12 大田区体育館 デビル雅美vsダンプ松本

 

(00:00くらいから~)

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合部分のみ抜粋)

 

 

今回は1985/12/12 大田区体育館で行われたデビル雅美vsダンプ松本のWWWA世界王座選手権を見ていこうと思います。

まず、冒頭に志生野アナがこの試合の経緯を話しています。

 

志生野アナ「デビル雅美選手とジャガー横田選手の2つのチャンピオンベルトを賭けての対戦とこういう訳だったんですけど」

志生野アナ「実は昨日のことなんですが、ジャガー横田選手が右肩を脱臼いたしまして」

志生野アナ「今日の試合が不可能と、こういうことになりました」

志生野アナ「もう超満員のお客様はこれを聞いて、なにかわぁという歓声というより悲鳴があがったような感じでございました」

志生野アナ「そこで急遽、コミッショショナーの裁定によりまして、実はこのデビル雅美選手にジャガー横田選手」

志生野アナ「に代わりまして、ダンプ松本、ライオネス飛鳥、この2人が挑戦を申し込んだわけで

志生野アナ「そして公正を期すために抽選によりまして挑戦者を決定いたしました

志生野アナ「そしてダンプ松本選手に決定いたしました

志生野アナ「ですからジャガー横田選手は大切な一戦を前にケガをしたということもありまして」

志生野アナ「WWWAのチャンピオンベルトを返還したわけでございます」

志生野アナ「こういったことがありまして、いよいよその一戦が行われます」

 

なかなかツッコミどころ満載です。

どのような抽選方法でダンプに決定したのか全くわからないのですが、これはもうデビルをチャンピオンにするために、松永兄弟が急遽シナリオを作成した、ということで間違いないでしょう。

ジャガー健在のまま、飛鳥に2大タイトルを任せるのは早すぎますし、デビルしかいませんから。

 

 

このカラフルなタイトルは初めて見ました。

 

 

ダンプは肩車をされてヘビメタな衣装で登場。

肩車をしているのは誰でしょうかね。体格がダンプと似ているので、新人の坂本か影かほるでしょうか?

 

志生野アナ「超満員の大田区体育館、いよいよ決戦のときがやって参りました」

志生野アナ「ご覧ください、思わぬ挑戦権を得ました」

志生野アナ「大きなチャンスを掴みましたダンプ松本が、いま極悪同盟の肩車に乗りまして」

志生野アナ「入場してまいります」

志生野アナ「いゃぁ、なんとも異様な光景です」

 

 

この頃はニワトリのトサカのような井出達で登場です。

 

 

続いて登場のデビル。装束に木刀と、こちらの衣装もかなりお値段がかかっているように感じます。

セコンドは長与千種です。

 

 

 

志生野アナ「こうしてダンプ松本、デビル雅美の対決を迎えてみますと、ファンとしては見逃せない因縁試合ですね」

宮本「もちろん、そうですね」

志生野アナ「まだ睨み合っております、ダンプ松本、デビル雅美」

 

 

赤と白のベルトです。審判部長(ジミー加山/松永国松?)の顔をみると、ほとんどヤクザバリの強面ですね。松永国松

 

志生野アナ「いま2つのチャンピオンベルトが返還されております」

志生野アナ「しかしジャガー横田の残念さ、無念さはわかりますが、ダンプ松本としては」

志生野アナ「抽選で決定されたとはいえ、一気に極悪の時代を大田区体育館で作る絶好のチャンスですね」

宮本「極悪時代を締めくくる一戦ですね」

志生野アナ「今年一年は極悪が荒れ狂った時代でございました」

志生野アナ「そしてその最後を締めくくるには誠にふさわしい、もしこの一戦に勝てば」

志生野アナ「全日本女子プロレスには極悪の時代がやってまいります」




 

なにやら「挑戦者」と綺麗なフォントで丁寧に書かれています。


志生野アナ「まるで太陽旗のように極悪の旗が並んでおります、青コーナー」

 

志生野アナ「デビルは最近ウエイトが落ちているだけにですね、100kgのダンプ松本にまずこのあたり心配じゃないですか?」

宮本「そーなんですよね」

宮本「減量した分、スピード、スタミナはついてきたと思うんですけど」

宮本「やはりダンプは暴走タイプで一気に押しまくってくるタイプですからね」

宮本「一瞬スキをみせるとそのままマットに沈められる可能性が十分ですからね」

志生野アナ「1985年、昭和60年を締めくくる、本当に大一番がやって参りました」

志生野アナ「早くも木刀を手にしております、いや竹刀を手にしておりますダンプ松本」

志生野アナ「紫の木刀を手にしております、デビル雅美」

 

この頃はデビルがかなりスリムになりました。

重量が軽くなったことでダンプにはやりやすい相手になりましたが、いかんせん先輩なので好き勝手に凶器攻撃が出来ないところが辛いところです。

 

リング中央でお互い凶器を持って睨み合うダンプとデビル。




やはり先輩相手ですから、先制の竹刀攻撃というのはナシのようです。

そして、凶器攻撃を捨てて、正々堂々の握手。

ダンプは嫌々に握手していると思いますね。

 

志生野アナ「ダンプ松本、竹刀はリング下へ」

志生野アナ「遺恨を込めてこれから試合が始まります」

 



序盤は凶器無しの普通のプロレススタイル。WWWAのタイトルマッチ、やはりデビル相手では凶器は出しにくいようです。

 

志生野アナ「まずダンプ、先制攻撃であります」

志生野アナ「ダンプにとっては大きなチャンスです。総決算の時を迎えました」

志生野アナ「今日、ダンプ松本がデビル雅美を破ればWWWAの頂点にたちます」

志生野アナ「そしてオールパシフィックのチャンピオンベルトも取ることができます」

お客様「デービール!! デービール!! デービール!! デービール!! デービール!! 」

 

デビルってなぜミーハーファンから人気があったのか、いまだ良く分かりません。クラッシュは同年代の憧れのようなものがあるのでしょうが、デビルはお姉さんへの憧れ、格好良さがあったのでしょうか。

 

 

ダンプの「ウルサーイ!!」アクション。ダンプはファンの罵声はむしろ大歓迎のはずなので別に「うるさく」はないんでしょう。とはいえ、ヒールとしてのアクションが重要ですからね。

 

 

志生野アナ「ああーっと、なにか叩きつけるようにしました。どうしたんでしょうか、デビル雅美」

 

ダンプがロープに振ると、デビルがヨレっと倒れてしまいます。よほどデビルの調子が悪いのか、演出なのか?

 

志生野アナ「いまロープに振られる前に自分で倒れましたね」

宮本「ちょっとヒザまづいたような形になりましたね」


 

なにやら不甲斐ないデビルの戦い方に、ダンプは余裕の表情です。これは演出なのか!?

 

志生野アナ「やりたい放題、やりたい放題、ダンプ松本」




デビルは苦しそうですが、そこまでやられているような感じはしませんが・・・。

やはり演出でしょうか。猪木vsベーダーの試合のようになってきました。

 

志生野アナ「さぁ、デビル立て、デビル立て!」

志生野アナ「満員のファンがデビルに声援を送る!」

志生野アナ「デビルが立ち上がりました」


 

突然のパンチ攻撃を繰り出すデビル。パンチは反則じゃなかったっけ?

 

志生野アナ「ああーっとパンチ」

志生野アナ「左のパンチが入りました」

志生野アナ「デビル軍団の女王だったデビル雅美に戻れ」


 

トップロープからのデビルのプランチャーをきちんと受けとめてあげるダンプ。やさしいです。

 

 

わざわざトップロープへと昇ってあげるダンプ。やはりやさしいです。

 

 

以前に飛鳥が失神したブルとの連携のラリアート。これはジミー加山がカウントを取りませんでした。

 

志生野アナ「いやー、死闘を展開しております」

志生野アナ「今度はブル中野が手伝うか!?」

志生野アナ「ダンプとブルの2人攻撃になった、ラリアート」

志生野アナ「強烈なラリアートさく裂!!」

志生野アナ「しかしこれは反則、ジミー加山がカウントを取りません」

宮本「このノーカウントは仕方ないところですね」

志生野アナ「当たり前ですね」

 

 

パイルドライバーを入れさせてあげるダンプさん。前向きに落としたので変な崩れ方をしていますね・・。

 

 

ここでダンプが珍しくトップロープに片足をかけています。ここからフランイグボディプレスか、ヒップドロップをしようとしているのでしょうか。いや、ダンプに限ってトップロープからの攻撃はないはず。

ブルがデビルを投げつけます。


 

志生野アナ「さぁデビル雅美、このまま一気に落とすか」

志生野アナ「懸命にこらえるダンプ」←むしろ昇っている

志生野アナ「さぁどうか、小松美加、アシストに入った」

志生野アナ「向こう側は誰か、ライオネス飛鳥か」

志生野アナ「ダンプがいま危ない、後ろにいったーー!!」

志生野アナ「後頭部を打ちました」

 

なるほど。デビル側のことを考えて、トップロープにまで昇ったんですね(^^;

アシストに入っているのは小松と山崎ですかね。

しかし一番アシストしているのは、ロープを昇っているダンプさんです。


ここから雪崩式のバックドロップ、そしてスリーカウント!!

 

 

志生野アナ「デビル雅美、絶好のチャンスだ」

志生野アナ「カウントが3つ入った~!!」

志生野アナ「極悪の野望、潰え去りました」

志生野アナ「まさに水際、デビル雅美、見事な逆転勝利」

志生野アナ「墓穴を掘ったダンプ松本」

志生野アナ「これはダンプ松本としては誠に不本意でしょう」




志生野アナ「いまデビル雅美の手が大きく上がりました」

志生野アナ「デビル雅美、感激の涙をこぼしております」

志生野アナ「まだ朦朧としておりますダンプ松本」

志生野アナ「いま控室に運び込まれます」

志生野アナ「宮本さん、最後はあっけなかったんですけど、デビル雅美、本当にあるかないかのチャンスをうまく捕まえましたね」

宮本「本当ですねー、デビル雅美、いままでNo.2に泣いていた」

宮本「そしていまジャガー横田のベルト返上という急変で、この女王のベルト」

宮本「3年前に初挑戦して、両者リングアウトでしたよね」

宮本「そして2年越しに実現した3度目の女王の座の挑戦、やっと手中にしましたよね」

志生野アナ「ジャガー横田亡きあと、いまデビル雅美、WWWAの頂点に立つと同時に」

志生野アナ「全日本女子プロレスの頂点に立ちました」

 

さて、この試合、どうなんでしょうか。

ぶるちゃんねるで、「ヒールが赤いベルトを巻くことはない」とダンプが話をしていましたから、試合自体は最初からデビルがWWWA王者になるシナリオのブックでしょう。

そしてこの試合では凶器は一切出していません。

おそらくダンプ松本に改名してから、試合中に凶器を使わない試合はいままでなかったと思います。

デビル側はそこまでダンプに要求をした、とも言えます。

 

だからこの試合はダンプらしい場面がなく、つまらないWWWAの選手権になってしまったと思います。

むしろ、ライオネス飛鳥が挑戦して欲しかったです。

 

 

 

 

今日の凶器 なし