1985/8/26 ムック「まいったかコノヤローッ!!」その③ 極悪解説コーナー | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

フジテレビが出版した「女子プロレス まいったかコノヤローッ!!決定版」の続きです。

 

今回は極悪同盟について、ウエダシンジコミッショショナーと志生野さんから当時の解説を引用してみます。

 

 

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極悪軍団のメークさんは 斉藤真知子
 

極悪軍団の、あのおどろおどろしいメーキャップは、どういうふうにするか知っていますか。あのメーキャップ師は斉藤真知子なんです。真知子は、もしレスラーになっていなかったらイラストレーターになりたかったというほど絵を描くことが大スキ。 ヒマがあると各選手のイラストを描いてます。


ある時、ダンプ松本のメーキャップを見た真知子が「ホオにもアイシャドウを塗った方がすごみが出ますよ」と言って、 そばにあったアイシャドウを、さっさと頬に塗りつけました。 そのメイクぶりを鏡でみたダンプが気に入り、試合前になると真知子がメイキャップ師に早変り。いまや極悪同盟専属のメイクさんというわけ。
 

ダンプの太いモモや腕に描かれている刺青ふうのドクロや蛇なども、真知子が毎日、 時間をかけて丁寧にマジックで描き、色づけしているものです。 このメイクが縁になって、真知子も極悪同盟入りすることにな ったわけですが、真知子のバッグの中には、 いつも六色の細いマジックペンが大事そうに入っています。


「毎日、刺青の絵柄を変えるのが大変なんです。 それにテレビの日は特に念入りに仕上げるので時間がかかります。 ダンプさん はモモが太いので描きやすいんですけど」

 

 女子プロレスの"刺青師"は絵を描くのがいかにも楽しそう。
もともと斉藤真知子は昨年女子プロレス 入りした時から極悪軍団入りを希望、これを聞いた大阪の両親に「極悪軍団に入るのならプロレスをやめて大阪に帰ってこい」 と叱られていたのを、最近やっと両親を説 得して晴れて入団がかなったわけです。

 

ダンプが極悪軍団入りに家族の同意を得 るようにというのは、自分が暴れ回ることで家族に肩身の狭い思いをさせているからで、極悪軍団入りで家族にも見離されたら 可哀想という親心から。そのダンプも、この夏には両親にプレゼントする新居が完成しますが「いまでも家に帰ったら近所に格好悪いから家から一歩も出るなと妹を看視役にする」と、実家ではあまり歓迎されていないらしい。こうしたストレスをリングにぶつけて「御意見無用」と暴れ回っているのがダンプなのです。

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極悪メイクといえばコンドル斉藤です。

コンドルが入団するまではダンプは自分でペイントをしていたと思いますが、顔にメイクをするので精一杯。

1985年の初旬からテレビ中継で見られるダンプのボディペイントは、すべてコンドルが丁寧にマジックで描いています

そもそも女子プロレス自体が肌の露出面積が多く、ダンプが太っているために絵も描きやすいのがポイントです。

日本の女性で過去、ボディペイント(タトゥー)を派手に行っていた人は、私は記憶にありません。

芸能人も毎回水着で登場するわけではないですし、オリンピック種目のようなスポーツならばペイントは禁止でしょう。

そのような意味でも、後にも先にもマジックで蛇のような絵を全身に描いた有名人となると、極端に少ないと思います。

 

続いては志生野さんの解説です。

 

 

 

 

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放送席から逃げ出した人も
 

ダンプ松本、ブル中野、コンドル斉藤、 仲前芽久美が正式メンバー。それに最近は新人選手も三、四人予備軍として参加しているから、大勢力だ。勿論、レフリーの阿部四郎もいる。外人選手は全部極悪同盟にワラジを脱ぐから、ダンプが試合をやる時などはリングサイドが極悪の黒一色となり無気味だ。


ダンプ松本のレスリングに理屈はない。 リングに上ったら、相手をたたきのめす。 手段はえらばない。反則や、凶器攻撃は日常茶飯事。悪役という言葉もきらい。ダンプは言う。
 

「役で悪をやってるんじゃあない。本気で悪をやってるんだ」
 

本気のレスリングと、本気の悪がぶつか り合うんだから、女子プロレスは恐ろしい。 社長でなくても逃げ出したくなる。先日も ユートピアのホープさん、ピースさんにゲストをお願いしたが、最初は「僕、ダンプ の悪役が楽しみです」なんてニコニコしていた二人が、途中からはロクに口もきけず、試合が終るや否や真青な顔で放送席から逃 げ出してしまった。暴走をエネルギーに、 中心気圧を大きくしながら、今や超大型の台風に成長してしまった極悪同盟。今後その被害はますます大きくなりそうだ。
 

大別して以上三流派の女子プロレス。一方では世代斗争。一方では流派闘争を連日繰りひろげ、試合はいよいよシ烈を極めている。
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あまりこれといった話は書いていないですが・・(^^;

ダンプの言う「役で悪をやってるんじゃあない。本気で 悪をやってるんだ」は本気とも取れるし、方便とも取れますね。

ダンプは試合によっては、手加減していないなと感じることもあるので、勝つことに関しては、極悪のボスとして譲れない部分もあったのでしょう。