1985/9/26 大宮スケートセンター ダンプ・ブルvsモンスターリッパー・モニカ | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

Evito-X-PuroさんのYoutubeより

1985/9/26 大宮スケートセンター ダンプ・ブルvsモンスターリッパー・モニカ

 

(14:00くらいから~)

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合部分のみ抜粋)

 

今回は注目のタッグリーグ戦である「ダンプ・ブルvsモンスターリッパー・モニカ」の試合を見ていこうかと思います。

 

ダンプの過去の著書に「外国人と対戦するのが怖いからヒールになった」と書かれたものが多くあります。ダンプ自身が体型的にベビーフェイスに向いていないと思っていたのもあるのでしょうし、外国人のこともあったのかと思います。

 

そして1年目が経過したあと自らヒール役となりましたが、それでも外国人との対戦が避けられないときがあります。トーナメント戦や、タッグリーグ戦です。例えば、新人時代に対戦したジュディ・マーチンは恐ろしい相手でした↓

 

1985年になり、ダンプがヒールの頂点として君臨したとき、再びその恐怖はやってきました。

それが外国人最強(と言って良いでしょう)のモンスター・リッパーとの対戦です。

 

モンスター・リッパーはこれまで来日した外国人とは格が違います。日本人の遺伝子にはない肉体の強さを感じます。体つきは必死のトレーニングでデカくなったという感じではなく、元々が巨大だったような感じです。だから太っていてもガンガン動けますし、身体能力が恐ろしく高いです

 

結局、ダンプは一番当たりたくなかったであろうモンスターさんと戦うことになってしまうのですね・・。

 

この試合、勝つためならなんでもするダンプの執念が見られます。


 

志生野アナ「今日は注目の一戦を迎えました」

志生野アナ「極悪同士の対決であります」

志生野アナ「モンスター・リッパー、モニカ・カスティーリョ、そしてダンプ松本、ブル中野」

志生野アナ「この4人がこれからリング上に上がってくるわけであります」

志生野アナ「いや~、モンスター・リッパー、今日は大変だ」

志生野アナ「早くも入れ込んでおります。一辺にリング上が狭くなってしまいました」

 

モンスターはダンプと戦えることを楽しみにしていたに違いありません。人気絶頂のダンプ、自分と同じヒールでの対決、さらに体重を売りにしたパワーファイターとタイプは似ていますからね。モンスターがアピールするには絶好の場所でしょう。

 

 

ピリピリ感が漂う極悪同盟側。

 

 

 

入場では激しい場外での竹刀攻撃。

 

志生野アナ「そしていま極悪の旗も不気味に、そして阿部四郎を先頭にいたしまして」

志生野アナ「極悪同盟の入場だぁ。ああ~」

志生野アナ「まだやってます、大荒れ狂っているダンプ松本」

志生野アナ「メチャクチャ、ダンプ松本」

志生野アナ「いや~お客様に対して本当に申し訳ございません」

志生野アナ「ダンプ松本、竹刀攻撃」

 

こんなダンプは珍しいというか。余裕を感じないというか。

普段でも放送席の机をデモンストレーションのように叩きますが、今回はいつもより倍の力で叩いているような感じです。

今日の一戦、モンスター・リッパーには負けられないという、ダンプの内面を表しているのでしょうか。

 

(本日は頬に孔雀? 火の鳥?のようなペイントがあります。かなり凝っています)

 

ダンプの挑発を受けて立つリング内のモンスター・リッパー。デカイです!!

ペイントは極悪メイクではなく、おそらくザ・ロードウォリアーズを意識したものでしょう。

 

ダンプはいつもより竹刀での暴っぷりが凄く、竹刀で鉄柵を思いっきり叩いたりして、いつも以上に暴れています。

ダンプのほうもかなり気合が入っています。一番怖いモンスター・リッパーが相手ですから、自らを鼓舞する意味でも鉄柵への竹刀攻撃や挑発など繰り返しています。

クラッシュ、長与が相手のときとは全く違う行動です。

 

志生野アナ「ダンプがあがっていきました」

志生野アナ「騒然としております」

 

 

リングでにらみ合う両者。モニカ・カスティーリョがカメラ前で邪魔です(^^;

明らかにモンスター・リッパーのほうがデカイです。自分より大きな選手と戦うことが少ないダンプにとっては試練ですね。

 

志生野アナ「大変なことになりそうであります」

志生野アナ「にらみ合いだ。モンスター・リッパー、ダンプ松本のにらみ合いであります」

志生野アナ「100kgの対決です」

志生野アナ「なにか異様な雰囲気ですね、一体どうしたんですか?」

 

 

ブルとカスティーリョのにらみ合い。

さらに阿部四郎とホセ・トレスのレフェリー同士のにらみ合いまで発生しています。

おそらく正式なレフェリーはホセ・トレスなのでしょうが、ダンプが有利に試合を進めるために、阿部四郎をレフェリーにしようと極悪側は画策しているようです。

この試合、なにかしらの手を打たないと本当にモンスターのパワーに粉砕されてしまいます。

 

宮本「阿部レフェリーとレフェリーのホセ・トレスが揉めているんですね」

志生野アナ「なんかやってますね」

志生野アナ「モンスター・リッパーとダンプ松本同士ではありませんでね」

志生野アナ「阿部四郎とホセ・トレスが、そしてブル中野さらにモニカ・カスティーリョ」

 

 

睨み合う阿部四郎とホセ・トレスにレフェリーに対し、ダンプが思いっきり竹刀でホセ・トレスを叩しています。

 

マジで痛そうなホセ(笑)


哀れです・・。

 

志生野アナ「やってます、これが試合になるのか?」

 

 

ダンプがホセ・トレスを追い出しているうちに、リング内ではブルがモンスターにかる~く子供のような投げられています

体重さがありますからね。

 

 

竹刀攻撃ではビクともしないモンスター。

むしろ、モンスターは竹刀も余裕で耐えられることをアピールしています。

ダンプとしてはたまったものではありません。

 

ここでようやくゴング。選手紹介はなし。というか選手全員がコールできるような精神状態にないと判断されたのでしょう。

 

 

阿部四郎とホセ・トレスはまだやりあってます。阿部四郎はダンプ側、ホセ・トレスは外人側という感じです。

いつの間にそんな構図ができていたんでしょうか(^^;

 

志生野アナ「しかし極悪同盟ってのは普通はですねぇ、仲が良いようにお互いに同盟を組んで外人選手とやってるのに」

志生野アナ「一旦、自分が戦う相手となると、こうも豹変できるんですかねぇ」

宮本「そうですね、いつも以上に憎悪むき出しですね」

宮本「非常に険悪な状態になりましたね」

志生野アナ「しかもまだ続いているんですよ、阿部四郎とホセ・トレス」

志生野アナ「何か今日はレフェリーの座を巡って」

宮本「阿部四郎は極悪軍団ですね」

宮本「トレスは外人組の一派ですからね」

宮本「やはりお互いにレフェリーの座を譲れないという、そういう意地がありますよね」

 

レフェリーを選手が勝手に決めるってのがそもそもおかしいのですが(^^;

 

 

志生野アナ「レフェリーってのは中立なんだというのが当たり前なんですけどね」

志生野アナ「阿部四郎が出現して、それが崩れてしまいました」

志生野アナ「そしてホセ・トレスも日本にやってきて、だいたい公平なレフェリングをやっていたんですけど」

志生野アナ「今日は阿部四郎にやはり敵意を剥き出しにしていますね」

志生野アナ「無理もないかもしれません」

 

 

若いモニカ・カスティーリョはたいした脅威ではありません。

この時点でブルよりも下手な可能性がありますし、ダンプの竹刀で相当にビビっていました。

ターゲットとしてはモニカ・カスティーリョですが、やはり問題はモンスター・リッパーとなりそうです。

 

 

ブルも相当に気合が入っています。

モニカ・カスティーリョを相手に圧倒しています。

 

志生野アナ「ダンプ松本、ブル中野はいままで(タッグリーグでは)一敗しかしていないんですね」

宮本「そうですね、横田・大森組に初戦で敗れたんですけど」

宮本「その後は順調に白星をあげてきましたよね」

志生野アナ「しかし順調といってもですね、こういった戦い方じゃねぇ」

志生野アナ「やっている相手としてはたまったもんじゃありませんね」

 

この試合、ヤジもすごいです。普段はダンプに対する声援は少ないのですが、「ダンプやれ!!」と応援されているのにも注目です。

 

 

志生野アナ「ああーっと、モンスターリッパーがいま阿部四郎を投げ飛ばしまして」

志生野アナ「そしてブル中野を捕まえた」

 

一方的にやられるカスティーリョを見かねて、モンスターリッパーが乱入。阿部四郎を投げつけた後、ブルまで軽く投げつけてしまいます。パワーでは誰も止められません。

 

 

 

ここでダンプがモンスターに特攻してスリーパーホールドへ。

 

志生野アナ「今度はダンプが行った」

志生野アナ「ダンプとモンスターの対決!!」

志生野アナ「これは宮本さん、迫力がある」

宮本「本当にねぇ、100kg同士ですからね」

観客「ダーンプ!!! ダーンプ!!! ダーンプ!!! ダーンプ!!! ダーンプ!!! 」

志生野アナ「おお!?」

志生野アナ「おおーっと、場内ダンプコールが沸き起こりました」

志生野アナ「さぁ、ダンプ松本、このダンプコールをどう聞くか?」

志生野アナ「いままではダンプに対しては『カエレ!!』コール」

志生野アナ「しかし今日はモンスター・リッパーとの対決、場内はダンプコールであります」

 

志生野アナ「この辺が最近のファンのねぇ、ありがたいところというんでしょうか」

志生野アナ「ダンプにとってはたまりません」

宮本「今日の場合は日本人と外人ということがありますからね」

 

ついにクラッシュミーハーファンから「ダンプコール」が!!!

 

後にも先にもこの一試合ですかね?  ダンプの引退試合でも応援されることはあっても、「ダーンプ!! ダーンプ!!」というコールはなかったような感じがします。

さすがはクラッシュミーハーファンというか、その試合ごとに応援選手を変えてくるのがねぇ。

志生野さんも苦言というか、無理やり良い解釈で解説されていますが「ダンプにとってはたまりません(良い意味で)」と話しています。悪い意味で「この試合だけ突然応援されても、ヒールとしてたまったもんじゃない」という意味かもしれません。

 

 

いよいよモンスターと対峙するダンプ。

 

 

力比べに行くところがいいですね。すごい迫力です。

 

志生野アナ「これ女性ですよ~」

 

この志生野さんのナレーションが笑えます。

 

ただ、番組的にカットされてしまったのか、この力比べの結果がどうなったのかよくわかりません。

 

そしてホセ・トレスがリングインしようとしたところをダンプが阻止。そのときブルがモンスターを場外に引きずりおろしますが、そこでブルが鉄柵に打ち据えられてしまいます。

 

 

さらにモンスターの場外でのボディスラムがさく裂。どうやらこれでブルは背中を痛めてしまったようです。

 

志生野アナ「おおーっと、またいま放送席の前」

志生野アナ「今度はモンスター・リッパーが怒った!!」

志生野アナ「いやいやいや、場外戦になりました」

志生野アナ「ダンプ松本はリング上にあがっております」

志生野アナ「しかし他の選手は上がって参りません」

 

 

ブルは場外のボディスラムで腰を、コンドルも腰を打ってしまい、モンスターの前に息絶えました。

 

志生野アナ「なにかブル中野は場外でやられているみたいですね」

宮本「まぁ、中野、斉藤がやられましたからね」

宮本「ダンプもモニカをフェンスにぶつけましたよね」

 

 

ダンプが珍しく闘争本能剥き出しの狼みたいな顔をしています。

 

志生野アナ「ダンプの形相をご覧ください」

宮本「ちょっと試合が険悪な状態になってきましたね」

志生野アナ「かわいい手下をやられましたよ」

志生野アナ「ブル中野がやられて、コンドルがやられました」

志生野アナ「ダンプ松本一人になりました」

 

極悪側はかなり劣勢です。

 

モンスター・リッパーにブルもやられ、コンドルもやられ、

ついにダンプ一人!!

 

絶体絶命のピンチです。珍しくダンプが追い込まれました。

 

 

モンスター「カモ~ン!!」

 

リング上にはチェーンをもって余裕のモンスター・リッパー。

ダンプに勝つ策はあるのか?

 

 

志生野アナ「今度はモンスター・リッパーが態勢を挽回です」

志生野アナ「ご覧ください、ダンプ松本がリングに上がってくるのを待っております」

志生野アナ「さぁ、どうなるんでしょうか」

志生野アナ「ブル中野はやられました」

志生野アナ「ダンプ松本が怒った」

志生野アナ「さぁ、どうするか。また竹刀が入った!!」

 

 

リングインしたダンプに対し、モンスターは意外な行動にでます。

 

持っていたチェーンを投げて、「私は素手で勝負する」とアピールしてきます。なんという自信。

先ほどまで振り回していたチェーンは、ダンプを挑発するためだったようです。

竹刀を持って入ったダンプは、てっかり凶器勝負をするのかと思っていたのでしょう。

 

志生野アナ「さぁ、どうするか。また竹刀が入った!!」

志生野アナ「おおーっと、モンスター・リッパーはいま鎖を投げ捨てました」

志生野アナ「このあたりモンスター・リッパー、うまいところ」

志生野アナ「ダンプ松本、竹刀攻撃を仕掛けられるか?」

 

 

レスラーとして力比べをするか、そのまま凶器で行くか選択できたのですが、ダンプは凶器を選びました。

モンスターの挑発には乗りません。

そして竹刀でモンスターを凶器攻撃へ。

 

けっこう思いっきり叩いています(笑)

 

志生野アナ「やはりやりました」

志生野アナ「大きなお腹に背中に竹刀が飛ぶ、竹刀で食い込みます」

志生野アナ「強烈です」

 

この場面、ファンとしてはダンプとモンスターがパワー勝負するところを見たかったところです。もちろんモンスターのほうがパワーでは上でしょうが、それでもなお力比べでも面白かったと思います。

 

 

 

しかしモンスター・リッパーは普通の竹刀攻撃ではビクともしなかった。それどころか奪って叩き折ります。

 

志生野アナ「ああーっと今度は切っ先を使いました」

志生野アナ「逆に取られた!!」

志生野アナ「モンスター・リッパーが竹刀を折った!!」

志生野アナ「ボロボロにしました!!」

志生野アナ「恐るべし、モンスター・リッパー!!」

 

竹刀で奪って叩き折ることができるのは、全女では大森ゆかりくらいでしょうか。

モンスターは余裕しゃくしゃくですね・・。ダンプとの格の違いを見せつけるモンスター・リッパーの作戦です。

モンスターは桁外れのパワーのアピール仕方が素晴らしいです。

わざわざ竹刀に殴られて、それを奪って竹刀を粉々にするとは・・。

 

さぁ、さらに心中追い詰められるダンプはどうするのか。

 

 

まさかの2本目の竹刀攻撃(笑)

 

一体会場に何本竹刀を持参しているんでしょうか。

普通、一本竹刀を折られたら、その攻撃は萎えると思うのですが、懲りずに同じ攻撃を仕掛けるのがダンプの面白い所。

 

 

不意打ちすれば、さすがのモンスターも耐えられないようです。

 

志生野アナ「あっとまた(竹刀が)入った」

志生野アナ「これではモンスター・リッパーもたまりません」

志生野アナ「今度は切っ先を使っております」

 

竹刀の切っ先を使って攻めるダンプ。その後復活したブルと連携しますが竹刀がブルに誤爆。


 

すぐさまモンスター・リッパーがダンプを攻め立てます。重いダンプを軽々とボディスラムに持っていきます。

 

志生野アナ「ああーっと、ブル中野がやられました」

志生野アナ「さぁモンスター・リッパー、反撃のチェンスを迎えました」

志生野アナ「モンスターがいく!!」

志生野アナ「モンスターが100kgを抱え上げました」

志生野アナ「今度はダンプ松本、ピンチを迎えました」

観客「ダーンプ!!! ダーンプ!!! ダーンプ!!! ダーンプ!!! ダーンプ!!! 」

志生野アナ「ダンプに対して声援コールが起こっております」

志生野アナ「ダンプはそういえば左のヒザが相当に痛いんですね、いまは」

 

なんとかダンプも攻撃を仕掛けますが・・・。

 

(得意のボデイアタックもモンスターに逆に跳ね飛ばされる)

 

(ヒザを痛めて相当に苦しそうなダンプ)

 

志生野アナ「試合ができるかどうか、寸前といった状態であります、ダンプ松本」

志生野アナ「左のヒザ、そこを狙っているモンスター・リッパー」

志生野アナ「俄然状況はダンプにとって不利!!」

 

ロープに振られたところで、ラリアートで反撃開始。

 

 

志生野アナ「ダンプが苦しくなった、ロープに飛ばされたが」

志生野アナ「ラリアート、ラリアートいっぱーつ!!」

志生野アナ「強烈ラリアートさく裂」

志生野アナ「いやぁ、ダンプ松本は強いですね」

志生野アナ「必殺技があります」

 

ロープに振られたところで、ダンプの必殺ラリアートがモンスターにさく裂。

ここでモンスターが場外に落ち、代わりに入ってきたモニカ・カスティーリョさんがターゲットとなります。

 

 

ここであっさりとスリーカウント。

辛くもダンプチームの勝利です。

 

 

こんなに表情に出して喜んでいるダンプも珍しいです。

 

志生野アナ「いやいや、ダンプ松本、あっという間」

志生野アナ「モニカ・カスティーリョをフォール」

志生野アナ「いまモンスター・リッパーがちょうど私の前だったんで良く見ていなかったんですけど」

志生野アナ「それにしても凄い試合ですね」

宮本「そうですね、なにか両方がですね、こだわり過ぎましたよね」

志生野アナ「そして阿部四郎とホセがやっております」



 

志生野アナ「モンスター・リッパーとしても釈然といたしません」

志生野アナ「なにかレスリングをやったという感じが残っていないんじゃないでしょうか」

志生野アナ「極悪同盟、モンスター・リッパー相手に、今日は本当に荒れ狂いました」


ということでダンプが格下のモニカ・カスティーリョをフォールで仕留めて、なんとか勝利を掴み取りました。

とはいえ、試合全体で考えると、常にモンスター・リッパーの存在に圧倒されていた感じがします。

 

パワー、スピードともにモンスター・リッパーが上ですし、入場から極悪を凌ぐパフォーマンスを見せようとしていました。それだけの日本での試合に心意気のあるモンスター・リッパーが立派です。

 

試合の途中でブルとコンドルをあっという間に葬り去り、いち早くダンプとの直接対決に持ち込んだのも、モンスターの計算だったのだと思います。

そしてダンプを圧倒することで、モンスターは存在感を大いに際立たせることに成功しています。

 

いままで極悪チームに加担した数々の外国人、例えばデズリー・ピーターセンさんやジュディ・マーチンさん、ドーン・マリーさん、さらにラ・ギャラクティカですら、極悪に無理やり入って溶け込もうと頑張っていましたが、やはり極悪以上にはなれない感じでした。

しかし、モンスター・リッパーはたった一人で、その存在自体が極悪をも破壊する能力があることを、この試合で見せつけたのではないでしょうか。

 

しかし終盤のダンプの追い詰められかたはヒヤヒヤします。その後の容赦のない竹刀攻撃を繰り出す暴走気味のダンプも注目です。

自分と似たような試合スタイルをしてくる相手に対しては、ダンプは容赦ありません。ヒールvsヒール、例えばクレーン・ユウの引退試合に近い感じといえば分かりやすいでしょうか。後に成長したブル中野と戦った時も近い試合をしていたと思います。

極悪のドンだからこそ、負けられないダンプ。その重圧を感じる綱渡りのような試合でした。

 

 

 

今日の凶器 竹刀、チェーン