1985/6/4号の週刊プロレスに、ダンプ松本vsブル中野の試合が掲載されていたので引用します。掲載と言っても試合内容はほとんどわからず、です。
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「格闘技なのだから、負けるときだってある。負けたら、また練習 して出直せばいいんだ」
という前田日明の姿勢に共鳴していた長与千種は、久しぶりにシングルマッチでフォール負けを喫したにもかかわらず、納得したよ うな表情を浮かべる。
長与がデビル雅美に勝ち、ライオネス飛鳥がジャガー横田を倒せ ば、名実ともにクラッシュ・ギャルズの天下となる。 長与も飛鳥もいますぐに勝てる相手とは思っていないだろうが、自分の力を試すバロメーターとして、この2つのカードは重要な意味を持つ。
ゴングが鳴る前に長与はデビル に近づいた。それも額がピッタリ密着するほどに、である。「貫録負けしないぞ!」という気迫の表れか.....。 貫録ばかりか、パワーでも負けないシーンを披露する。 "クラッシュ対決"の再現を思わ せる関節技の応酬のなかで、デビルが腕ひしぎ逆十字で締め上げる と、それをグイッと持ち上げ、トップロープ越しに場外へ落とした のだ。飛鳥に持ち上げられた長与 が逆にやってのけるとは・・・。
プランチャ・スイシーダを見事に決めた長与は勝負とばかりに、 この日2発目のニール・キックを放ったが、これは空を切る。間髪を入れずに、あのファビュラス・ ムーラの得意技だったジャック・ ナイフで押さえ込むデビル。
「勝ててホットした」
それが“先輩” デビルの実感だろう。
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まったくダンプとブルの試合には触れられていません。
●1985/5/17 東京・新秋津駅前広場 ジャパングランプリ
ダンプ松本vsブル中野 11分50秒 体固め
駅前広場とありますかからノーTVでしょう。写真から推察すると夜の試合だったようです。
ジャパングランプリにようやく58年組で唯一参加できたブルですから、このときはまだ実力的にはダンプに及ぶべくもありません。11分50秒の間、ダンプにシゴかれたんだと思いますが、鹿島の対クレーン戦のような流血にはならなかったようです。
極悪入門から初の師弟対決は、ダンプの貫禄勝ちとなりますが、翌年からのダンプvsブルの試合は壮絶なものとなっていきます。