1985/5/20 ムック「裸足の戦士たち」その③ 極悪同盟編 | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

その②の続きです。

 

 

写真を拡大してみます。

 

・ダンプ松本

 

 

 

 

なぜか食べているところばかりのダンプ(笑)

 

・クレーン・ユウ

 

ジャンボに埋められています。

 

 

ビーチでナイスバディを披露(笑)

 

ユウとブル。

 

サイパン旅行の時でしょうか。ユウとブル、大森。「ぶるちゃんねる」で大森とユウは気が合ったという話もありましたね。

 

・ブル中野

 

 

半ハゲになる前のとても可愛らしいブルです。痩せれば本当にアイドル路線で行けたかもしれませんね。(^^;

 

 

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悪の権化を具現する極悪軍団

地獄の使者、巨大レスラーの表裏と現実の微妙な接点

 

黒の皮ジャンスタイルにサングラス、 チェーンに木刀を持ち、100kgの巨大な肉弾をのしのしとゆさぶらせながらリング に向かう。
極悪軍団、アイラインをバチっとキメてパープルのシャドーに血の色のリップを塗ったメイクが憎々しい。
今日はどんな反則技が登場するのか? チェーン一本しめか、はたまた場外乱闘パイプイス投げか、試合前の異様な空気 は、客席も期待の色をかくせずにいる。

 

"私は、いつもコンプレックスの中で生きている。太っていること、悪役であることから、憎まれなければならないこと・・・・"
極悪レスラーダンプ松本は、あの化粧をおとした時、松本香、人のいいお姉さ んになる。控え室でのダンプは愛犬くるみ君を抱いて子供とでも遊んでるかのように愛らしい。インタビューにも丁重に接してくれた。
"中学の頃からマッハさんのファンで、 女子プロのファンだったの。ジャッキー さんの時代は追っかけもやってたんだ。 だってすっごくカッコよかったもん。"
こんな風に入団前は、今のファンのコと同じように華かなものだと想像してい たのだ。だが彼女を待ち受けていたのは、 7色のテープでもなく、スポットライト でもなかった。それは、暴力行為、帰れ コール。
19才からこの世界に入ったという。こ の世界にしてはかなり遅い年である。自分のこういった位置が不安にならないの だろうか。

"私は、今のダンプ松本になるのに4年も待った。 いつも辛いと思っていた。 でも、もし途中でやめていたら、必ず悔い が残るのは自分が一番良くわかっていることだ。どうせやめてしまうのならいい想いを、とにかくやったという満足感を味わってからやめても遅くないと思う" 

極悪軍団というネーミングも、帰れコールも大好きなプロレスを全力をつくし てやれることに比べれば、ほんの一部の 役割りでしかないのだろう。

ダンプ松本の影の凶器として冷やかにリングを見つめ"イマだ"という瞬間、 鋭い牙をむき出しにするクレーン・ユウ。
彼女には、何か家庭的な暖かさを感じた。
久しぶりのオフの日、彼女の家の近くの公園で撮影をした。嫌な顔一つせず快くひきうけてくれた。

"笑うのってムズカシイナァー。いつも 写真に写る時は、レンズをキッとにらん で恐い顔を作ってるから...............。なんか顔 がひきつっちゃうね。"
極悪なれしたユウは思いっきり照れていた。ユウもまた幼い頃から太っていた という。
"幼稚園の時から一番大きくて、園服なんか長そででも半そでみたいに着てたの。 電車とかもすぐ大人料金だ!って文句言 われたしね"
太っているということだけでいじめられる気持は、私も良くわかる。
"この花、知ってる?いい臭いなんだよね"

って、路傍にあった小さな白い花沈丁花に近づいて、おもいっきり春を吸い込んでいた。とてもリング上では想像できないユウの女のコらしさに、思わず親近感をおぼえた日だった。
 

カレーライス・スパゲティー・オムラ イス・クリームソーダ。ものの見事に全部たいらげてしまった。 ブル中野。 

"極悪軍団は太っていなくちゃいけない から.................."
まだまだ食べられるといった顔をしている。メイクなしの顔は、何とも愛嬌のある憎めない17才の少女だ。
"入団したての時、プロレスラーとして 動きやすい体型になりたくて、それに痩せたい気持ちもあって20kg減量したこと があるんです。そしたらもう、社長はじ 先輩達に怒られちゃって、そんなに痩 せたらプロレスなんかできないって...。 罰として沖縄旅行に連れていってもらえ なかったの。"
17才の少女ならば「痩せたい、綺麗に 見られたい」という願望はあるだろうに この世界ではウエイトもまた勝負の駆け 引きにかかわることなのだ。今、ブル中野に課せられている問題はとにかく太る ことだという。
中野は中学時代にすでにオーディショ ンに受っていたが、義務教育を終えてか らということで一年保留という形にされ ていた。それだけ期待されていただけに 新人王のベルトは当然のように彼女の腰に着けられた。 そして今、 ブル中野は同輩よりもひと足先にフジテレビ杯のリーグ戦に名を連ねることができた。これが、 彼女達のいう自ら勝ちとった実力の世界 というやつだ。
極悪軍団の素顔はどう見ても素直ないい人という感じだ。むしろ体形のコンプ レックスから一番やさしく、思いやりが あるのではないかと思う。
この取材で私は極悪軍団のかくれファンになろうと思った。
誰にだってダンプのようにユウのように凶器をもって暴れた い時がある。それを彼女達はカッコよく平然な顔をしてやってのけているのだから、それはとても凄いことだ。

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本ムックには極悪同盟はかなり協力的ですね。ダンプ以外は、かなり明るい素顔を出しています。ダンプもインタビューには昔話も含めて普通に話している感じがします。

記者さんは、極悪軍団の性格の良さを気に入った様子です。隠れ極悪ファンは雑誌やテレビ関係者には多かったのかもしれませんね。