1984/11月 雑誌「別冊平凡パンチ」 パワーかお色気か男の視線は微妙に動く | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

別冊平凡パンチ。平凡パンチは見たことはあるが、「別冊」のほうは見たことがないという方は意外と多いんじゃないでしょうか。平凡パンチといえば、芸能スクープ系のグラビア誌ですが、別冊のほうはというと、完全なエロ雑誌です。(^^; 開けばオッパイ丸出しみたいなページだらけです。

 

さて、この雑誌に女子プロレスが特集されました。

 

We are No.1 !!!

 

 

はい、いきなり表紙からして女子プロレスとは違うものを見せられている感じがします(^^;

 

さすがに女子プロレラーに殴り込みをかけられそうと思ったのか、その後は多少は真っ当なのでご安心ください。

 

 

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たかが女の子の戯事、と舐めてかかったのが間違いのモトだった。
女子プロレスと聞いて、当然のことながら男が期待することは決まっている。肌を露出する水着でさえ、 男にとってはたまらなく魅力的、セクシーな姿として目に映る。
それが、リンクという上で組んずほぐれずの取っ組み合いをするのだ。 ひょっとして、水着の肩紐がプッツンと切れて、隠されているオッパイがポロンと出てこないかとか、汗にまみれた水着の股間あたりに視線が集中、食い込んだ水着と太モモに男としては常識的なイヤラしい想像を駆けめぐらせてしまうのだ。
だが、リングサイドに座ってそのファイト振りを観戦していると不思議なことに、それらの猥せつな考えは姿を消してしまう。


汗にまみれ、嬌声をあげる彼女たちの姿、表情から漂ってくるものは女としての可愛いらしさである。いい変えれば、本もののお色気である。

その色気を彼女たち自身はまったく意識しない。いや、それところではないのだ。リングの上はヒロインになるための舞台であり、栄光の場である。そしてカネが転がっているのだ。色気なんかを振りまく余裕は瞬時も許されない。だから、より一層彼女たちがセクシーに見えてくる。 

女子プロレスは筋書きのあるドラマ、スポーツショーである。だが、そこで忘れてはいけないのは格闘技ということだ。技を競いあうスポーツ、高度なテクニックを披露しなけけばならない。そこにプロレスとしての存在価値があることは彼女たちレスラーが一番よく知っているはずだ。男でもネを上げるような激しいトレーニングに耐えるのもそのためなのだ。


ハードなトレーニングとならんで驚くのは、試合のスケジュール。年間に約300試合以上を消化する。 まさに、日本全国津々浦々まで彼女たちは姿を現わす。
 

試合会場 - ボリュームがいっぱいに上がった音楽にのって彼女たちが花道からリングへ向かう。テープが飛び、喚声が響きわたる。こうなると会場はもう興奮のるつぼと化している。彼女たちの瞳はライバルに向ってメラメラと敵意を燃している。 ゴングとともにドロップ・キックが相手のムネに命中、苦痛に顔を歪めながらマットに倒れ込んでしまう。思わず、あの豊かで魅力に溢れているオッパイは大丈夫か? なんて心配をしてしまう。
やわらかな曲線で、その美を形成している女体がリング上で激しくぶつかり合う。

 

バック・ブリーカー、パイル・ド ライバー、ショルダー・バスターなどの高度なテクニックが次々と出てくる。罵声が飛びかう・・・。

試合前のイヤらしい想いはいつの 間にか消え去ってしまった。リンク上の彼女たちの真剣なファイトを見ていると、その本質・・格闘技の渦に引き込まれてしまうからだ
試合終了を告げるコングとともに彼女たちに笑顔が戻る。レスラーは笑顔の似合う美少女、汗にまみれた その笑顔からは、健康的でセクシー な女の匂いがする。
激しすぎるドラマのエピローグにこのセクシーさは不可欠なのだ。

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女の凄さに地獄を見た

男より、女の方が残虐性を持っているといわれる。血を見ても女はさほどビックリして騒ぎ立てることは少ない。
もちろん、それは女の体に生理という現象があることで裏付けはできる。とはいっても、時には一線を越えるような凄絶な闘いが展開される。
レフリーの目を盗んで行われる反則行為がこれだ。現在の女子プロでも急所攻撃や、凶器による攻撃が横行している。これが女の闘いかと目を覆いたくなることも度々だ。
反則行為を仕掛けるのは常に"悪役"であり、それを受けるのは"善玉"と相場は決っている。女子プロ レスでもこの定説は生きている。
リング上で善悪が闘い、結果的には善が勝利をつかむが、
それまでのプロセスに悪は不可欠である。プロレスというドラマでの盛り上がりに 反則行為は、ひとつの花を咲かせる。 その花には目いっぱい毒がある。観客はその毒にブーイングをし、罵声を浴びせる快感に酔うのだ。
 

巧妙な反則行為はいくつかある そのひとつはチョーク攻撃だ。呼吸を止めるように首を絞める行為はヘタをすれば命取りになってしまうかも知れない。それと、チェーン、バケツ、あげくの果てはハサミまで持ち出してしまう凶器攻撃、相手にダメージを与えるためにやることだか ら手加減は無用とばかりに敵意をむき出しにする。
攻撃を受ける方はたまったものではない。苦痛が全身を走る。だが、 男の目には、その苦痛に歪んだ表情がエクスタシーを感じている瞬間の女の顔とイメージがダブってくる。

凄まじいプレイの中に、セックスの極致を見つけたような気がするのだ。

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クラッシュギャルズはB・Pを凌げるか?

 

ペアを組んで約1年、クラッシュギャルズの人気は確実に高まってい る。それはかって日本中の女の子を湧き立たせたビューティ・ペアの再来ともいわれている。
ライオネス飛鳥。本名、北村智子、東京都生まれ。昭和55年5月デ ビュー。運動神経が抜群の飛鳥はプ ロレスが水に合っていたのだろう、 デビューの年に新人王の栄冠を手中 にした。

 

長与千種 本名同じ、長崎県大村市生まれ、昭和55年8月デビュー。小学生のときに習った沖縄空手が今では得意技となっている。
 

女子プロレスの世界では、いつもスターが必要。記憶に新しいところでは、すっかりタレントになってしまったマッハ文朱、そして、ビューティ・ペア、そして、タレント から女子プロレスへ転じた萩原ミミなど、話題にこと欠くことはなかった。
だが、今年4月にミミが引退し、スターがいなくなったというのも否めない事実、ファンにとっては淋しい限りなのだ。
そこで白羽の矢が立ったのがこの 2人。スターとしての素質はあるものの、今ひとつ伸び悩んでいた2人がペアを組んだ。
そして、昨年8月25日、後楽園ホ ールで、ジャンボ・堀、大森ゆかりの持つWWWA世界タッグチームに挑戦状をたたきつけた。
クラッシュ・ギャルズは"空手殺法"を引っ下げて、鮮烈なタッグ・プレーを繰りひろげた。ファンの視線はこのフレッシュなペアに集中したこそはいうまでもない。
以来、後楽園ホールの看板カード はクラッシュ・ギャルズが独占、あれよあれよという間に人気が高まる異常現象を引き起したのだ。
ビューティ・ペア以来、女子プロレスのファン層は女子中・高生が主力といわれている。だが、
クラッシュ・ギャルズのキュートで可愛いい ペアは、きっと男どもを囮にするに違いない。それだけの魅力を持っているからだ。
 

ボーイッシュなライオネル飛鳥は その技の切れがいい。ブレーンバス ター、ジャイアント・スウィング、 雪崩式バック・ドロップと、次々に繰り出されるハイ・テクニックの技は息をもつかせない。
長与千種は美少女といったタイプだ。だが、見かけとは大違いで気性は激しくヤンチャな女の子がリング上で暴れているといった感じ。そして、反則攻撃の的になるのもこの千種、額を割られて血を流してもその闘魂は鎮まらず、逆にファイトをむき出しにする。
 

可愛いということがスターの条件ならば、合格だ。おまけにリングでの活躍も目を見張るものがある。 何よりもいいのは、日常生活に戻った2人は、ごく普通の女の子だということだ。街角を歩いていても恐らく気がつかないだろう。そんな庶民的な雰囲気がいい。女子プロレス自体、庶民のうっぷんを晴らすスポ ーツとしての位置にあるからだ。 

8月21日、この2人はレコードを出した。「炎の聖書」がこれ。また 9月にはLP、そして10月にはビデオも発売される。
第3期黄金時代を迎えたといわれる女子プロレス、そこで燦然と輝く不動の地位をガッチリと築き上げるのは、この2人にほかならない。
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極悪同盟のことは残念ながら触れられていませんが、クラッシュを中心として女子プロレスについて記述されています。平凡パンチの記者には、クラッシュは男性ファンにも大いに人気がでる、長与千種がカワイイと書いています。結局のところ、クラッシュはあまり男性にはウケなかったし、長与はカワイイというか、今でいうところのAKBみたいな普通さウケたんだと思うので、ちょっと違う感じもします。クラッシュギャルズは、クラスにもいそうな普通っぽい女の子でありながら、ファイトむき出しで戦う、当時の目立たない普通の中高女子がちょっと上の先輩に憧れるたみたいな立ち位置での共感を得たんじゃないかと思っているのですが、あまり正確なところは分かりません。

 

さて、この中で極悪同盟も写真は出ているので見ていきましょう。

 

ダンプ松本 昭和35年生まれ。100kgの体重を生かした悪役ぶりはリングを無法と化す。

まるで夏に撮影したような日焼けした写真です(^^;

愛犬(ポメラニアンっぽくないが)とともに写真に映っているので、あまり悪役っぽくない写真ですが・・(^^;

 

ご機嫌なクレーン。クレーンはさらに悪役っぽくないですw なぜこんなに笑っている写真を選んだのか!?(^^; ある意味貴重です。

 

続いて中野。普通にベビーフェイスです。写真の頃はまだ極悪の一員ではないので、グレる前でございます。