1984/11/20 ダンプ・クレーンvs飛鳥・堀 悪の作戦を立てるのは楽しい   | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

Evito-X-PuroさんのYoutubeより

AJW 1984 11 20 市原市臨海体育館 ダンプ松本・クレーン・ユウvsライオネス飛鳥・ジャンボ堀

 

 

(↓AIでフルハイビジョン化した動画です。試合のみ切り抜いています)

 

よく女子プロレスで疑問に思うことに女性の「生理」があります。生理についてダンプの著書の一部を抜粋します。

 

「私じゃダメかい?」より---------------------------

「女子プロって、どんなとこ」って聞かれたら、こう答えることにしてたの。

生理休暇のない職場−−−−−−−−。

これが女子プロのこと、表現するのに、もっともふさわしい言葉だって思ってたから。

自分の場合は、8年間、生理休暇なんて、縁がなかったもの。

ないワケ、じゃない。ちゃんと月1回あったぜ。

「今月来ない、どうしよう」なんて、心配しなきゃならない覚えもなかったけどね。

自分はどっちかというと軽いほうだったから、助かってた。

名が売れた選手の場合、生理がキツイから休ませてくれ、なんて口が裂けても言えなったものさ。

会社じゃ、ひと興行いくらで、主催者と契約しているから、選手が一人でも休むと、そのぶん主催者に返さなきゃならなくなる。

それでお腹かかえて、真っ青になりながら、リングに上がってくる気の毒な選手だって出ちゃうワケ。

たまに、股のところか、タンポンのヒモ、下げてるのがいたよ。それ見ちゃうと、マジに戦えなくなってくるんだ。ハラに力が入んなくなっちゃって、さ。お客はあまり気が付かなかったようだけど。

そういうのが出てくると、悪いけど笑っちゃったぜ。だから耳元で囁いてやるんだ。

「おい、ヒモ、出てるぞ。引っ張ってやろうか!?」

でも、これは実行しない。そういうケジメだけは、大切だから。女として。それがなくなったら、試合なんて出来なくなっちゃうもんね。

女子プロの選手は、とにかく体調がどんなに悪くたって、リングに上がったもんだぜ。

そういう根性でお仕事してたから、ちょっとやそっとのこじゃ、弱音は吐かなかった。やっぱりプロなのさ。

いまでも、女子プロの選手たちって、よくやってたなって、思う。迫力、感じちゃう。普通の女の子なら、生理のときなんか、仕事する気にならないはず。

けど、女子プロの選手みたら、生理休暇がどうこうなんて、言ってられなくなるぜ、きっと。

男の人の場合、女子プロのこと質問するとき、必ず「生理のときはどうするんのかな?」ってニヤついてたもんだけど。よっぽど、生理に興味があるのかな。男って。

「ちゃんと試合やりますよ。血だらけになって」

ちょっぴり冗談っぽく言うと、感心する人が多かった。あんまり女のこと、わかってないんだなって、思っちゃったけどさ。どっちにしても、生理休暇、返上してガンバっちゃってる、女子プロの選手を、もうちょっと、見直してやって欲しいな。男も女も。

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さて、試合の方に進みます。

試合前の志生野さんの解説です。

 

 

志生野アナ「女子プロレス、クラッシュギャルズともうひとつ」

志生野アナ「いまファンの人達が熱狂しているというか、驚いているというのが極悪同盟なんですよね

宮本「そうですね。かつてはヒールといえば憎むことはあっても

宮本「人気を呼ぶことはなかったんですけど、世の中が変わったと言いますかね」

宮本「ダンプを応援する人ってのはけっこう多いんですよね」

志生野アナ「テープが飛んだりしてます」

宮本「そうですね、だから極悪同盟も中野君が加入したりしまして、阿部レフェリーもがんばっていますから」

志生野アナ「そうなんですよ」

宮本「もう女子マットの一大勢力ですからね、大混乱のまま突っ走るのか」

 

ということで、この時期に極悪同盟が、ようやく人気になってきたことが分かります。

キャーキャーという人気ではなく、まだ珍獣扱い的なところはありますが、反社会的なダンプとクレーンに共感する人達も意外と多かったということでしょう。

清純派のアイドルも人気ですが、社会に反旗を翻すロックスターも人気になるのと同じかもしれません。(本心で反社会的ではないのですが)

 

 

志生野アナ「阿部四郎の姿が見えております。この人は顔を撮られるのが嫌なんでしょうか?」

志生野アナ「ダンプ松本、クレーン・ユウが入場して参りまして、場内早くも騒然としております」

 

 

志生野アナ「放送席めちゃくちゃだ、これはひどい! 放送席は関係ない!!」

志生野アナ「いやあー、放送席のフロアディレクターにも手を出しました」

志生野アナ「ちょっとひどすぎます」

志生野アナ「試合がなかなか始まりません」

 

(大山カメラマンを急襲するダンプ)

 

(ブラックデビルズのテーマにノリノリのダンプ)

 

志生野アナ「ライオネス飛鳥に対して数百本のテープの舞っております」

志生野アナ「リング上が花園みたい」

 

 

志生野アナ「そしてダンプ松本、場内のお客様、ほとんど総立ちだ」

志生野アナ「トイレットペーパーなんかも投げられてますけどね」

志生野アナ「何が不満か、何に復讐しようというのか、極悪同盟

 

志生野さんのコメントが笑えます。

このときにはダンプ松本は場内をすべてコントロールしている感じがします。

彼女が暴れれば、お客は罵声を浴びせ、逃げまどい、そして、いつ相手に襲い掛かるのか、一挙手一投足が見逃せない、そんな選手になってきています。

 

そして数秒前まで青コーナーにいたダンプが、いつのまにかライオネス飛鳥に襲い掛かっています。

本当に奇襲がうまいです。

 

 

1本目

 

 

志生野アナ「みかんを持って目つぶしに出ました、極悪同盟」

志生野アナ「しかし色んな反則技を次々に考えてくるもんですね」

志生野アナ「悪の作戦を練るのは、きっと楽しいことでしょう」

志生野アナ「今日はみかん攻撃であります」

 

ライオネス飛鳥はみかん攻撃で目が真っ赤。柑橘系の攻撃は昔ブラックペアもやっていたと思いますが、地味ながら効果があるようです。

 

(今回も長与千種はケガのためセコンドです)

 

(ダンプが長与を追って放送席に乱入しているスキに・・)

 

 

クレーンが雪崩式のバックドロップを喰らって3カウントを取られてしまいました。

 

志生野アナ「ダンプ松本、放送席を急襲している間に、クレーン・ユウがやられました」

志生野アナ「これは当然に報いだ!!」

志生野アナ「宮本さん愉快なことが起こりましたよ」

志生野アナ「ダンプがこちらに来ている間にどうやらクレーン・ユウがやられましたよ」

 

(不意を衝くフォールに文句をいうクレーン)

 

(まさかクレーンが一本取られるとは・・・という呆然のダンプ)

 

何を話しているんでしょうかね?

次の作戦でしょうか。(同期だから「なにやってたんだよ」とは言って無さそう。「次は栓抜きで行くぞ」とかそんな感じかな?)

 

 

2本目

 

(まずはクレーンが栓抜きで飛鳥の額を攻撃)

 

 

(クレーンがピンチになったところで、ダンプがジャンボにバケツ攻撃)

 

(ついでに飛鳥にもバケツ攻撃)

 

(リングインしたところをダンプが珍しいパイルドライバー)

 

志生野アナ「あーっと危ない、このまま落とされるか」

志生野アナ「脳天くい打ち、一番怖い技がでました!」

志生野アナ「よく跳ね返しました」
 

ここで3カウント入るかと思いきや、、飛鳥は驚異的な粘りを見せます。

バケツ攻撃→パイルドライバー→クレーンの2段ロープからのギロチン→ブレーンバスター→再度パイルドライバー。

これでも飛鳥はくたばりません。ウソだろ~!! どこまで強いんだ、飛鳥は!!

 

 

志生野アナ「クレーンが上から行く」

志生野アナ「阿部四郎もちょっとおかしいぞ」

志生野アナ「脳天くい打ち、2発食った」

志生野アナ「あれあれ、また新しいバケツが運び込まれている!」

志生野アナ「トップロープからいった! これはたまりません!」

志生野アナ「トドメを刺されました」

志生野アナ「カウント、あっーとまたツーだ、よく頑張りますね」

志生野アナ「闘志で跳ねのけております」

 

仕方なくクレーンはできれば3本目まで温存しておきたかったトップロープからのバケツ攻撃で飛鳥を一気に沈めようとします。しかし、これも返す飛鳥。異様なシブトさを見せる飛鳥は、一体どうなっているのか!? 強い、強すぎる。

 

 

志生野アナ「完全に今度は決まったぁ、最後はラリアート爆発」

志生野アナ「ライオネス飛鳥、懸命に耐えた! しかし最後はのびてしまいました」

 

最後はダンプのラリアート2発で、ようやく飛鳥から3カウントを取ることができました。

いや~、飛鳥は本当に強いです。長与だったらバケツとパイルドライバーで沈んでいそうです。

 

 

3本目

 

先ほどのダメージが残る飛鳥に対して、ダンプが猛攻をかけます。しかし飛鳥もすぐに切り返し、ダンプをパイルドライバー。飛鳥は体力が凄いですね。

 

 

志生野アナ「さぁ、100kgをこのまま脳天杭打ちに行った~!!」

志生野アナ「これはダンプ松本、堪えました。自分の体重で参った!!」

 

ダンプは100kgの体重ですので、パイルドライバーの入り方によっては、一発でヤラれてしまうことがあります。この飛鳥のパイルドライバーも危険な感じの落ち方です。

 

 

ここはクレーンがうまくアシスト。なんか3カウントを逃れました。

その後凶器攻撃をまたもや開始。

 

(中野をリング内に入れて飛鳥を絞首刑。中野はだいぶアシストがうまくなってきました)

 

 

中野のリングインにムカついたのか、長与が突然鉄棒を持って乱入。クレーンに襲い掛かります。

トンパチ娘は粋がって入ってきましたが、その後のダンプのアイアンクローと鉄パイプ攻撃にあっさりと撤退しました・・。(^^;

 

(阿部四郎はジャンボ堀から凶器を再三に渡って取り上げる見事な頭脳プレー。さすがは千両役者)

 

志生野アナ「ジャンボ堀が鎖を持っているときは、こうやって取るんですか」

志生野アナ「そしていま巧みにクレーン・ユウに渡しました」

志生野アナ「なんともずるいですね」

 

(飛鳥のジャイアントスイングがさく裂)

 

(飛鳥がフォールしても、カウントを取らないどころか、飛鳥の邪魔をする阿部四郎)

 

志生野アナ「あれあれあれ」

宮本「これはもうどうしようもないですね」

志生野アナ「いまどうしたんでしょう、なんでカウントを入れないか、阿部四郎」

志生野アナ「いまやもう、阿部四郎レフリーは完全に要りません!!」

志生野アナ「長与千種が怒っている!」

 

(場外では長与が阿部四郎に暴行を加える)

 

(飛鳥のフォールで、またもや足を引っ張る阿部四郎)

 

志生野アナ「あーっと、なぜ、なぜ!?」

志生野アナ「わかりません、何を考えているのか阿部四郎」

 

そりゃ、長与が場外で阿部四郎を攻撃したからに決まっているじゃないですか。(^^;

 

ダンプはマイクを使って、飛鳥と長与を攻撃。マイクからゴツゴツと殴る音が気味悪く響き渡ります。もはや、死なばもろともです。

 

(選手以上に長与が大ハッスル。リングに登ってダンプを攻撃し始めます)

 

(リングは大混乱)

 

(阿部四郎が空き缶で殴られる)

 

こうしてリングは大混乱のまま両者リングアウトにて終了しました。

 

最終的にはダンプ、長与、阿部四郎の3人が目立っていましたね。

長与はこの試合、関係がないのですが、ちゃっかり出てくる所がさすが役者です。

 

今日の凶器 みかん、空き缶、栓抜き、バケツ、チェーン