1984/11/17 秩父体育館 極悪レフリー・リトルハート登場 | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

Evito-X-PuroさんのYoutubeより

1984/11/17 秩父体育館 ダンプ、クレーン、ペギーリーvsデビル、飛鳥、山崎

 

 

(↓AIでフルハイビジョンにした動画です)

 

 

11/9の日立市池の川の大会で、長与千種が足首を痛めたため、しばらく欠場となります。

放送席には長与がいる理由は、そのためです。

ちなみに詳しくは以下に記載しています。

 

 

長与は1985年~1986年初頭にかけてのヒザの手術もそうですが、解説席で話していること意外とあったなという印象があります。

今回のダンプのターゲットは、放送席の長与千種も入っています。

 

 

この時期、ダンプの悪の演出、行動はどんどんとエスカレート。今回も謎の外国人レフェリー、リトル・ハートを引き連れての陰謀をめぐらせます。

 

まずは小手調べで、ベビーフェイスが花道を入場しているところを、いきなりの奇襲です。

ダンプはターゲットを飛鳥に絞り、長与の放送席へと鎖につないだ飛鳥を放り投げます。

長与を挑発するには、クレバーな攻撃です。

 

(ダンプ、花道を行く飛鳥にいきなりの鎖攻撃)

 

(さっそく挑発にのる長与)

 

 

ダンプがなぜか「かき氷」のシャツを着ているのですが、これは客席に潜むためのカモフラージュだったのでしょうか?(^^; いや、どう見ても金髪と体型からダンプだと分かりそうですが・・(^^;

 

長与「おめーなんだー! カエレ、コノヤロー!!」

 

長与は早くもダンプの策にハマり、解説そっちのけで阿部四郎を挑発してきています。デビルの木刀を持って、試合する選手より目立とうとしています。さすがは長与です。

 

ここからダンプの荒れ狂うような悪態が始まります。

 

(リング上のクラッシュファン全員から花束を奪い取って放り投げる)

 

(逃げ出すクラッシュファン)

 

せっかく購入した花束が台無しです。そんなことはお構いなしに、花束を捨て去るダンプ。

ファンを殴っているわけではないのですが、花束にはガンガンと手を出していきます。

全女史上、かつてお客様の花束を奪って捨てるという行為は、あったのでしょうか。

池下ユミもマミ熊野も、さらにデビルさえ、花束嬢に手を出したのは見たことがありません。(あるのかもしれないけど)

 

志生野アナ「あーっと、花が投げられます!! 場内騒然としております」

ゲスト「ひどーい!!」

志生野アナ「乱暴狼藉、もうめちゃくちゃ!!」

お客様「カーエーレー!! カーエーレー!! カーエーレー!! カーエーレー!! カーエーレー!! 」

志生野アナ「カエレコールが沸き起こります。当然です。ファンからカエレコールです!!」

 

(会場全体に挑発するダンプ)

 

会場中を敵に回す、これがダンプ松本。

 

いままで阿部四郎やザ・ベートーベン、クレーンを巻き込んでの「カエレ!!」コールは多かったのですが、今回は完全にダンプ一人に「カエレ!!」コールが向けられています。

クレーン・ユウは、お客様の花束までは奪わないので、むしろ消極的に見えてしまいます。いかにダンプが「嫌われるか」を徹底していたかが分かります。

 

これまではダンプとクレーンというコンビだったのが、中野加入後からダンプのエスカレート度が増して、お客様の「ダンプ憎し」が定番となり、アピール度でクレーンとの差が開いていきます。

これはダンプ松本の芸能的な才能ということになります。

 

 

今回のレフェリーは、リトル・ハートという外国人です。はい、分かりやすい極悪レフェリーです。顔面ペイントしていて、ちょっと笑えます。

ちなみにリトル・ハートですが、きちんとしたアメリカ出身のレスラーです。

下記リングスターの紹介の写真ですが、そのままインディアンスタイルで登場しても、十分にウケそうな感じがします。

 

 

 

さてゴングを待たずに試合開始です。

 

1本目

 

 

選手紹介が無かったため、お客様がせっかく購入した紙テープを投げるタイミングがなくなりました。そのためか、試合が始まってからテープが乱れ飛んで危険な状態です。それを察してペギー・リーが場外戦をすぐに仕掛けていますね。なかなかベテラン外国人選手は気が利きます。

 

その後もダンプとユウが放送席を中心にした過激な反則攻撃を展開。デビルは前の試合で頸椎を痛めたためか、サラシを巻いており、ほとんど動けていません。ここぞとばかりにダンプが飛鳥と山崎を攻めて、長与を挑発していきます。

 

(頸椎を痛めて不調のデビル)

 

(次々に運び込まれる凶器)

 

長与「技がないから凶器ばかり使うんですよ」

志生野アナ「『技がないから』。いかにも長与選手らしいところであります」

長与「もし阿部が手を出したら私も手を出しますよ」

長与「中野見てください、中野。あれ、新しく入るんですよ」

志生野アナ「極悪同盟に入るんですよね」

長与「あのメイクみてくださいよ、もう」

志生野アナ「清水さん、ダンプ松本は100kgあるの。そしてクレーン・ユウが90kg」

ゲスト「これはゾウアザラシですね」

長与「あだ名はそうなんですよ」

 

長与がダンプの悪態をついている間に、クレーンがリトルハートの超高速カウントで一本目を先取しました。

 

(阿部四郎並みの高速カウントをとるリトル・ハート。なかなかやりますね)

 

 

超高速カウントに対して、長与が立ち上がっての抗議を開始。

 

そしてここでダンプのマイクパフォーマンス!!

リング上のマイクパフォーマンスは、初めての行為か!? (前もあったのかもしれないけど)

 

 

ダンプ「長与あがってこい!! コラァ!!」

ダンプ「長与あがってこい、リングへ!」

ダンプ「長与あがってこい!! コラァ!!」

ダンプ「逃げんのか、お前は!!」

ダンプ「かかってこい!」

ダンプ「長与あがってこい、叩きつぶしてやる!」

 

 

ベタですが、いい感じの挑発が始まりました。

ちなみにダンプのマイクパフォーマンスのときの声って、普段の時の声よりも低いですね。凄味を利かせてるときの声だと思います。

 

 

2本目

 

開始早々から極悪同盟の凶器攻撃がさく裂。修羅場と化してきました。

 

(中野がリングインしてのチェーン攻撃)

 

(突然レフェリーのリトル・ハートが飛鳥に襲い掛かる。もうムチャクチャ)

 

(極悪同盟には超低速カウント というか、カウントすらしない)

 

長与「殺せ!!」

 

長与が実況で、ダンプを「殺せ!」と叫んでますが(笑) 

 

 

長与「落とせ!!」

 

もう、実況もなにがなんだか。ダンプはパイルドライバーを喰らってもすぐに動いてきているので、以前とはずいぶんと変わりましたね。だんだん耐性がついてきたんでしょうか。

 

デビル→飛鳥→山崎とつないで、なんかペギー・リーをフォール。

 

(リトル・ハート「ワン・・・・・・ツー・・・・・・スリー!!」 

これでもかっ!! というほどカウントが遅すぎて笑えます。

 

ダンプにとっては2本目は最初からどうでもいいので、ペギー・リーとリトル・ハートでやらせていた感じがあります。そんなことよりも放送席の千種を挑発したほうが、ダンプにとっては目立ちますからね。

 

 

またもやダンプが放送席に乱入。鉄パイプで威嚇。

 

リトル・ハートさん、今回は大いに目立っています。

阿部四郎と同じようなことを外人がしているので、なかなか面白いですね。松永兄弟が、極悪レフェリーのやり方を説明したんでしょうか。この時期だけのキャラとしては勿体なかったです。

 

 

3本目

 

クレーンが空き缶攻撃を仕掛けますが、飛鳥に奪われて反撃されます。そのままダンプにも空き缶攻撃を仕掛けますが、ダンプに反撃を喰らいます。

 

 

(デビルがついに木刀を持ち出して制裁を開始)

 

(ダンプのバックブリーカーをしながらのチェーン攻撃)

 

この攻撃で突然ゴング!! 飛鳥がギブアップしたという判定のようです。騒然となる場内。

もうここで、ギブアップのままトンズラして、終わりでもよかったかも(^^;

 

熱血コミッショナー植田が、ノーコンテストを宣言します。そして頑張っていた悪役レフェリーのリトル・ハートに交代を告げます。

 

 

こうなると俄然やる気が出てくるのが阿部四郎。ジミー加山とどちらがレフェリーをするかの、レフェリー権争いが始まります。阿部四郎はここまであまり目立たなかったので、絶対にレフェリーをやって目立ちたい!! って感じです。

レフェリーを争う2人のレフェリー。こんなの他のプロレス団体でもあるんですかね? 

 

再度3本目

 

(空き缶を腰にわざと見えるように隠すダンプ。レフェリー、後ろ後ろ!! こういうチョコチョコとしたかくし芸みたいなのが、積み重なって観客の怒りになるんでしょう )

 

(ダンプとユウのトップロープからのバケツ攻撃)

 

(場外では阿部四郎と新人セコンドが争う。新人は斉藤や永堀ですかね・・。よく見えません)

 

(選手入場からなんだかんだで、30分近く試合をしていますので、クレーンも疲れ気味)

 

(クレーンが劣勢とみるや、ダンプがバケツ攻撃。ジミー加山にも喰らわします。松永兄弟は試合を盛り上げるためならば、バケツも我慢しますね)

 

 

このあとクレーンが集中攻撃を喰らい、飛鳥のフォール負けでした。

でも、リトル・ハートが3本目はギブアップを取っていたので、そこで終わりだったんですけどね。

ダンプもかなりムカついたのか、ジミー加山を椅子に投げ込み、憂さを晴らします。

 

 

志生野アナ「ちゃんとしたレフリングをやればやるほど、極悪同盟の怒りを買うというのはね、レフェリーにとっては大変です」

志生野アナ「逆にこういったことが怖くって、阿部四郎とか、あるいはリトル・ハートはですね」

志生野アナ「完全に極悪同盟に入った卑怯な小心者のレフェリーかもしれません」

 

志生野さん、なかなかうまくまとめてますね。阿部四郎は好きで極悪やってますけどね。

 

 

永友(?)が殴られたり、後輩がガンガンと殴られます。平気で後輩も殴るダンプ。ぶるちゃんねるで、わざとこういうことをやっていたと話されていましたが・・。ダンプの嫌われるような挑発行為がこの試合は充満していていました。

 

 

今日の凶器 栓抜き、チェーン、鉄パイプ、空き缶(中身入りかも)、バケツ