1984/11 ダンプ・ユウ・中野vs飛鳥・立野・小倉 屋外ノーTV ハンドカメラ貴重映像 | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

TigerMask666さんのYoutubeより

1984/11 ダンプ・ユウ・中野vs飛鳥・立野・小倉 屋外ノーTV ハンドカメラ貴重映像

2:53:00~くらいから

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)

 

当時の興行の様子を知る貴重なハンドカメラでの動画がありました。

TV放送がない屋外での試合です。

しかも、極悪3人衆(ダンプ、クレーン、中野)がタッグを組んでいる珍しい試合です。

時期としては長与が足にケガがあって前半なのと、リトルハートがレフリーをしていることと、長与のスタジアムジャンバーから、1984/11~1984/12の間だと思います。この時期の遠征先から、千葉、埼玉あたりですかね・・。

 

平成~令和になって、自宅でYoutubeやAmazonなどで自由に動画が視聴出来てしまう時代に、この映像を見て、どう感じるでしょうか。

あなたの街の駅の一角、または大きな駐車場の一角に、突然リングが出来上がり、TVでみるプロレススターが目の前で戦いを繰り広げる光景。映像ではなく、その場の熱気、歓声、匂い、光景、スターが目の前にいる興奮、家族や友達と応援する楽しさ、縁日にも似たアットホームな雰囲気。

いまでは家族で楽しめるような興行は、市町村などが主催するお祭りなどに限られるかもしれません。

ドサ周り的なプロレス一座、体育館以外の「こんなところでプロレス!?」というファミリー経営は、昭和の日本のテキ屋文化を代表するような面白さがありました。無茶苦茶な興行日程や開催地、決まり事や常識を無視した女子プロレスは、だからこそとてつもないパワーに満ちていたのかもしれません。

 

(1つのテーマ曲で、両チームが入場している感じがします)

 

 

「ライオネス飛鳥~」というリングコールと共に大量の紙テープが飛びます。

よくクラッシュ・ギャルズは長与のほうが圧倒的な人気だったと言いますが、私からすると、飛鳥も長与も同じような人気だったと思います。そこまでクラッシュに注目していたわけではないので、分からなかったのかもしれませんが・・(^^;

長与のほうが大人気だったと知ったのは2000年以降の話です。クラッシュファンクラブに入っている人ならば、そう感じていたのかもしれませんが、私のようなただプロレス中継をテレビで見ていただけの人間には、2人の人気はあまり変わらなかったように見えました。極悪が嫌われていたのは明白でしたが、1985年以降になると、極悪もテレビに登場するようになったので、意外と人気があるんだなと思いましたし。

 

 

極悪の中野、クレーン、ダンプには声援なし。ただ紙テープはチラホラと舞っています。ライオネス飛鳥だけの紙テープ量が異常で、立野や小倉にもそれほどテープは飛んでいないので、クラッシュ・ギャルズがいかに当時の少女たちに人気があったのか分かります。

 

 

見ていて感心するのは、このような地方興行でも、選手がプロ意識が高くて、手抜きがないことですね。長与は試合には出ていませんが、常にリングサイドで阿部四郎にイチャモンをつけてますし、全日本女子プロレス全員(阿部四郎やリングアナも含む)で、この興行を精一杯やっているのが分かります。

普通、ノーTVだと明らかに普段と違う行動が見られたりすると思うのですが、そういうことがないんですね。もちろん、本当に爺さん婆さんしか来ない田舎のマッチでは、多少手抜きがあったのかもしれませんが、立派だったと思います。

 

 

いまでも地方興行が野外で行われていますが、何が違うって、中学・高校生の女性の声援につきます。ベビーフェイスに対する「キャーキャー」という歓声、極悪や阿部四郎に対するブーイングの凄さ、興行やイベントには、若い女性の支持が絶対に必要なんだなと感じさせます。おっさんの人気ではダメです。

 

やはり盛り上がるのはクラッシュvs極悪。

 

特に阿部四郎に対する観客のブーイング度は異常で、ダンプ以上にこの時期は嫌われていたのが分かります。神がかり的な阿部四郎のパフォーマンスが素晴らしいです。

 

ダンプのバケツ攻撃で「ゴボッ」という生々しい叩いたときの音が収音されています。

 

 

試合終盤では凶器を取り上げられたダンプが、飛鳥とガチで力勝負をしている場面もあります。

最後はダンプラリアートで小倉が3カウント。

長与がマイクで文句をいう中、極悪と阿部四郎はトンズラしてしまいました。