たまに父は、
ガス欠になりそうになります。
お金がないわけじゃないんです。
それなのに、
なんだかギリギリまでガソリンを入れない。
ある日、
母が言っていました。
「もっと早く入れればいいのに」
私もそう思っていました。
それで父に聞いたんです。
なんでそんなギリギリまで入れないのか。
すると父は、
「ある程度減ってからじゃないと、
店員さんに申し訳ない気がするんだよ」
と言いました。
その時は、
「はあ、そういうものなのかな」
くらいでした。
正直、よく分かりませんでした。
それを思い出したのは、
少し前の歯医者でした。
続いていた治療が終わった次の日。
治療してもらった
すぐ近くの歯茎が痛くなったんです。
3日待ちました。
治るかなと思って。
でも治らない。
妻に言われて予約を取りました。
歯医者さんの治療枠って、
30分くらいですよね。
その枠を取ってもらいました。
呼ばれて。
あの独特の椅子に座って。
背中が倒れて。
ライトが近づいてきて。
「口を開けてください」
と言われて。
たぶん3秒です。
「ああ、これは口内炎ですね」
終わり。
帰り道。
かなり気まずかったんですよね。
治療は3秒。
でも枠は30分。
椅子も消毒する。
時間も使わせた。
父の話を思い出しました。
あの時は分からなかったんですけどね。
どうも私は、
分からない側じゃないみたいです。
そういえば
こんな感じのこと、
他にも結構あった気がします。
ではまた!
