「どこに行くのも一人」

 

休みの日に、
誰かと会う予定がない。

 

スマホを見ても、
特に連絡は来ていない。

 

40歳になるまで、
私の日常はそんな感じでした。

 


幼い頃から、
人付き合いは得意ではありませんでした。

 

連絡を取り合うような友達はいない。
 

気軽に誘える相手もいない。

 

趣味でテニスはしていましたが、
プレーが終われば、そのまま帰る。

 

食事に行くことも、
プライベートで会うこともありません。

 


職場の飲み会も、
行けば行ったで、どこか居心地が悪い。

 

みんなが楽しそうに話している輪の中で、
 

自分だけが少し外にいるような感覚。

 

話しかけられれば返すけれど、
自分から輪に入っていくことはできませんでした。

 


SNSにも、
あまり興味が持てませんでした。

 

どうせ知り合いも少ないし、
何を投稿すればいいのかも分からない。

 

「自分は人付き合いが下手なんだ」

「これが私の性格なんだから仕方ない」

 

そんなふうに思って、
どこかで諦めていたのかもしれません。

 


でも今振り返ると、
少し不思議な感覚があります。

 

本当に私は、
一人が好きだったのでしょうか。

 

それとも、
誰かと近づくことを、
どこかで避けていただけだったのでしょうか?

 


思い返せば、
人と仲良くなれそうになると、
無意識に距離を取っていました。

 

誘われても、
「迷惑かもしれない」と思って断る。

 

断られる前に、
自分から引いてしまう。

 

それを
「気楽だから」

「一人の方が楽だから」
と説明していました。

 


でも本当は、
楽というより、
安全だったのかもしれません。

 

近づかなければ、
傷つくこともない。

 

期待しなければ、
失うものもない。

 


あの頃の私は、
なぜそこまで
人との距離を保とうとしていたのか。

 

なぜ
「一人でいること」を
当たり前の選択にしていたのか。

 

その理由を、
当時の私は
考えたこともありませんでした。

 


もしあなたにも、

 

・どこに行くのも一人
・休日に連絡を取る相手がいない
・人といるより、一人の方が落ち着く気がする

 

そんな感覚があるなら。

それは本当に
あなたの性格なのでしょうか。

 

それとも、
もっと前のどこかで
身につけた感覚なのでしょうか?