この4枚組CDは2020年にPBSがSony Musicと提携してアメリカ国内でのみ通信販売された
CDで日本での入手は容易ではありません。全92曲いり10曲ほど未発売音源が収録されており
ファンは聞き逃せない。まず、ここから未発売音源を中心にお届けします。
"If we only had the time"(B. Andersson-B. Ulvaeus)元々は"Children of the world"という編集盤に
収録された1980年の録音。
"Angels will whisper"’(G. Shane)1962年の録音。
"One rose from Vienna"(W. Baracchi-G. Guatelli-B. Lauzi)1966年の録音。
"Shining sea"(J. Mandel-P. Lee)1966年の録音。
"If you could read my mind"(Gordon Lightfoot)「心に秘めた想い」1971年の録音。
この4枚組CDの特徴としてAlbum Trackが数多く収録されている点ですが、やや後期のものが多く、1962-1966年の
方が、彼の魅力は発揮できていると思います。
"When you fall in love: Lost Columbia masters 1977-1982"は2024年リリースの未発売音源集。
タイトル曲"When you fall in love"は1982年の録音。1982年の来日公演でも歌っていたが、発売は
見送られた。
"Sunshine smile"(Euel Box-Betty Box-Joe Camp)は映画「ベンジーの愛」のテーマ曲。
アメリカでCharlie Rich盤がサントラで使用されたが
日本ではAndy盤に差し替えられ放映された。ここお届けする録音は別テーク。
このCDには全18曲が収録されているが、寄せ集めの感が強く、コアなファン向きと言えるだろう。
資料ではCBS(現在のSONY Music)の在籍は1980年までとされているが、実際には1982年にも録音が残っており
正確にいつCBSを離れたのは明確ではありません。1984年の英国のEMIから”Greatest love calssics”がリリースされており
1983年あたりかとも考えられます。
1960年代にはゴールドディスク・アルバムを連発していたものの、TVショウも1971年に終了。’70年代のゴールドディスクは
"Love story""Love theme from Godfather"の2枚のみと失速し、1976年のアルバム"Andy"はチャートインも逃し、
1980年に英国で発売された"Let's love while we can"を最後に、人気は下降線をたどることになる。当時のCBSの社長
Clive Davisの方針もあり若者向きのヒットをアルバムでさかんに取り上げていたのもファン離れの要因ともいわれる。
2001年に英国で発売されたCD"Andy: 31 stunning live performances"は2枚組でTVショウを音源としている。
”What the world needs now is love"(Hal David-Burt Bacharach)「世界は愛を求めている」は,冒頭のCDにはスタジオ録音で収録されています。1966年の映像。
"Do nothing till you hear from me"(Ellington-Russell)1963年の音源。
結論的には、TVショウの放映時代がやはり一番いいように思います。
"Almost there"(Keller-Shane)1970年の音源です。