Mantovani(1905.1115-1980.0329)は英国を代表するMood Musicのバンド―リーダー。1950年代から1970年代まで
数多くのベストセラーアルバムを発表し、北米を中心に活躍したPercy Faithと人気を二分しました。
フェイスのようにメンバーにジャズメンを加えたり、ロックのリズムを取り入れたりせず、一貫してストリングスを
いかしたオーケストラ演奏でファンを魅了しました。今回はそのなかからミュージカル作品及び映画音楽を特集します。
Some enchanted evening「魅惑の宵」(Richard Rodgers-Oscar Hammerstein II)
Musical"South Pacific"(1949)の主題歌で日本でも人気の高い編曲です。
"Moon River"(Johnny Mercer-Henry Mancini)映画「ティファニーで朝食を」(1961)アカデミー主題歌賞を受賞した
Henry Manciniの作品。
"Tonight"(Stephen Sondheim-Leonard Bernstein)Musical"West Side Story"(1957)のお馴染みのナンバーで
華麗なストリングス演奏が魅力です。
"I could have danced all night"「踊りあかそう」(Alan Jay Lerner-Frederick Lowe)
Musical"My fair lady"(1956)のナンバーで華麗な演奏が楽しめます。
"Somewhere. my love"「ララのテーマ」(Paul Francis Webster-Maurice Jarre)映画「ドクトル・ジバゴ」(1965)
の主題歌でRay Conniff Singers盤が大ヒットしています。
"True love"(Cole Porter)Musical 映画「上流社会」(1956)はFrank Sinatra, Bing Crosbyほか
豪華キャストによるミュージカル。
劇中、Bing CrosbyとGrace KellyのDuetが歌いヒットしました。
"Secret love"(Paul Francis Webster-Sammy Fain)映画「カラミティ・ジェーン」(1953)の主題歌でDoris Dayが歌い
アカデミー主題歌賞を受賞しました。
"Mona Lisa"(Jay Livingston-Ray Evans)映画「別動隊」(1949)の主題歌で映画とは離れて
Nat King Cole盤が大ヒットしアカデミー主題歌賞を受賞しました。
"Around the world"「世界一周」(Victor young-Harold Adamson)映画「80日間世界一周」(1956)の主題歌。
Mantovaniの演奏盤は1957年全米12位を記録しています。
"Chim Chim Cher-ee"(Richard & Robert Sherman)Musical映画"Mary Poppins"(1963)の主題歌でDick Van Dykeが
劇中歌いアカデミー主題歌賞を受賞しています。
"Summertime in Venice"「べ二スの夏の日」(Carl Sigman-Icini)映画「旅情」(1962)のテーマ曲でMantovaniの
演奏でお馴染みの作品です。
"Man and a woman"「男と女」(Jerry Keller-Francis Lai)同名映画(1967)の主題歌で
Francis Laiの名を一躍高めた作品。
"Edelweiss"(Richard Rodgers-Oscar Hammerstein II)Musical”Sound of music”(1957)で紹介された作品で
映画の場面を想い起こされるかたも多いと思います。
"Song from Moulin Rough"「ムーラン・ルージュの歌」(Bill Engbick-Georges Aurie)映画「赤い風車」(1953)
のテーマ曲でアメリカではPercy Faith盤が大ヒット。英国ではこのMantovai盤がチャートにはいりました。
"Impossible dream"「見果てぬ夢」(Joe Darion-Mitch Leigh)Musical「ラマンチャの男」(1965)の主題歌で
Jack Jones盤がヒットしています。
"Charmaine"(Lee Polack-Erno Rappe)1913年の映画"What price glory"で紹介され1951年Mantovani盤がヒット。1975年の映画「カッコーの巣の上で」でも効果的に使用されました。